93
前話が62になっていました。
92話に変更しました。
すみませんでした。
しばらくお休みもらってしまったので、本日は3話投稿します。
1話目_
はて?なにが問題なんだろうか?
父上も分からないようで、首をひねっている。
「フッハハハ」
”耐え切れない”とでも言うように、兄上が笑い出した。
「ヒーハハハっ!」
そこまで笑わなくても。ムッ
「ごめんごめん、ノア拗ねないで。でも、拗ねたとこも可愛い。」
「えっ・・・」
兄上の声にフリーズ。
さっきあんなこと聞いたから、副音声が聞こえたのかな?
うん、きっとそうだよね。
兄上は、弟として、子供らしくてかわいいと言ったんだよね。
そういう意味だよね。うんうん。
「ノアってば、頭はいいけど、精神年齢も技術力も5歳並じゃないって、無自覚だよねえ。」
あ、そうゆうことか。納得しました。
「ギルド長、すみません。ノアは、僕ら兄弟の中でも一番優秀なのです。だから、父上は何が問題なのかすら、分かっていないと思います。」
「は・・・?」
素のギルド長。圧がすごい。
「というか、ギルド長も違和感ないですか?5歳のノアが大人に混ざって会話を普通にできていることに。」
「あ・・・言われてみれば。」
「ノアは、勉強も貴族のマナーも、習得済みです。頭の回転も速く、話術も巧みです。技術的にも剣術も、魔法も、父上とやり合えます。僕や妹も比較的優秀だったとは思いますので、父上は普通の5歳児がわからないのでしょう。かくいう私も、学園でできた友人の兄弟に会って、ギャップを感じたので、気づいたくらいです。」
「・・・・・」
しばしの沈黙。
「そうなのか。わかった、説明しよう。まず5歳から冒険者登録できるとはいえ、活動を開始するのは10歳頃が多い。しかも、貴族は登録だけして活動はしない者ばかりだ。それから、スタンピートに参加する子供はほぼなかっただろう?10歳以下、しかも5歳の子供だ。周りから、反対の者もでるだろう。いくらお前さんの息子でも、死ぬ可能性もあるんだぞ。そこら辺は考えたのか?」
「ああ、ノアは冒険者として生きていくらしい。だから問題ない。むしろ、さっさとA級にしてくれ。10歳までは、何が何でも守る。けど、それ以上はノアに頑張ってもらわないと・・・それに、スタンピートの件は俺も参加すると言っただろ?ノアが負けることはないだろうが、ピンチなら必ず守るさ。」
「ん?どういうことだ?」