表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で幸せに~運命?そんなものはありません~  作者: 存在証明
アルバード王立高等学院~新しい風~

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

159/311

特別試験~予選~

アイリスと授業をサボって訓練に費やしている内に特別試験の日がやってきた。


「緊張しますね。ハルシャ卿はどうですか?」


「僕?緊張するってどういう感じか知らないからよく分からないな。」


「うーんそうですね、心臓の鼓動が速くなったり手足が震えたりすることですかね。」


「それだったら緊張してないよ。全ていつも通りだから。」


「凄いですね。私は緊張で昨日あまり寝れなかったんですよ。」


「そんなに緊張するものかな?予選は司令塔が頑張れば勝つし、僕らはただ問題に答えれば「アクアマリン寮の皆さん、入場してください!」…はーい。行こうか。」


そう言って仲間の後ろを歩幅をあわせて着いていく。


扉をくぐり抜けて会場へと入ると四方八方からたくさんの声が聞こえてきた。


それは怒声ではなかったし自分に向けられたものではなかったからそこまで怖くはなかった。


「予選大二試合目となりました!アクアマリン寮の皆さんです!!ここからの司会はわたくしローンが務めます!」


なんか愉快な実況だな…


「司令塔はかの有名な『風の貴公子』ゼノン・ティール!!」


「「「「「キャァアア!!!」」」」」


黄色い歓声がいろいろな所からあがる。本当にこの人、人気だよな…


「続いて選抜者を紹介します。初級クラスからは魔法の天才として名を馳せる『氷の天使』アイリス・フローレス、そして前回の期末試験で堂々の1位通過をはたしたカイ・ハルシャ!中級クラスからは我らの殿下ノエル・エスペラード!上級クラスからは毎度特別試験で名を上げるリーリエとなっています!それでは皆さん、定位置に着いてください。」


ゼノンさんとリーリエ先輩が前に出る。残りの選抜者達は皆、回答席に案内された。


「ルールは軽く説明します!初めに皆さんには10分与えられます。回答席にいる選抜者が問題を答え、正解すると解答する上で余った秒数分増えていきます。最終的に残った秒数が多かった寮の勝ちとなります。戦闘に参加している2人とも気絶もしくは重傷と判断された場合失格となるので気をつけてください!!それでは!!スタート!!!!」


司会が言い終わると同時にマイクのようなものを皆に配っていく。


「これから質問をしていきます。答えが分かった方はこの拡声魔道具を使って答えを言ってください。間違えたとしても何度でも挑戦できるので諦めないでくださいね。それと、()()文字を書くのは禁止ですので気をつけてください。ゴホン、、第1問、2504×324はなんでしょう!」


「暗算で解くのかよ?!難問過ぎねぇか!!」


などという野次を無視して暗算する。


「…811296。」


「正解です!!さすが希代の天才です!!では続いて第2問、冬に咲く白い花で月夜に「ユリアーヌです」大正解!!」


さすがアイリス、植物の知識はピカイチだ。


「では第3問、」



「続いて第4問、5年前に我が国とハールーン帝国で結ばれたレイナ条約の正式名称を答えよ!」


…急に難しくなったな…でも、ハールーン帝国出身の僕にはきかない。


「レイナ川流域およびレイナ鉱山の共同所有権の確立と周辺の山賊の処遇、そして我が国と帝国の国境線に関する条約」


「正解です!国史担当の先生方もまさかこれが合うとは思わなかったという表情をされています!!」


*

*

*


「しゅーりょーでーす!!皆さんお疲れ様でした!回答者の皆さんは退場してもらって構いませんよ!」


その一言でみな控えに戻っていく。

その際に一人の男とすれ違った。


『期待している』


そう聞こえた気がした。


突如としてやはり参加しなければよかったと後悔の念が襲ってきたが無視を決め込み次の試合での動きを頭の中でシュミレーションするのだった。



「結果を発表します。1位通過はなんと、なんと!スピネル寮です!!続いて2位は、、アクアマリン寮!!3位はタンザナイト寮で4位は惜しくも失格となったオパール寮です!!30分後最下位決定戦をしますので少々お待ちください!」


やはり決勝でスピネル寮と戦うのか…


「どっ、どうしましょう。緊張してきました。」


「落ち着いて。大丈夫だよ…たぶん。何がきても最終的には僕らの寮が負けるってゼノンさんが言ってたじゃん。」


「…それ大丈夫くないとおもうんですが…」


「それくらい気楽にいけってことだと思うよ。僕は君の()()()のことを何一つ知らないけど今の僕らは12歳の子どもだってこと、忘れないでね。失敗しても次があるんだから。1つの失敗に固執したら本当に大事なことも見落としてしまうよ。」


昔のボクみたいにね。


最後の言葉は心に押し込めて出番が来るまで仮眠をとることにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ