「ゼウス。」…え?
どうもただのみらのです!あげる時間が中々取れないほどに勉強が間に合ってないですね。定期テスト五教科400から300に落ちましたよ。
日頃ちゃんと勉強できてないからですね。まあどうでもいいです。それでは一日か2日ぶりの話をどうぞ。
キーンコーンカーンコーン
聞き慣れたチャイムの音。それと同時にガラガラと音を立てて戸が開く。
「おーい、そこ!チャイムが鳴ったろ、早く座れ」
後ろで話していた男子が怒られた。まあ気にすることじゃないんだけど。
(にしても自己紹介かぁ~。どーしよ)
「あ、由実。中学の時みたいな自己紹介はやめなよ」
後ろの席の佑香が肩をつつき、私にそう言う。
「あ、声出てた?」
「出てた。まあ気を付けてね、じゃなきゃ変わった意味ないよ?」
「わかったよ~。それにしても、どーしよーかな?」
「前の人を真似たら良いんだよ。皆ほとんど同じことしか言わないでしょ?」
「えぇ?自分でやらないの?でもそっかー、そーしよっと。」
とまあ親友とそんなこんなの会話を続けていたら
「んじゃ順番は窓際から廊下にかけて列ごと。それでやっていこう。それじゃ一番目のやつスタート!」
(あ、全然話聞いてなかった。)
いつの間にか自己紹介が始まっていた。
私は三列目の後ろ。そして
(昨日のあの子は私の横の列か。)
どこからでも目立つあのツルツルのピカピカのワックスで固めまくったのでは?と思うほどの髪型!ほんとに漫画の中から出てきたみたい。
(いやー、あんな髪型で恥ずかしくないのかな?私もアニメのキャラ真似しようと思ったけど衣装揃えるのすらも恥かしかったのに。)
まあ、着たんだけど。
あの時は大変だったなあ。だってコスプレしてる自分を写真で撮って、衣装をきたままずっとその写真を見ながらニヤニヤしてたらお母さん入ってきて。
「え、何この子。」
みたいな顔しながら見られたし。その後落ち着いてからその写真見て恥ずかしくなってずっと布団の中で悶えてた。
(確か中三の始めの頃だっけ?)
その時からそろそろ変わらなきゃと思い始めたのだ。
なんて一人で黒歴史を振り返っていたら
「よし、次窓側最後のやつ!」
(あ、あの子の番だ。どんな自己紹介するん…)
「えー我の名前は」
((((((我!?))))))
クラスの皆が心でシンクロし、その場の時を止めたその一人称。我。
しかし、残念ながら時は完璧には止まらず、その驚きを残したまま次の衝撃へと強制的に流れを進める。
「我の名前は天ノゼウスじゃ。学校は初めてだから少し変なところもあるかも知れんが気にしないでほしいのじゃ。趣味は無い。特技は、雷を落とすことじゃ。こんなものかの?よろしくお願いします。じゃ。」
クラスがざわめく。
こんなイカれたな奴がクラスメイトという事実。そして自らを神の頂点であるゼウスと名乗る。さらにはとてつもなく気になるその不思議な言葉。語尾に付かれるととても気になってしまうその「じゃ」
((((((じゃってなに!?))))))
もう、この後の自己紹介で笑いなど起こるはずもない。
まず、アニキャラの中でも明らかにオタクキャラとして出てきそうな外見+ゼウスという名前+じゃ。 もうこれだけでお腹いっぱい。これ以上のボケはいらないです。
クラスメイト全員が様々の表情でゼウス君の顔を見る。困惑、呆れ、驚き。皆の注目の的になっている。
(高校生活。JK以前にこんな爆弾が出てくるなんて。)
その後は皆名前とよろしくお願いします。の一言だけというシンプルな自己紹介を続けていた。もう何も言えない。先生も未だに呆然としている。
こうなった原因の彼は満足げに皆の自己紹介を聞いている。
(初めからヤバそうとは思ってたけど、もう別次元だよ…)
彼女の高校生活はどうなってしまうのか?
時を越えることなどできない。もう少し待ってみよう。そうすればその先が見えるはず。
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その後は家に帰って、佑香の家族とご飯食べて、
お風呂入って、今自分の部屋。
(ゼウス…ゼウス…ゼウス…ゼウス…)
もうゼウスしか考えられないっ!と、恋愛小説とか見たいな感じのゼウスではなく、推理小説で気になった事を繰り返し自問する探偵役のようなゼウスだ。
(もう考えるのも疲れたよ。みんなもびっくりしただろうなぁ)
多分皆が高校生活!という新しい舞台に上がることに対してある程度の緊張を持っていただろうが、その緊張をぶっ飛ばしそのポジションに着いたゼウスという人物。
彼と、彼女の。
ゼウスと、由実の。
?と、人の。
ちょっと不思議な物語。
面白そう?つまらなさそう?ありそう?なさそう?またまたファンタジー定番の戦闘とかあるんでしょ?もしかしてほのぼの?
いえ、これはただのモブの生活。よくあるアニメみたいなことは一応この物語の主人公である‘彼’が望みません。モブの何気ない‘日常’なのです。ええ、‘彼’にとって。何気ない‘日常’
。ただそこにモブという要素を加えただけ。
これはそんな、ちょっと不思議な物語。
大事な事なので二回言いました♪
彼、ゼウスという者なり。