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水鏡が淵のミカヅチヌシ 〜諏訪湖の怪異譚〜  作者: 壇 瑠維


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友を奪う影 ミカヅチヌシの牙

「今度は五兵衛の家じゃ!」


誰かが叫ぶ声に与一は耳を疑った。五兵衛が?


畑を耕していた鍬をそのまま抱え、一目散に五兵衛の家に向かう。

五兵衛が、簡単にやられるわけがない!


五兵衛の家に着くと、既に何人かの村人が集まっていた。その手には竹槍や与一と同じような農具を持っている者の姿もあるが、皆動くことも出来ずあるものを眺めていた。


真っ黒な熊のような生き物と、その背に担がれて気を失っている五兵衛。頭からは血を流している。


「五兵衛!」


与一は考える前に鍬を振り翳し、飛びかかっていた。


黒いものはヒラリと身をかわし、品定めをするように光る目で与一を見る。


が、突然身を翻し山の奥へと消えた。


与一たちは一瞬呆気に取られてその行方を眺めていたが、ハッと気づいてその後を追いかけた。結局一晩中探しても黒いものも、五兵衛も見つける事が出来なかった。


「五兵衛……」


戻った与一が五兵衛の家を見回した。壁は破られ、畳一面血が飛び散っている。


「……お前の仇は、俺が取る……」


小さな呟きは山の中へと吸い込まれていくようだった。

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