表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で幸せに~運命?そんなものはありません~  作者: 存在証明
冒険者の街アルクィンにて

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/306

魔法習得

「カイ、次はどこ行くん?」



「古本屋に行くつもりだよ。ここら辺に生息している魔物や植物なんかの特徴を知りたいからね。」



「え…、冒険者ギルドで貸し出ししてると思うねんけど…。なんで買うん?それに鞄に入らんで?」



「冒険者の半分ぐらいは字が読めないから、冒険者ギルドのものは絵が多くて参考程度にしかなんないんだよね。はい、ギルドでシーナさんに貰ったやつ。知ってるものが多いだろ?あと、鞄については心配いらないよ。()()父親の物なんだけど、家を出る前に空間鞄(マジックバック)をこっそり持ってきたんだ。容量は家一個分だから十分入るよ。それにあまりおおっぴらに使えないから夜営の荷物とか武器とかしか入れないしね。」



「それならええけど…。あ、あの店ちゃう?なんや、随分古くさいな。」



「それがいいんじゃあないか。じゃ、入るよ。気になるものがあったら言ってね。」


にしても色んな本があるな。


これが魔物図鑑か、で、こっちが植物図鑑か。かなり細かく書いてあるな。


あ、これは僕の好きな「アーサー王物語」じゃないか。やっぱどこにでも売ってるんだな。


あ、こっちは…………………………………。



「か…、カ…、カイ、カイ!」



「どうしたの?」



「どうしたの?やないって!いつまでここにおるつもりやねん!もう12時やで。てか、よう3時間近くも居れんな。」



気づかない内に随分楽しんでいたようだ。



「ごめんって。コウは何かいい物見つけたかい?」



「俺はこの"冒険者の掟~野営の仕方から解体まで徹底解説~"がいいと思う。他の本よりかなり詳しく書いとったから。」



「わかった。じゃあ買ってくるよ。」



「すみません。これください。」



「お買い上げありがとうございます!合計で42000リビアです。あ、もしかして君たち新人冒険者かな?この辺の地図を新人冒険者に無料で配ってるんだけどいる?」



「そうなんだ。貰ってもいいかな?」



「もちろん!はい、どうぞ」



「ありがとう。」


そして僕らは古本屋を出た。


「コウ、お腹すいた?」



「うん。めっちゃ…」



「じゃあ屋台で何か食べるかい?」



「ええな!なに食べる?俺は何でもいいけど肉食いたい!」



「なんでも良くないじゃないか…。じゃああそこで売ってる暴れ牛(レウェーン)の串焼きでも食べる?」



「そうしよ、うまそうや!」



「わかった。おっちゃん、その串焼き4本ちょうだい。」



「へい、らっしゃい。4本で400リビアだ、熱いから気をつけて食べるんだぞ。」



「うん。はい、400リビア。」



おじさんから串焼きを受け取ってコウに渡しに行った。



「これ食べたらちょっと付き合って欲しいことがあるんだけど…」



「別にかまへんで。なんならさっきからずっと付き合ってるし今さらやで?あ、やっぱこれめっちゃ旨い!」



「それもそうだね。」



「で、どこに行くつもりなん?」



「アルクィンの外にあるティマール草原だよ。魔法を習得したくてね。」



「え、魔法ってそもそもどうやって習得するん?」



「とりあえず今日は本を読んで理論的に理解して習得しようと思ってるよ。初級魔法は親に教えてもらう人が多いためか安く売ってるからね。自分で習得しようにも基礎もわかってなかったら時間がかかってしまうじゃないか。あ、コウのやつもあるから心配しないでね?」



とゆうことでやって来ました、ここティマール草原へ。



「はい、火魔法の初級本。じゃ、まずはお互い本を読みますか。」



そして小一時間がたった。


まず、魔力は血液と同じように体全体をまわってる。それを意図的1ヶ所に集めて使うのが魔法である。


この世界は前世の世界よりも想像力が乏しいらしく、詠唱する人間が多いらしい。


また、魔法は適正が有るものしか使えない。


ただ適正が有ったとしてもその人の才能や努力によっては威力がかなり異なってしまう上、魔力消費にも多大な影響を及ぼす。


また、職業を魔法使いにすると魔法を覚えやすくなるらしい。


魔法の適正は火水風草闇光炎氷の8種類ある。


人は平均2つか3つの適正を持っていて4つ以上だと器用貧乏になりかねないのであまり好まれない。


また、光と闇の適正を持っているものはかなりレアなのでどこでも重宝される。まあ、どれぐらい使えるかによるが…


にしても書いてる通りにしてるのに全然水が出ない…。何が原因だ?



ピロン 水魔法level1を習得しました



「うわっ!」


いきなり水が手から溢れて来た。これは形を維持するのが難しそうだ。コウはどう…


「うわぁぁぁ!」



「うるさいよ。」



「いや、手から火が、火が、」



「落ち着いて、熱くないでしょ?ほら、深呼吸」



「スーハー、スーハー。…あ、ほんまや。熱くない。」



「でしょ?これでもう飲み水と火に困らなくなる。今日はここらへんで帰ろうか?」



「いや、ちょっと魔物狩ってみーひん?あそこにちょうど一角獣(ホーンラビット)がおんで!」



「弱点と討伐証明は?」



「ええっと…。」


「弱点は額の魔石で討伐証明は角だよ。今日の晩、ちゃんと本読んでね?」



「うっ…。わかった。」



索敵で反応した生命体は3匹か…。どれも強さは同じくらいか。



「作戦はどうする?スキルで確認したら3匹いるっぽいけど。」



「たしか一角獣(ホーンラビット)は好戦的な魔物やんな?挟み撃ちせーへん?俺がまず正面から斬りかかるから、カイは隙をついてを後ろから違うやつに攻撃するってのはどうや?」



「いいね。じゃあそうしようか。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 何度も同じ話を繰り返しています。 確認お願いします。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ