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アスパラくん

作者: mari

彼はみんなから

「アスパラ」と呼ばれていた

それを聞いたあたしは

「なんだそれ」と思った


「なんでアスパラなの?」と聞いたら

「アスパラが好きだから」らしい

あたしはまた

「なんだそれ」と思った


いくら好きな食べ物でも

人間を「アスパラ」と呼ぶなんて

変な感じ

でも本人は気にしていないし

周りも親しみを込めて呼んでいる


「アスパラくん」

なら可愛げがあるだろうか

試してみようと思ったけれど

やっぱり止めた

だってアスパラに敬称つけるなんて

変な感じ


結局あたしは最後まで

彼を「アスパラ」とは呼ばなかった

名字でしか呼べなかった

多分彼じゃなければ呼べたのだと思う

ただ単に

あたしは彼のことが好きだったのだ

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