表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で幸せに~運命?そんなものはありません~  作者: 存在証明
夏休みの延長戦~自分にどう向き合うか~

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

259/311

顔合わせ

「今日からお世話になるアークです。少しの間ですがよろしくお願いします。」


そう言って僕は緊張しているような面持ちで頭を下げた。演じる必要はない。僕の中には()()()()()()()が一人いるのだから。


「君がアークか。俺は人事部門統括のルーシュ、よろしくな。にしても年の割にはしかっりしてるな。ギルドの推薦と聞いて驚いたが、コネではなさそだから安心したよ。読み書きや計算もできると聞いているがどの程度できるか今から少しテストをしよう。簡単なやつだからそう身構えなくてもいい。」


「分かりました。」


渡されたテストを見てみると、簡単な読み書きから商法の内容まで幅広い問題が書かれてあった。


…にしても難易度違いすぎだろ


そう思いながら迷うことなく解答していく。ものの数分で終わりペンを置く。


「終わりました。」


「速いな…どれどれ……全問正解じゃないか!その上君は身分も保証されているし、これはとんだ儲けものをしたな。よし、少年、君の部署が決まったぞ。君は財政部門だ。あそこはいつも人手が足りていなかったからちょうどいい。国への税申告で追われるているこの時期は猫の手も借りたいだろうしな!財政部門の部屋はこの一つ上の階のフロア全てだ。まっ、頑張れよ。」


階段を上がって人の気配がしている部屋の前に立ち止まる。

控えめにコンコンと扉を叩くと中から女の人の声がした。


「はーい!今いきm…キャァァア!!」


書類の崩れる音がしたのでおそらく躓いたのだろう。

少し待っているとガチャと音がして扉が開いた。


「ごめんなさいね。ここには何の用かしら?」


「人事部門統括のルーシュさんに言われてきました。これからお世話になるアークです。よろしくお願いします。」


「こんなガキを財政部門に来させるってアイツとうとう頭がおかしくなってしまったのか?たしかに猫の手も借りたいとは言ったがこんなガキが来るなんてお荷物にしかならねえよ。」


まあそう思うのも無理はない。


人事部門統括と言っていたルーシュさんはおそらくこっち側の人間だろう。そうでなければ子どもを財政部門には送らないはずだ。


「こらっ、ルレイヴ!子どもの前でなんてこと言うの!ごめんね、アークくん。この人、仕事が終わらなくてイライラしてるのよ。だからって子どもにあたるなんて…ほんとサイテーよね。私はフラージア。こっちにおいで教育係を紹介するわね。財政部門は本来は10名で回しているの。ただまあ、諸事情で今は5人しかいないのだけど、、あっ、いたいた。あそこに座っている眼鏡をかけたお兄さんがウレイ。あそこで書類とにらめっこしている女の子がシュガー。そしてあなたの教育係を担当するスレイがあそこの男の人よ。みんな、いったんこっちを向いてくれる?」


4人の視線が僕に突き刺さる。あんまりいい気はしないな…


「この子はアークくん。今日からここでお仕事をしてもらいます。困っていたら助けてあげてね。みんな軽く自己紹介をしてくれる?」


フラージアさんがそういうと、ウレイという眼鏡の男性が手をあげた。


「じゃあ私から。私はウレイと申します。短い間ですがよろしくお願いします。」


丁寧な言いかただが、どこか棘を感じる。あまりよく思われていないのだろうか…まあ当然か…


「はいはーい!次は私ね!私はシュガーっていうの!お砂糖みたいでしょ?これからよろしくね、アークくん!」


ピンク色の髪は珍しいな…年齢はおよそ…いや、女性の年齢を想像するのはやめておこう…


「じゃあ次は俺だな。俺はスレイ。お前の教育係を務める。よろしく。」


この人からは否定的な気を感じない。見た目に反して優しいのかも。


「ほら、ルレイヴ。」


「…ちっ、俺はルレイヴ。使えなかったら追い出すからな。」


「ちょっと!…まったく…ごめんね。改めて、私はフラージア。ここの統括をしているわ。これからよろしくね。」


「はい、よろしくお願いします。」


「それじゃあスレイ、アークくんのことを頼んだわよ。」


「ああ。アーク、こっちにこい。…まずお前にやってもらいたいのは利益計算だ。売値と原価、そして売れた個数が書かれてあるから右に利益を書いていってほしい。」


そう言ってものすごい数の書類を渡される。


「…これ全部ですか?」


「いや、これとそこの山だ。アークが全部やる必要はない。できる分だけやってくれ。今日はそれで終わりだ。アークの机は俺の隣だから分からないことがあったらいっでも聞いてくれ。」


「わかりました。」


そう言ってもらった書類を机におき、作業にとりかかることにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ