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「ノアは、強い。それを知った中央の貴族に、領土を広げるために戦争をしろとか無茶な要求をしてくる者がいるかもしれん。お前も知ってるだろうが、貴族は上の立場の者からのことは、基本的に断れない。だからといって、ノアがただの平民になれば、頭のいいノアを国の中枢に置きたがるかもしれん。それは、ノアの望むことではない。神殿だって、保護してくれるとはいえ、国との関わりはあるだろ?ノアの望むことは、いろんな人を助けることどそうだ。」



「その通りです。せっかく強さを持ったのです。人助けをしたいじゃないですか。でも同時に、強さは一歩間違えれば、人を殺す兵器になりえるかもしれない。そんなの、絶対に嫌です。だから、A級以上を目指していきます。10歳まではと、父上は言っていますので、それまでには実力をつけてA級になりますよ。でも、ギルド長。忖度はいりませんからね。」



「なるほど。理解した。だが、優秀な人材をみすみす死なせるわけにはいかないからな。スタンピートは諦めてくれないか。」



「わかりました。口でいくら強いと言われても、5歳の子供にって思うのは当たり前ですね。ですから、実力を見てもらいましょう。」



「その前に!とりあえず鑑定してくれ。」



ギルドの鑑定水晶は、神殿の簡易版。

属性や、魔力量、体力量などがわかるものだ。

だが、それも今の状態ではなく、総量を示すものだ。



「ああ、そうだな。では、ここに手を。」



「はい。」


そう言うと、僕は手をかざした。

すると、水晶がパアっと光りだした。

光が納まると、ギルド長は水晶を覗きこんだ。



「なっ!!」


動揺しているギルド長。

それも一瞬。はっとし、登録用紙に転記していく。

それが終わると、ふうっと息を吐き出した。



「こりゃ、100年、いや1000年に一度の逸材だな・・・」


とボソリとこぼした。

そして、登録用紙をこちらへ向け、見せた。




_____________



属性 全属性+創造(世界初、世界で唯一の使い手)

魔力量 10000/ 10000

体力量 10000/10000

特記事項 神の愛し子。ノアに害悪を与える者は、神の審判が下るだろう。



_____________


と書かれていた。

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