第2話 私は月夜にかまってる
連続二話投稿です。カクヨムの方でも止まっているんですが終わらせます。こちらでも載せていきます。
告白パート読み返しても、朝日よくやったし、月夜が乙女でかわいいです。
私はどうしてあんな。
「こと……」
ずっと、願っていたのに叶えてしまった。
罪悪感をともない苦い方恋の結末。
でも……願いがかなった。
「大丈夫……よね」
私はベットに横になりクマのヌイグルミを抱きしめる。
私の部屋は少し子供ぽいかもしれない。
白とパステルの紫を基調にした部屋に、ヌイグルミ、勉強机。
おもわず、ベットの上でバタバタと足を動かし、うれしくてニマニマしてしまう。
ぬいぐるみを抱きしめすぎて、綿がふきでるからもしれない。
そう、これは月夜じゃない。
「ち、ちがうのーーー!」
月夜を抱きしめたいとか、そうじゃなくて……
むしろ、抱きしめられたいというか……
体温が熱くなる。
「バカバカ!」
ちがう、ちがう、深呼吸、深呼吸 。
私の顔真っ赤だ。
「そうだ! やることあった!」
ヌイグルミをベットへ投げ私は立ち上がる。
1週間ぶりだけど、多分大丈夫。
−−−−−
私は月夜に貢いでる。
推し、いや、ホスト? みたいな例えにになっているけど、間違いない。
クラスメイト見解は一致しているし……
全てが月夜に劣る私だけど、おかげで、私は月夜との関係を維持ができたけど。
「まずは……」
私は用意をすませる。ヒマワリのワンポイントがかわいいエプロンをとりだす。
テフロン加工のフライパンや、買ってきた食材もOK。
月夜は明日から学校に来れるそうだから作らないとね。
私は毎日、月夜にお弁当を貢いでいる。
うちの高校は給食はない、不平はよく聞くけど、例えば他の生徒や親とか。
だけど、私は学校に感謝。
なぜなら、私は月夜にお弁当を貢いでる。
―月夜ちゃんだけ、かわいくな〜いよ? ―
それは、子供の頃の遠足の事。
無遠慮なむしろ、自分を自慢するような言い方で月夜を馬鹿にした子がいた。
皆、親が作ったキャラ弁を自慢し合っていた中で月夜だけ、コンビニ弁当。
両親が忙しい、月夜の両親はお弁当を作ってもらえなかった。
月夜はとても悲しそうにガマンしていた。
昔、月夜はあまり人に好かれる子じゃなかった。
女子のコミニティの中で浮いていたから余計に。
だから私は見せびらかすように月夜の隣にすわり。
―月夜、いっしょにに食べよう―
その女の子むけて月夜をかばっていた。
―でも、月夜のお弁当じゃないでしょ!―
ケンカ腰の女の子に向かい。
きっと、気軽に親に作ってほしいと母親に言えない月夜を私は悟って、売り言葉に買い言葉でつい……
―なら、次は私が月夜ちゃんのぶんも作るから!―
驚いた顔で私をみる月夜に私は満足した。
―朝日ちゃんに、そんなことできるの?―
―できるよ。ずっと月夜のお弁当は私がつくる! ―
なんて、バカな挑発にのり私はそんな約束をしてしまっていた。
その子とは別の学校に行ったのに、まだそれを理由にお弁当を貢いでいる。
思い出しても、我ながら自分に呆れてしまう。
そう、小中の遠足や、部活も、そして、高校生になっても私は続いている。
意地っ張りと月夜は思っているかもしれないけど、本当は違う、私はそれを理由にして、月夜の特別を勝ちとったのだ。
我ながらいじらしい恋心だ(笑)
パジャマの上から、エプロンのリボンを結ぶ。
「よし、がんばるぞー」
私は一人の時のほうが賑やかかもしれない苦笑しながら、作り置きしていたサラダを取りだした。
女の子の部屋でごろごろしてい恋愛ものに自嘲してるシーンは大好きです。
お弁当を作ってくれる女子なんて、とてもうらやましい。妹に卵焼きありましたね(笑)