「ポスドクってそういうことなの?」
「ウチの研究室はね
この学科の中では新しく設立されたものでね
最初は学生の集まる数も少なかったのだよ
だが、設立されてからもう10年
着々と所属人数は増加していき
大学院に進学する生徒も見受けられるようになった
そして今年、ついに!
我が研究室にも
博士号を取った生徒が誕生したのだよ!
彼にはね、ここ数年間は
〇×先生のところの研究のお手伝いをすることになってね
今日は我が研究室総員で
彼の門出をお祝いしようではないか!」
そして教授や学生に迎えられたポスドクこと博士研究員は
よもやの、犬だった
それも、ただの犬ではない
なぜか、顔に
郵便ポストの描かれた看板をハメている
さながら彼は
"ポスト・ドッグ"……
……え、そういうことなの?
ポスドクってそういうことなの?
ポスト・ドッグ、略してポスドク?
……ていうか
「ク」じゃなくね?????
これだと、「グ」じゃん!!!!!!
……のちに、なんとも冴えない男が
「すみません、これウチの犬でして…」と
さっきの犬を抱えて入ってきたのだが
どうやら、この男が正真正銘のポスドクだったようだ
はー、びっくりした
とうとうウチの研究室も頭トチ狂って
犬を研究室に入れるつもりだったのかと思ったわ
はー、びっくりした
これまでのミスリードもびっくりしたけども
何より
研究室に堂々と犬を持ち込めるその精神に驚きだよ
そして教授もなぜ認めた?!




