動物園怪談
一、○○市動物園お客様入場ルール
来園の皆様、市内最大の動物園へようこそ。 世界中のほとんどの動物を集めており、それぞれの動物に適した環境を整えておりますので、お子様連れでも楽しんでいただけると幸いです。 観光の際は、安全を確保するために以下のルールを必ずお守りください。遵守しない場合、その結果はお客様ご自身の責任となります。
1.当公園の安全対策は全く問題なく、動物の逃走の可能性はありません。特に小型の草食動物はほとんどが触れられない密閉環境で飼育されています。したがって、道端で脱走したウサギを見かけた場合は、すぐにお子様を連れてスタッフに通報し、特にウサギが発見して猛スピードで近づいてきた場合には、近づいたり触れたりしないでください。
2.猿エリアには通りが1本しかなく、展示されているのは猿だけであり、2つの通りを見かけ、展示されている動物にウサギが含まれている場合は、左側の通りを選択し、できるだけお早めに該当エリアへの訪問を終了してください。
3.象は扇のような耳、長い鼻、柱のように太い脚を持つ巨大なき生物であり、色は白くありません。象エリアでは見えているのは象だけであることを確認してください。
4.「ウサギの血」は動物園の飲料売場では売られていないので、もし店に置いても、絶対購入しないでください。
5.ウサギエリアの木陰に一人で留まらないでください。
6.当園には水族館はありません。もしスタッフらしき者が水族館のチケットを売りに来た場合は、断ってください。
7.水族館を見かけた場合は、すぐにその場を離れ、地図に記載されている電話番号に連絡してください。
8.ウサギに餌を与えないでください。 ほかの動物なら問題がありません。
9.ウサギは笑い声を出すことはありません。もしウサギエリアを訪れている最中、明らかに観光客の方向からではない笑い声が聞こえた場合は、動物園を出る前に、地図の点線の所を切り取って握りしめ、動物園から完全に出るまで手放さないでください。
10.上記のいずれかに違反した場合、なおかつ迷子になった、他の知人とはぐれてしまった場合は、15 分以内にすぐに最寄りの飲料売場を見つけ、そこにある青いユニフォームを着た販売員に知らせてください(黒いユニフォームを着ている販売員を見かけた場合、相手が何を言っても聞こえないふりをしてください)彼はすぐにライオンエリアの作業用通路に案内してくれます。怖がらないでください、ここのライオンは人間を攻撃しません。築山の後ろに隠れ、すべての白いライオンが吠え始めたら、スタッフがあなたを公園の外に連れ出します(青いユニフォームを着ていることを確認してください)。ご家族や友人がライオンエリアの入り口で待っています。これらの手順が終わったら、すぐに動物園を出てください。
11.当園には白いライオンが四頭しかいません。第10条に記載の状況で4頭以上の白いライオンが咆哮しているのを目撃した場合は、園内から出ずに、白いライオンの数が四頭になるまで退出しない旨をスタッフに伝えてください。
12.ウサギを含む動物のおもちゃは12歳以下が購入できます。13~17歳の子供はウサギのおもちゃを購入後1か月以内に廃棄してください。18歳以上の人はウサギのおもちゃを購入できません。
13.ウサギの耳飾りをつけた人が人混みに紛れて象エリアに入場した場合、そのエリアの見学を諦めてください。このルールを違反した場合、当園は貴方の安全に対して責任を負わず、問題の解決策を提供することもできません。
14.ライオンエリアは安全です。解決できない危険な状況に遭遇し、助けを求める手段もない場合、必要な手段を講じて直ちにライオンエリアに行ってください。
15.一回以上はぐれた友人には注意してください。特に水族館や象エリアに行くよう繰り返し勧める場合は注意してください。
上記のルールを守っていただければ、楽しい動物園旅行になりますよ!お子様と数えきれないほどの喜びと知識を得るでしょう!ルールを守って安全に気を付け、家族や友達と楽しい時間をを過ごせるように願っております!
二、就業規則
当園は福利厚生が非常に高く、残業代は10倍、年次有給休暇も多く、全スタッフが保険に加入している。就業規則規範を念頭に置き、自らの安全を確保しながら、しっかりと業務に取り組んでいただきたいと思います。命は大切であり一回きりですので、ご家族のために自分の身を守り、以下のルールを守ってください。
1.脱走したウサギを見つけた場合は、直接捕まえたり近づかず、ライオンエリアまで誘導し、あとは白いライオンに任せてください。
2.猿エリアには一本の通りしかありません。もし観光客が二本の通りが見え、そしてそこにウサギも見かけたことと報告された場合、エリア内のお客様を左の通りに案内し、エリアの入り口を封鎖してください。全てのお客様がエリアを離れた後、猿エリアを少なくとも10分間に封鎖してください。
3.象エリアの点検中、確認できた象が表示板に表示されている象と著しく一致していないことに気付いた場合、直ちに確認を中止し、本物の象は表示板に示されている生物であり、見えているものではないことと繰り返し自分に言い聞かせてください。
4.飲料売場で働いている場合、一時間ごとに棚をチェックしてください。突然現れた「ウサギの血」を見つけた場合、すぐに片付けて適切に保存してください。
5.ウサギエリアの灌木は一ヶ月ごとに剪定してください。できるだけ木陰を作らないようにしてください。
6.当園に水族館はありません。もし同僚が水族館について話したり、それが存在すると断言した場合、直ちに会話を止めてください。その同僚はもはや貴方が知っている人ではありません。
7.水族館を見かけても入らないでください。それは存在しないことと自分に言い聞かせてからすぐに立ち去ってください。
8.ウサギに餌やりの間隔は7日間に一度になっています。決められた食材以外の餌を与えないでください。
9.もしウサギエリアで明かに観光客ではないの方向から笑い声を聞こえた場合、就業規則の最後のページの点線の所を切り取って握りしめ、象エリアに向かってください。その紙をエリア内の芝生に投げ入れてください。他のスタッフは何が起きているのかを知っているので、ゴミ捨てのことを責めたりはしません。
10.観光客が入場ルールに違反して家族や友人とはぐれたと主張し、あなたに助けを求めてきた場合は、その観光客を直ちにライオンエリアに連れて行き、ライオンエリアのスタッフに引き渡してください。彼らはどう対処すべきかを知っています。 この間、黒いユニフォームを着た同僚があなたの仕事に参加しようとするかもしれないが、拒否したり無視してください。彼らはもう貴方の同僚ではありません。
11.ライオンエリアには白いライオンが四頭しかいません。もし突然白いライオンが四頭を超えた場合、「ウサギの血」を取り出してそれを見せてあげて、駆け寄ってくる一番目の白いライオンにかけてください。これらの手順を終えた後、すぐにそこから離れてください。その間に増えた白いライオンを見ないでください。
12.ウサギの関連商品を私的に所有/整理/入荷/使用しないでください。園内に現れたすべてのウサギの関連商品はできるだけ触れないでください。もし観光客がウサギの関連商品を購入しようと申し出た場合は、それを所有しようとしている人が未成年であるを確認してください。そうでない場合は販売しないでください。
13.もしウサギの耳飾りをつけた人が象エリアに入ってきた場合、すぐに周りの観光客を避難させ、象エリアの入り口で子供の叫び声が聞こえるまで待機してください。
14.五分以内に耳鳴り、胸の圧迫感、片頭痛、目の充血や腫れを感じるのは正常な現象であり、心配する必要はありません。ただし、これらの症状が五分を超える場合、すぐに作業を中止し、必要な措置を講じ、できるだけ迅速にライオンエリアに向かってください。
15.白いライオンたちに優しく接してください。白いライオンが四頭しかいない場合、警戒する必要はありません。彼らは子供の頃から人間に懐くように訓練されています。不幸にも通常状態の白いライオンに襲われ、その場で死亡しなかった場合、第六および第七の規則は無効となります。急いで病院に行く必要はありません、死ぬことはありません。ライオンエリアを離れた後、水族館に向かい、すぐにそれを気づけるはずです。そこで黒い制服に着替えてください。
三、水族館入口に掲示されている注意書き
もしこの注意書きを見えるなら、口外しないでください。他の人に貴方が見えることを気づくのは忌み嫌われています。地図上のルールからもうわかるでしょう。この動物園は安全ではなく、不気味です。私たちは無実の観光客を保護するのを志す秘密の政府組織です。命を守るために是非以下のルールを従ってください。それがこの動物園から脱出する唯一の方法です。
1.水族館に入り、ここには誰もいません。入口で直接黒いユニフォームを受け取り、替えてください。これが我々のスタッフに救助信号を送る唯一の方法です。外で歩いている時に、私たちのスタッフはその制服を気づけます。動物園の正社員が貴方を邪魔だてしたりの心配はいりません、彼らは貴方と関わることはありません。
2.ライオンエリアに行かないでください。
3.自身がいるの場所にウサギがいることを確認してください。逃げたウサギ、ウサギのおもちゃ、ウサギの耳飾りをつけた人、または飲料売り場の「ウサギの血」があることを確認してください。ウサギは私たちの合図であり、「安全」と「保護」を象徴しています。
4.象エリアを観光する時に、標識板を見ないでください。
5.地図上のルールに信じないでください。また、従ってはいけません。もし何かを従った場合、すぐに動物園の入口で提供した地図の点線の所を切り取って、そしてウサギエリアに向かい、できるだけ見つからないようにウサギにその紙を食べさせ、その後ここに留まってください。明らかに観光客の方向ではない笑い声を聞こえるまで待機し、後はそのエリアから離れてください。その後、猿エリアに移動し、安全出口は右側の通りの先にあります。
四、観光客が拾ったメモ
1.「ウサギの血」は存在しない、「ヤギ肉」だ(これは何度も書かれ、消されているので、消された部分がはっきりと読み取れません)。
2.ヤギエリアは象だ(この文の下には、ウサギの耳がついた歪な象が描かれていました)
3.ウサギは猿を食べる(この文が取り消され、猿という言葉には疑問符が書かれています)。猿エリアでは、スタッフに話しかけてはいけない。出口に出てはいけない。猿に餌をやってはいけない。道が一本しかない場合は入ってはいけない。
4.誰もいない時に水族館に入ってはいけない。
5.「ヤギ肉」だけが食べられる
6.水族館が夜になると灯が消えたら、水族館で一晩を過ごす事ができる。彼らはドアに鍵をかけない。
7.最初の四匹の白いライオンは猿であり、五匹目の白いライオンはヤギであり、ウサギは象であり、青色は黒色だ。(この文は強調されました)
8.お前は象だ(この筆跡がすごくぞんざいです)
9.俺はヤギだ(この筆跡がとても綺麗です)
五、水族館内に掲示されている注意書き
1.人がいる時には水族館に入らないでください。もし既に入ってしまい、そしてスタッフに案内された場合、この注意書きを見た後すぐに口実をつけて立ち去ってください。
2.もしこの注意書きを見かけるまでスタッフが現れなかった場合、ここで観光や休憩をしても構いません。こちらの食品は無料で提供されており、ご自由に取っていただいても構いませんが、「ヤギ肉」だけは食べないでください。もし棚にそう表示された食品があっても、それを無視してください。
3.16:00までに入場した場合、水族館内で30分以上に滞在しないでください。
4.16:01以降に入場した場合、水族館内で4時間以上に滞在してください。
5.こちらは水族館であり、海洋生物の展示だけが行われています。クジラエリアで水中で泳ぐの象を見かけても、大声で叫んだり過激な反応をしないでください。それは趣味的な3Dプロジェクション効果であり、普通に接して、それをクジラだと思ってください。
6.水族館での宿泊は可能です、クラゲエリアの左側にはホームレスや観光客向けの仮宿泊施設があります。利用の必要があれば、就寝前に客室内のクラゲ保安灯を消してください。
7.当園のスタッフは統一した赤いユニフォームを着用しており、水族館の日常清掃と点検は夜12:30以降に行われます。もし黒い制服の人が水族館のスタッフを名乗って近づいてきた場合、会話をしても構いませんし、一時的なガイドをお願いしても構いませんが、地図を渡さないでください。特に点線に沿って切り取った部分。
8.もし上記のルールを違反した場合、安全の問題や結果は自己責任となります。
9.水族館は存在し、どの組織にも属していません。
六、水族館の就業規則
1.水族館では昼間働く必要はありません。勤務時間は夜12:30から翌日の6:00までです。適度に遅刻や早退しても構いませんが、絶対に早着したり残業等しないでください。
2.クラゲエリアの左側の仮宿泊施設は近くのホームレスや需要のある観光客のために用意されています。仕事後、1:00までにクラゲ保安灯が消えているかどうかを確認してください。もし消えていない場合、消すようと彼らを促してください。貴方にはクラゲ保安灯を強制的に消すの権限があります。いずれにせよ絶対に1:15以降にクラゲ保安灯がまだ点灯している状態にしないでください。
3.クジラエリアで発見された溺れて死んだ象の死体は、実験中の3Dプロジェクション効果の一部です。それがどれだけリアルに見えるかにかかわらず、無視してください。スイッチの位置を探さないで、閉じる必要もありません。
4.監視室の設備は既に故障しており、修理が不便なので、一時間ごとにパトロールしてください。突然の停電や未知な騒音は正常な現象ですので、それらの魚の安全を心配する必要はありません。不安を感じた場合、クラゲエリアで少し休憩を取っても構いません。クラゲエリアの電力供給設備は完璧で、絶対に停電することはありません。
5.外からの観光客が動物園の地図を持っているのは普通です。"水族館は動物園のどこにありますか"という話題に答えないでください。相手がしつこく質問してきた場合、即座に立ち去ってください。
6.日曜日の仕事の終わり前に、絶対クラゲ保安灯に充電するのを忘れないでください。
7.棚の食品を一日ごとに入れ替えてください。もし「ヤギ肉」と書かれた見知らぬ食品を見つけた場合、それをクジラエリアの収納ボックスに入れてください。誰かが代わりに処理します。
8.勤務中は館内でどこでも散歩できますが、水族館を離れないでください。もし宿泊している観光客が午前6:00時前に出発しようとする場合、出来るだけ行かないように彼らを説得してください。止められない場合、体の衝突を避け、また彼らに付いていく必要はありません。自分の仕事を続けばいいです。
9.もし宿泊に来た観光客が、貴方と似た黒いユニフォームを着ている場合、彼らの宿泊を拒否し、強制的に追い払ってください。クラゲエリアの作業台にはスタンガンと麻酔銃が備えています。
10.もし宿泊の観光客がウサギの関連商品を持っていた場合、彼らが寝ている間にそれをこっそり取り上げ、クジラエリアの収納ボックスに入れてください。観光客が目を覚ました後も、貴方に問い詰めません。
11.もし宿泊の観光客が貴方とおしゃべりしようとする場合、会話をしても構いませんが、ただし、保安灯を消すのを妨げられないようにしてください。会話中で「動物園」を言及しないでください。もし相手がそれを言及した場合、すぐに話題を変えてください。
12.水族館は独立して運営されており、外に動物園はありません。このことを肝に銘じてください。
七、三年前に象エリアで働いていた警備員が警備室に貼っていたメモ
私と交代する人、保安室に偶然で立ち寄る人、または将来このメモを見る新人の方々へ、こんにちは。勤務中では、必ずこのメモの要求に従ってください。これは私が安全と精神の安定を保つために積み重ねてきた仕事の経験です。私はもう同僚を失いたくありませんし、また貴方が理不尽な出来事を再び経験したくありません。貴方もそうしたくないと思います。これらの忠告を読んだ後、見なかったことにして仕事を続けてください。
1.いつも服の色を覚えておいてください。それはどんな色でも構いません、赤い、青い、黒い等。服の色を変えないでください。自己認識を維持するのはとても大事です。外部を理解することにためらい、恐れ、躊躇していることを「奴」に悟らせないでください。
2.信じて。信じて。信じて。人間は信頼に値する存在であり、そして唯一信頼に値する存在です。
3.ウサギは人間を食べますが、ウサギの耳飾りをつけた人は食べません。木陰は人間を食べますが、木陰を剪定する人は食べません。象は人間を食べますが、象を見る人は食べませんし、象を見ない人も食べません。白いライオンは人間を食べますが、光るクラゲは食べません。(幼い子供のような筆跡:クラゲには脳がないから?)
4.「奴」が妨げられると泣きます。「奴」が成功すると笑います。「奴」が何であるかは問題ではありません。ただし、「奴」を見つけたら遠ざかるようにしてください。彼らはまだ知りません。
5.棚のどこでも不思議に現れることがある食品は貴方を試すものです。食品のラベルを見ないでください。他の人がそれをどう呼ぶのか気にしないでください。無視して、必要であれば普通の食品として購入して食べてください。「奴」に気づいていることを「奴」に気づかれないでください。
八、動物園園長室の書類
(タイトルもなく、前書きもなく、ただプリントアウトの書類が一部だけ、木の机にしっかりとテープで貼り付けられています)
1.どんな色のユニフォームを着ているかにもかかわらず、すべてのスタッフを受け入れてください。動物園は青いユニフォームしか提供していませんが、同じデザインの黒い/赤いユニフォームを着用している人がいれば、スタッフとして平等に接してください。
2.人がいない時に事務室の外に子供の泣き声や笑い声がなる場合は正常な現象です。聞こえないふりをし、不安やイライラを表に出さないでください。
3.スタッフによる動物園へのペットの連れ込みは禁止されており、あえて違反した場合は、罰金を支払う必要はなく、相手に自己責任を求めればいいのです。
4.ライオンエリアの白いライオンの数量を三日ごとに一度確認し、数の変化頻度を記録し、コンピュータのフォルダー「奴」というの表に保存してください。「奴」が何を指しているのかを問い詰めないでください。ファイル名を変更しないでください。家族を含め、このフォルダーの存在について他の人と話さないでください。
5.すべての地図には、点線に従って切り取る部分が付く必要であり、地図は特定のメーカーによって製造される必要があります。メーカーの連絡先はフォルダー内のWord文書にあります。事務室にはいつでも使えるように、少なくとも三枚の地図を備えておく必要があります。
6.象エリアの警備員の辞職率がどれほど高くても、どんな福利厚生を求めても、彼らを大切にして、彼らの要求にできる限り応えてください。彼らは我儘を言っているわけではありません。しかし、なぜこのような要求をしているのかを問い詰めないでください。
7.勤務中のスタッフの様子を確認するとき、もし逃げたウサギを捕まえたり、干乾びたクラゲを拾ったり、白いライオンに噛まれて死んだウサギを片付けたりスタッフを見かけた場合、これは正常な現象であり、責めたり質問したりする必要はなく、但し、彼らが適切に処理したかどうかを確認してください。
8.事務室は午前1:15から6:00までの間、誰もいなくても電気をつけたままにしておく必要があります。ここの給電設備がどのエリアよりも強力で、停電は異常な現象であり、もし停電が発生した場合、すぐに机の右側に用意された地図の点線の所を切り取って握りしめ、外に出てください。最初に出会ったスタッフにこのことを伝えてください。相手がどんな色のユニフォームを着用しても、何をしようとしても、停電の対処をしてもらうように頼んでください。彼は拒まないはずです。
9.水族館の存在を調べたりしないでください。しかし、もし水族館を見かけた場合、中に入って散歩するのも構いません。水族館の外では、入り口でのお知らせに従ってください。水族館の中では、水族館内でのお知らせに従ってください。お知らせが矛盾している場合、お知らせを見かけたときの居場所によって決めてください。
10.事務室のソファには猿と白いライオンのおもちゃしか置かれていません。ヤギ/ウサギ/象のおもちゃが現れた場合、今日は室内で仕事をするの必要はありません。その場から離れ、監視室のスタッフが余分なぬいぐるみが消えたことの報告があるまでです。
11.昼寝をしても構いませんが、夜勤にするのを決めた場合、どんな手段を使っても眠らないでください。自分の精神状態を確保できない場合、夜勤を止めてください。
12.監視カメラはたまに故障することがあります。通常の故障であるのかを判断するには、カメラに動物の毛が付着しているかどうかを確認してください。付いている場合、一ヶ月以内には監視カメラを修理しないでください。監視カメラが必要ならば、代わりのミニカメラを自分で用意し、状況を報告した後、財務部からその費用を貰ってください。
13.ゴミ箱に干乾びたクラゲが現れるのは正常な現象です。清掃員がゴミ捨てに来た時に彼らに声をかけて注意すればいいのです。
14.もし上記のルールのいずれかに違反した場合、何事もなかったのように事務室で13時間過ごしてください。食事はデリバリーで注文し、スタッフに連絡し届けてもらいます。事務室から離れないでください。デリバリーの配達員や持ってきてもらったスタッフに直視せず、鏡も見ないでください。いつも「人間は二つの目があり、そして二つの目しかないこと」と自分に言い聞かせてください。
15.いつも覚えておいてください、人間の命は動物よりも大切です。必要な場合、どんな動物を犠牲にしでも構いません。それが動物かどうかも知りません、優しい気持ちを持たないでください。
九、水族館のクラゲエリアの左側の客室に、誰かが残したメモがあり、スタッフによってクジラエリアの収納ボックスに置かれました。
(メモの先頭と端には「怖い」「生きて出たい」「信じないで」「信じて」「全部乱れていた」「メモしなければならない」と満遍なく書き込まれた、タイトルと書くべき場所は太い黒いペンで「こうしないと絶対に出られない」強調的に重く書かれていました。)
1.猿と白いライオンは「奴」を見える、クラゲとウサギは「奴」を慰めることができ、象とヤギは「奴」のおもちゃだ。
2.白いライオンを信じ、白いライオンは救える者を嚙む付き、白いライオンは救えない者を嚙む付き、白いライオンの咆哮は「奴」を追い払う警鐘であり、白いライオンの咆哮は亡者への嘆きだ。
3.ユニフォームを着替えると気づかれてしまいますので、着替えないでください。 (走り書きの狂った手書きのメモ: 団結、勇気、揺るぎない忠誠心は人間の最大の強みだ)。
4.象エリアの警備員は信頼できるが、ただし、毎日午前1:00に退勤するので、その前に助けを求める。
5.「奴」は明かりが好きで、特に夜、「奴」は密閉空間が嫌いで、暗い密室で休みを取る必要がある。
6.「くそ!ヤギ肉ってマジで生肉かよ!」(この文は他の文よりも乱れていて、後ろに少し整った文字で「くそ!マジに食えるんだな」との注釈があります)
7.猿と一緒に立っていると「奴」に気づかれない。
8.人間は二つの目を持ち、横に並んで、鼻の両側に位置している。それ以外のものはすべて人間ではない。人間の姿が変わったということは、人間が「奴」に見られているということであり、人間のことを覚えておいて、人間以外の人類を信用してはいけない。
9.笑顔で観光している観光客に関わらないで。彼らは何も気づいていない。私と同じように怖がっている観光客を見つけ、彼らは信頼できる方々であり、彼らは既に知っている。
10.干乾びたクラゲと溺れた象に感謝するべき、彼らは人間を守るために死んだことを忘れないで。
11.出口があるが、しかし猿類エリアにはない。猿エリアから出たら何かあるが分からない。
12.いつも自分が動物ではなく、人間であることを常に忘れないで。