117
第一、第四部隊と別れ、さらに進むと第五部隊が見えてきた。
「第五部隊!団長からの指示で、冒険者第1部隊と共に最前線へ。第二部隊、第三部隊と前線交代する。」
「「「はっ!」」」
こういうとき、砦へ通っていてよかったと思う。
団長かつ領主の息子だと、みんなが知っていてくれているから、いらぬ疑惑とか、押し問答をしなくて済む。
僕の実力も知っているから、みんな指示に従ってくれるし。
「ノア様、ノア様。」
すると、僕を呼ぶ声が聞こえた。
「誰だ?どうした。」
「第五部隊の者です。Aランクの魔物に、苦戦中。増援求む。」
「わかった。」
場所も言ってくれればいいのになあ。
まあ、分かるけどさ。
「右手斜め前方、増援要請。Aランク魔物。」
「はい!僕ら行きます!」
と、Aランク冒険者2人が名乗りを上げた。
この人たちなら、大丈夫そうか。
「頼んだ!」
「はい!」
「残りの者は前進!」
そう言って、進んでいく。
しばらくすると、第二・第三部隊が見えてきた。
そこへさっきの者たちから連絡が入った。
と言っても、彼らは見えない誰かに向かって話しかけているとうい状況なのだが。
「Aランクの魔物撃退。騎士の負傷者3名です。」
うーん、回復魔法士は向かわせていなかったんだよね。
『了解。回復魔法士を向かわせる。そちらに着いたら、交代して君らは最前線へ。』
「了解!」
「先程のAランク魔物撃退。騎士負傷者3名。回復魔法士向かってくれ。」
「はい!向かいます!」
「回復したら、負傷した騎士を連れ後退してくれ。」
「了解!」
「1部隊の回復士がしばらくいない。後退に付き添った回復士が来るまで、大きなケガをするな!」
「「「「「了解!!!」」」」」
しばらくすれば、第一・第四部隊の後退に付き添っていた回復魔法士が、追いついてくるはずだ。
途中で大きなケガ人がいなければ、だけど・・・
とりあえず、ケガしないように、気を引き締めていくしかないな。
僕も、光魔法使えるから、魔力に余裕があれば、治せるけど・・・
ケガしないに越したことはない。
お久しぶりの投稿になり、すみません。
某感染症に罹患し、療養していました。
無事に治ったので、更新も再開します。