第7話 私は月夜を見つめてる
剣道描写の試合が始まりです。強くてカッコいい女子はいいですね。
二つに分けている長い髪をほどく。
私は部活の時は一つにまとめている。
「これで大丈夫」
チラリと月夜をみると。
ショートカットの彼女はこういう手間がなくていいなと思うけど、私はこの髪型が気に入ってるので短くはしないだろう。
「月夜、着れてる」
声をかけてみると、ニコリとわらう。
なんとなく恥ずかしそう。
日常のなれは体が覚えているというのは本当みたい。月夜は着替えに問題はなさそうだ。
月夜の肌は白い。
剣道部は室内競技だから、走り込み以外は外で動くことはない、だから運動系の部活のわりに肌が白い
適度に鍛えた筋肉はうすくつき、華奢にみえるけどたくましい。
そんな中でも剣道部の王子様……みほれてしまう。
スポーティな下着の彼女はなんだか。カッコよくみえた。
私もあわたて、ブラウスのボタンを外す。
剣道のときはワイヤー入りのブラは怪我をする事があるから変えないと。
月夜はスレンダーだから、そんなに気にしなくてうらやましい。
はやく、急いで着がえないと。
いつもは、ワイワイと騒がしい更衣室に二人だけ。
「大丈夫?」
心配げに月夜にたずねる。
「なにが」
気にしてないように口にする。
いきなり、退院あけに試合なんて。
「試合のことだよ」
私が心配そうに口にすると月夜はものすごい笑顔になっていた。
「むしろ、うれしい。いい機会だから」
うぐ、眩しい笑顔を受けられたら……もう、何も言えないよね。
「わかった。応援してる!」
「ありがとう朝日」
熱意を隠してほほえむ月夜。
そして、私は月夜に手ぬぐいを渡す。
「はい」
月とうさぎの手ぬぐいは月夜のもの。
同じ物を買う人が多くて人気だ。みな月夜にあやかりたいらしい。
私は太陽とひまわりの手ぬぐい、実は同じところでお互いに買って送ったもの。
皆の知らない私たちだけのおそろい。
たぶん、忘れているだろうけどけ……なんだか、悲しいな。
―――
宍戸先輩は正座で待っていた。
なに。決闘の気分なのか。いまいち分からない。
呆れる私をよそに月夜は気合をいれる。
すでに防具もつけて、竹刀を素振りで調子をたしかめる月夜。
なにせ、宍戸先輩は月夜に負け越したているから。
この本調子じゃない月夜に勝つという事を企んでいるのかもしれない。
「きたな。天羽!」
部活でも練習続けていたもんな宍戸先輩。
なにせ、二人は部の中ではライバルだ。宍戸先輩のほうが背が高く体力はある。ただ、技のレパートリーがあるのは月夜の方らしい。
私はわけらないけど。
「あっ、月夜、胴紐、ほどけてる」
私が目ざとく見つけると、月夜が胴のパカパカと動かしてみる。
「本当だ? 結んでくれない」
小手をつけてると胴は結びづらい。ここで人気者は人が集まるけど、私の専用席。
私は手早く紐を結んぶ。この距離感にあこがれるのわかるけど、渡さない。
「あっ!」
同時に、月夜の熱気が伝わった。
勝つつもりだ。
「いっておいで!」
私は月夜の肩をたたく。
「うん。いってくる!」
試合前の立礼から始まる。
宍戸先輩と月夜は互いに三歩すすみ、竹刀を抜き合わせる。
先生が旗をあげる。
「はじめ!」
最初に動いたのは宍戸先輩、飛び込み面。
立ち上がりの遅さをねらった。
「メーーーン!」
とっさに宍戸先輩の一撃を竹刀で弾く。
次に来るのは鍔迫り合い。
筋力は落ちていることを見越しての鍔迫り合い。
「大人げない!」
桃瀬がキッと宍戸先輩をにらむ。
やはり、案の定押されていく……
むしろ、鍔迫り合いは力押しではなく、タイミングを取るための技術だ。
しかし、力押しで攻めて持久力を削ってる。
不当な鍔迫り合いと言ってもいいが、なぜか、先生は止めない。
「ここで崩せば勝てる! やっちぇっ、月夜先輩!」
素直に応援できる桃瀬が羨ましい。
私は縮こまり……
声がでない。
がんばれ!月夜!
一気に竹刀を押し上げられてしまい、隙ができてしまう。
「 そこ、危ない!」
その隙を逃す宍戸先輩ではない、コンパクな打突を返す。
さほど、得意技ではないくせに、この時のために練習したのだろう。
「小手!」
月夜に小手が打ち込まれた。
引き小手……鍔迫り合いから、自ら下がりながら小手を打つ技だ。
やっぱり、まだなれてない。
「一本!」
先生が旗をあげる。
そっか、決まってしまった。
「あっ、あ、月夜……」
練習力がでてきているんだ。
年上のできた人なフリして、卑怯な先輩。
けど、本人は正々堂々のつもり、月夜もそのつもりなんだろうけど……
けど、まだ二本とれれば勝てる。
着替え描写はもう少しセクシーにしたかったのですが、剣道女子の下着事情を調べたのですが、最初に出たのは剣道着の下は「履かない」とか「つけない」とか出てくるので、さすがにまずいだろうとして、部活の女性範囲でかいてみました。さすがに月夜や朝日の「つけてない」事情はね笑笑




