磨かれるコンビネーション
ギガンテスが再び登場!
翌日、剣也は急いで優達と連絡してバトルスタジアムに来てもらい例の話をした
「なるほどね・・・確かにギガンテスの存在は僕達も忘れてたかも・・・でも・・・」
「うん・・・いくらコンビネーションの練習だと言っても僕はそれに一度、負けてるんだよ・・・」
そう・・・ここで問題になってくるのは優は既にギガンテスに対して敗北しているという事だった
しかしその時はあくまでもチームを組んでいたわけでもなければ大会の時はバトルロワイヤル
つまりは今回のような感じで戦ったわけではないので十分にやる価値はあると見ても良いだろう
「何にしてもこれ以外に俺達が出来る事はないんだしとりあえずはやってみようぜ?
大丈夫!今回は俺達が一緒なんだ!絶対に勝てるって事を証明してやるよ!」
「剣也君の言う通りだよ!それに今回は負けたとしても得られるものは大きいはずだよ!
きっと優君を成長させる事に役立つって僕は信じてる!だから一緒にやろう!」
剣也と清志郎の二人からここまで信頼されて優はどこまでの弱い自分の為にここまでしてくれる二人に涙しており
同時に彼らの信頼に応えないのは男として恥ずかしいと優は覚悟を決めて恐怖を振り払う
その顔を見て剣也はバトルスタジアムの受付へと向かいそこでギガンテスの申し込みをする
ギガンテス攻略戦には難易度が設定されているらしく今回は最大難易度で挑む事にした
それくらいを軽くこなせるようにならなくては県大会で勝つ事など夢のまた夢だと判断したからだ
流石の優も最大難易度と聞いて再び恐怖が込み上げそうになるが何とか堪えて専用のフィールドへと案内される
「へぇ〜・・・ギガンテスと戦う時は普通に対戦するフィールドとは違う場所で戦うんですね?」
「ええ、ギガンテスは巨大な分、様々な物が障害になってしまってとても戦える雰囲気じゃありませんからね
それを考えたらあの狭いフィールドに設置するのは不可能ですからね・・・
それで専用のフィールドが必要になりこうして新しく設置する場所を設けたと言うわけです」
どうやらギガンテスと言う代物は店員さんが対応に戸惑ってしまうものだったようで当初の予定とは異なり
新しくこうして設置場所を設けなければギガンテスを運営させるのはとても難しかったらしい
そんな話をしている間にどうやら目的の場所にたどり着いたようで巨大な扉を潜り三人は部屋の中に入る
そこに待ち構えていたのはおそらくあの大会でその存在を大いにアピールし恐怖を刻み込んだ最強の要塞
(っ!弱気になっちゃダメだ・・・!僕達はアレを超えて県大会で勝ち上がるんだ・・・!必ず・・・!)
三人は各々が持っていたGATをフィールドに設置しギガンテスとの戦闘を始めるのだった
ファイトが始まるとすぐにギガンテスはとんでもない砲撃をしてきて普通ならばとても近づけない雰囲気だろう
しかしここにいるのは全国クラスの近接ファイターである剣也でありこれくらいの銃弾の雨ならば問題なかった
剣と斧を使って銃弾の雨を捌きながら近づいていき二人に攻撃が当たりそうな砲台だけを潰していく
それが終わると今度は自分達の番だとばかりに清志郎と優の二人が残された砲台を破壊し第一関門は突破
次に向かうのはギガンテスの内側でありそこにも砲台は無数に存在し四方から飛んでくる銃弾は先ほど比ではない
こればかりは剣也も躱すだけで精一杯でとてもではないが砲台を破壊しているだけの余裕はなかった
「慌てなくても大丈夫だよ!優君!剣也君が銃弾を防いでいる間に天井に向かって砲撃するんだ!」
清志郎の指示を聞いて優は真上の天井に向かって砲撃すると、どうやら内部は脆いようで簡単に穴が空いた
そしてこれこそが清志郎の狙いでありこのまま空いた穴を通ってそのまま最短でギガンテスを登っていく
(なるほどな・・・最初の時でもう清志郎はギガンテスの構造を把握してたのか・・・!)
これほどまでにスムーズにいく理由は他でもない清志郎であり彼は最初のギガンテス戦で既に内部構造を把握
それを思い出して最短ルートを算出し今回の作戦を思いついて実行に移したというわけだった
おかげ様で三人は一番最初の苦戦していた頃が嘘のような速度で到着しいよいよ最後の関門に挑む事になった
しかし頂上に着いた三人は目を見開いて驚く事態が発生した・・・それは彼らの目の前に広がっていた光景にあった
「なんで・・・なんで番人が三体に増えてるんだよ!?一番最初の頃は一体だけだっただろ!?」
なんと彼らの知っている記憶とは異なり今回のギガンテス最大の関門である番人は三体になっていたのだ
これには流石の彼らも驚きを隠せなかったようで一体、何がどうなっているのだろうと思っていると
「・・・!そうか!コンビネーションを鍛えるのに丁度いいって言っていたのはこう言った意味だったのか!」
どうやら清志郎だけはどうしてここに三体も番人がいるのかその理由に気がついたようで剣也は説明を求める
「研究者の人がこのギガンテスはチームワークを養う為に作られたって話してたよね?
でも三体一で戦ってもチームワークが養われるとはとても思えない・・・!チームワークを上げる方法はたった一つ
それはチーム対チームで戦い自分達だけじゃなくて相手の動きを見極める事にあるんだよ!
だからこそギガンテスの番人も一体じゃなくて三体・・・つまりはチームで組ませる必要があったんだ!」
そう・・・清志郎の考えている通り、ギガンテスの番人が三体になった理由は難易度が上がったわけではなく
ギガンテス本来の目的であるチームワークを向上させる為の仕様としてチームにする必要があったのだ
そしてそれこそが剣也達の求めていた事であり清志郎の考察を聞いて剣也は自然と笑みが溢れていた
「なるほどな・・・!つまりアイツらを倒せるようになれば俺達のチームワークも上がるって事か・・・!」
「行くよ二人とも!こいつらに勝って僕らが強いって事を証明しよう!」
清志郎がそう告げた瞬間、番人達は剣也達に襲い掛かってきて三人はそれを迎え討とうする
そんな中でやはり反応が鈍かったのは他でもない優であり彼だけは番人を相手に苦戦していた
と言うのも実はギガンテスの番人は通常のGATとは異なりパワーが底上げされているのだ
つまりパワータイプである優のダビデとは相性が悪く戦い方を工夫するか協力するしか勝つ術がないのだ
それは清志郎も理解しておりどうやって戦えばいいのかを考えている時に彼はようやく思い出した事があった
(そうだ・・・僕はずっと三人で戦わなくちゃいけないって思ってたけどそうじゃないんだ・・・!
トライハウンドの三人も僕らと戦った時は三対三じゃなく一対二で戦う事もあった・・・
今の僕達もそうだ!三対三で戦うんじゃなくてそれぞれ分かれて相手の数を減らすようにすればいいんだ!)
「剣也君!番人二体の相手を任せてもいいかな!?その間に僕らで一体を確実に倒す!」
清志郎の提案に剣也は否定するわけもなく清志郎を追いかけようとする番人を攻撃してその動きを止めて
彼の作戦通り、番人二体の相手をする事になったのだが彼は絶望的な表情を浮かべるどころか楽しそうに笑っていた
「おもしれぇ・・・!折角、清志郎がいい作戦を思いついたんだ・・・!ここはしばらく俺と遊んでもらうぜ!」
一方、清志郎は苦戦している優を後ろから援護して番人の一体との戦闘を開始する
「ごめん・・・!僕がもっと強ければ清志郎君に迷惑を掛ける事なんてなかったのに・・・」
「気にしないで!それよりも・・・僕らでアレを倒そう・・・!そして剣也君の援護に向かうんだ・・・!」
二人はこの前とは違い剣也が前衛に居ないので自分達でその代わりを務める事になった
もちろん前衛を務めるのは他でもないダビデでありパワーで粘っている間に清志郎が後ろから狙撃する
まるでこれまでの戦い方が嘘だったかのように二人は息の合った動きを見せており番人を追い詰めていく
(凄い・・・!清志郎君の動きがまるで自分が動こうとしているかのように分かる・・・!
それだけじゃない・・・!清志郎君も僕の動きが分かっているみたいに動いてくれる・・・!)
「よし・・・!このまま押し切るよ・・・!そのまま急いで剣也君に合流だ!」
二人は全力の一撃をお見舞いし番人は完全に機能を停止、見事に一体目を倒す事が出来たのだった
これだけで二人は大いに喜ぼうと思っていたが今はそんな事をしている場合ではなかった
「急いで剣也君に合流しよう!数の方は僕らが有利になったんだからね!」
「うん!これならきっと・・・剣也君とのコンビネーションも上手くいくはずだよ・・・!」
「・・・正直・・・最後は僕ら・・・必要なかったと思うんだけど・・・」
「いやいやそんな事ないからな!?二人が攻撃して番人の動きを止めてくれたからトドメをさせたんだし!」
三人は既に帰り道を歩いており先ほどのギガンテスとの戦いに関してを思い出していた
あの後で二人は剣也と番人の戦いに参加したのだが実際は背後から一撃を当てただけだった
その一撃を当てた瞬間、番人が動きを止めてしまい剣也はその隙を見逃さず一撃で二体の番人を戦闘不能にした
あれだけ苦労して一体を倒した自分達とは違い剣也は二体を相手に撃破している事もあり
流石の清志郎達も本当に県大会をチームで参加する必要があるのかと少しだけ落ち込んでいる様子だった
そんな二人を剣也は必死に慰めながら先ほどの戦いを思い出して研究者の言う通りになったと思っていた
実際に清志郎と優の二人は見違えるほどコンビネーションが上がりそのきっかけを掴んだようにも思えた
(・・・これならきっと県大会も勝ち進める・・・後はどんな相手が出てくるのかだけだな・・・
いや・・・たとえどんな相手が出てきたとしても・・・俺達は必ず勝ち進んでやるからな・・・鮫牙・・・!)
コンビネーションの特訓は見事に成功した剣也達
一方で乙女と蜜柑は三人目のメンバーを探していた




