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降りるときは、一瞬だ。

塔のてっぺんから、飛び降りるだけだからな。


地面の100M手前から、風魔法で飛行機が止まる要領で、逆噴射すると、フワっと降り立てる。

最初に見た人は、当然驚きに目をひん剥く。その顔がたまらない。



くっくっく。



「第1部隊、これから最前線へいく。気を引き締めるように!」


第1部隊のリーダーは僕だ。

ギルド長はその補佐をするかたちだ。



乗ってきた馬はここに置いていく。

戦闘向きの馬じゃないからな。


ここからは召喚魔法で呼びだした、リルに乗せて行ってもらう。

先程召喚魔法を使った者の、召喚獣に乗ったり、身体強化が得意な者は、走って行く。



砦のもう一つの門へ近づく。


『負傷者に、治癒魔法を行使する場合、同時に後退の手助けもしてくれ。苦戦しているなら、加勢を!どちらも、離脱を伝えてくれ!』


と、念話で伝える。



開き始めた門の前で、一度止まる。

ふう~と、深呼吸する。



「ここから先、戦場!気合を入れてくぞ!」


そう声を張ると、



「「「「「おお~!!」」」」


と、冒険者仲間が答えてくれた。

と同時に、門が開き切った。

門番が騎士礼をしている横を、手を挙げて答えつつ、駆け抜ける。



しばらく走ると、後退中の騎士団第一部隊と、第四部隊に会った。

風魔法を応用し、声を拡声して話す。



「冒険者、第1部隊。ノアだ。負傷者はいるか?」


こちらも風魔法の応用で、小さな声や遠くの声を聞超えるようにする、その名も”地獄耳”だ(笑)

これ、僕が作った魔法なんだ。

創造魔法があるから、できることだ。


すると


「ここに・・・」


と、小さく聞こえた。



「左斜め前方向にいる。向かってくれ。」



「はい!自分たちが向かいます!」


そう言って、向かっていく。



隊長たち2人の前に一度止まり、再度確認をする。



「お疲れ様です。状況はどうですか?」



「死者なし。大型魔獣5体倒し、後退中。負傷者あり。2名です。」



「ありがとう。負傷者については、回復魔法士が向かったので、きっと大丈夫だろう。団長に許可はもらったので、冒険者第1部隊は、騎士団第五部隊と合流し、最前線へ向かう。途中、負傷者がいたら、回復魔法士を置いていくと同時に、後退の手助けをする。今向かっている回復魔法士と、魔獣を操る冒険者は、貴殿らの後退の手助けをするよう伝える。」



「承知した!助力感謝する!お気を付けて!」


あ、ちなみに話していたのダンさんなんだけど(笑)

こういうときは、まじめモードなのか、話し方がいつもと違う。

僕もだけど、ね。

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