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本日3話投稿しています。
こちらは3話目です。
「なるほど。魔力量、体力量ともにA級以上はありそうだ。あとは、実力の方だな。ただ、どんだけ凄い逸材でも、最初はFランクスタートだ。悪いが、そこは変えられないよ。」
「わかっています。忖度はいりませんって言いましたよね。わきまえてますから。」
「助かるよ。貴族様の中には、なんでFランクなんだって、問題を起こしたりするものもいるようだからな。」
「困るのは自分自身なのに、そういう人には困ったものですね。」
「ああ、まったくだ。」
_チリンチリン_
ギルド長がベルを鳴らすと、さっきのお姉さんがノックをして入ってきた。
「ギルドカードの登録、よろしく頼む。」
「はい。わかりました。用紙、お預かりしますね。」
そう言って出ていった。
「お次は実力の方ですね!」
「ノア冒険者ギルドには、訓練所があるんだぞ。そこで訓練できるぞ~ただ、室内だからな。」
「ああ、訓練所吹っ飛びませんかね・・・」
「二人共、はしゃがないでよ?!ほどほどにしてね?」
「リアムくんは、保護者なのか?」
「ハハッ、二人共楽しくなると大変なことになりますから・・・」
「大変だな。同情するよ・・・」
「それはさておき、ノアが本格的に冒険者活動するなら、私も一緒にやろう。」
「えっ!?そうなのですか?」
「ああ、心配だしな。まだEランクだから、一緒でもそんなに高ランクの依頼は受けられないけどな。」
「兄上は、お忙しいですから、ランクが上がらなくても仕方ないですね。でも、お時間は作れるのですか?僕は、一人でも大丈夫ですよ?」
「いや、父上にも冒険者目線も学んで来なさいと言われているからね。一石二鳥だよ!」
「そうですか。兄上が一緒なら、心強いです!」
そう言ってニコっとすると、心臓あたりを押さえて頭を下げた兄上だった。
「なあ、訓練所貸してくれるだろ?」
「あ、ああ・・・ただ、壊さないでくれ。あと、俺もみるけどいいよな?」
「もちろんだ。」
「そこらへんは大丈夫ですよ!兄上、修復できるので!」
「おい!!リアム君・・・本気で、同情しちゃうよ・・・」