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久しぶりの更新になり、申し訳ありません。
しばらくは2話投稿いたします。
「あーなんだ。心配なら、俺の兄貴のとこの子供に、伝えてやるからさ。そう、落ち込むな。坊主が落ち込むと、騎士たちも落ち込んじまうみたいだぜ。」
と、ガシガシ頭をかくダンさん。
「え?」
と周りを見ると、しょんぼりしている騎士の方々。
えええ!?
「なっ、なんで皆さんが落ち込んでいるのですか!?」
「ノア様のお顔が、あまりにも悲しすぎて・・・」
「悲しい顔って、皆さんがする悲しい顔と同じような感じじゃないですか?」
「全然違います!!」
一人の騎士が叫ぶように言った。
「僕の悲しい気持ちなんて、ちっぽけな感情だったと今感じました!」
「ええ!?悲しい感情に大小なんかある?」
「あります!!」
他の騎士も参戦してきた。
「ノア様の悲しいお顔を見たとき、この世の終わりかと思いました!!」
と、号泣している騎士・・・
屈強の男の泣き顔。しかも、号泣・・・
僕、今世は誰にでも愛される加護、とかがあるのかな・・・?
「僕は泣いてません。もう悲しくもありません。だから、泣かないでください。」
「うおおっ、女神っ!!俺らの心配までしてくれるなんて!!」
なんて叫びだす騎士。
こりゃ、収集がつかない・・・と思ったけど。。
「おい!お前ら、うるさいぞ。ノアは、お前たちみたいのにはやらん!!」
と、父上が一喝したのだった。
え?そこなの?と思ったけど、また収集つかなくなると困るから、黙っておいた。
「「「えー!!」」」
騎士たちからのブーイング。
え?転生したのって、BLの世界だったっけ??
え、なんかすごく心配になってきた。こういうときは・・・必殺!!
兄上に甘えるように聞く!!
「ねえ、兄上。僕は男なんだけど、男の人から好かれているみたい。僕は、男女で結婚するものだと思っていたんだけど、男同士でも結婚できるの?」
一瞬、兄上が目を見張った!
え?なになに?兄上の目がギラギラ・・・こ、怖い。
「ノア。気になる男の人がいるのかい?」
「え?そうゆうことではなく、純粋に気になっただけです。」
今度は少しシュンとした。
「そうだね。男同士で結婚する人もいるよ。身近にいないから、気づかなかったんだね。ちなみに、兄弟結婚もあるよ。魔力の相性が良ければね。」
えええええ!!!BLどころではない、衝撃的事実・・・ぶっ倒れそう・・・