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県大会、開催宣言!

いよいよ県大会編が始まる!

ナーガの事件が起こってから一週間ほど経ったのだがあれ以降、剣也が狙われる事はなかった

一応は警戒を続けていたのだが全くと言っていいほどやってこないので剣也達も気が抜けていた

一方で警察署で彼らの行動を警戒していた信侍達もここ数日の静けさには戸惑いを隠せなかった

「・・・正直、ここまで動きがない事と焦りますね・・・一体、何がどうなってるんでしょうか?」

「分からん・・・もしかしたらあのナーガでの戦闘データを糧に新しい兵器を作っている可能性もあるし

 単純に諦めた可能性もなくは無い・・・なんにしても警戒は怠らぬ方がいいじゃろうな・・・」

相手の理由を探しても絶対に分かるわけがないので伊部牧としては考えるのをやめて

今はとにかく何かが起こったとしても対応出来るようにしておいた方がいいだろうと告げる

するとそこへ大樹署長がやってきて何かの資料と警察関係者ではない誰かを連れてきた

しかし伊部牧以外の部隊に属しているGATファイターは彼の事を大会で見かけた事があった

何故ならば彼はGATの大会運営委員の一人であり日本大会の責任者だったからだ

「君達に集まってもらったのは他でもない・・・実は来月、県大会の予選が行われる事になった」

大樹署長の言葉を聞いてその場にいた全員が驚きを隠せずどうして開催する事になったのだと驚いていた

その理由はもちろんこれまでのGATが起こした事件がきっかけであり普通にニュースとして取り上げられていた

おかげで世間のGATに対する評価はかなり厳しいと言わざる得なくなり

大人達もGATを規制した方がいいのではないかという動きが見て取れるようになっていた

「そんな中で大会を続けるのは正直・・・あまりいい評価をもらえるとは思えないんですけど・・・」

「いえ・・・だからこそ大会は続けるべきだと私は考えています・・・!」

どうやら運営委員の人が言うには確かにこれまでの事件でGATの風当たりはとても強くなっていた

しかし同時に純粋な気持ちでGATを愛する者達が立ち上がってGATの事を不当評価を取り消そうと動き出していたのだ

もちろんこれを聞いて運営委員としても動かないわけにはいかず何よりも一人のGATを愛する者として

どうにか彼らの力になりたいと考えた結果、今まで通りに大会を開く事こそが一番だと彼は考えたようだ

「もちろんこの大会で何も起こらないという保証はどこにもありません・・・!

 だからこそ皆さんに警備をお願いしたんです・・・!どうか・・・!お願いします・・・!」

必死に頭を下げる運営委員の姿を見て信侍達としてもGATを不当に評価されるのは本意ではない事もあり

何よりも自分達の後輩ともなるファイター達に辛い思いはしてほしくないと思い警備の依頼を受ける事にした



一方その頃、教室で剣也達はのんびり平和に話している中でみんなが気にしていたのは蜜柑の様子だった

彼女はあの時に現れた謎のGAT・ソロモンが自分の祖父が使っていた物だと知ってからどこか上の空だった

(まぁでも仕方ないだろうな・・・あのGATは伊部牧さんしか今はもう動かせる人間はいないはずなのに

 それが全く別の誰かに動かされていると聞けば誰だってその人物を気にするだろうし・・・

 もしかしたらそれが月白さんのお爺さんかもしれないって言われれば・・・余計に気にするよな・・・)

しかも蜜柑は実際に自分の祖父が死んだ瞬間を目撃していたので

その人物が生きていると分かれば誰だって信じられない気持ちになるのは当然だろう

だからこそ蜜柑は次にもしもあのGATとあった時にどうすればいいのかを悩んでいるのだろう

そして剣也はその悩みが一朝一夕で解決するような簡単な問題ではないという事を理解していた

(・・・なんにしてもこれは俺らが何かを言って解決するような事じゃないからな・・・

 今はとにかく思い出せないようにしながら普段通りに接するしかないか・・・)

そう思いながら剣也達は普段通りに学校を終えて下校しようと思って歩いていると校門の前に信侍の姿があった

「えっ!?何で信侍さんがここにいるんですか!?もしかしてまた何か事件でも起きたんですか!?」

「いやいや別に事件が起きたから俺が来たわけじゃないって!

 ・・・でもここでは話せないから近くの落ち着けるお店に行こうか?」

こうして剣也達は信侍に連れられて近くのカフェに着くとそこで来月に県大会が開かれる事を教えられた

「なんでも今回は出場枠が多かったから三人一組のチームとして参加する事が決まっているらしい

 そしてそのリーダーはこの前の準決勝まで残った上位四人・・・つまり君達の中だと剣也君と蜜柑ちゃんかな?

 この二人がチームを率いて県大会に参加し他から参加してきたチームを倒して全国大会を目指すってわけさ」

「俺がチームリーダーって・・・あの〜・・・俺はまだGATを初めて一年も経ってないんですけど・・・」

正直な話、剣也自身は自分が誰かを率いれるほどの器ではない事を自覚しており

本当に自分がチームリーダーじゃなくてはダメなのかと思っていたが信侍はそれに対して一つ助言をしてくれた

「別にチームリーダーがあれこれ指示を出さなくちゃいけないなんて決まりはどこにもないんだよ

 自分のチームに入った人に参謀がいてその人に作戦や指示なんかを任せている人も少なくはないしね?

 要はどんな人物を入れるか、チームリーダーに求められるのはその人選だけなんだよ」

「そうなんですか?・・・それならみんなにも手伝ってもらおうと思ってるから大丈夫かな?」



「それじゃあ俺はこのまま警察署に戻るけど多分、もう剣也君の家に通知が来てると思うよ

 それと・・・鮫牙も間違いなく参加するはずだからその時は全力で戦ってくれ」

「言われなくてもそのつもりですよ・・・!アイツは俺のライバルですから・・・!」

その言葉を聞いて安心したのか信侍はそのまま警察署へと戻っていき剣也達も家に急いだ

その理由はもちろん先ほど話していた県大会の通知が来ているかどうかを確認する為であり

家に戻ってきた剣也は急いでポストの中を確認すると本当に県大会の通知が来ていた

それを見て剣也は大喜びするのだがその後すぐに冷静さを取り戻し同じく参加資格を持っている蜜柑の事を思い出した

(・・・月白さんは参加出来るのかな・・・あんな状態でとても大丈夫だとは思えないけど・・・

 いや・・・それよりも参加する事を決めたとして誰がメンバーになってくれるんだ?)

剣也は色々と心配になって様々な事を考えるが今はそっとしておこうと考え手を出す事はしなかった

それに大会に参加するとなれば蜜柑の心配をしている場合でもないのが現状だった

いくら清志郎達の中から参加するメンバーを決めたとしても県大会は強者達が揃う場所

おそらくは合宿でお世話になったトライハウンドの三人も参加しているはず

彼らのチームワークを思い出して自分達も最低でもまともに戦えるだけのコンビネーションは必要だと考えていた

「まずはメンバーを決めるところからか・・・!早速、みんなには優の家に集まってもらおう!」

剣也は急いでみんなに連絡して優の家に集まってもらい自分のチームに入ってくれるメンバーを相談する

「そうだね・・・まずは剣也君のバトルスタイルをよく知っている僕が入るとして・・・次は乙女かな?」

「だな〜・・・この中で俺とコンビネーションが良いのは乙女だもんな〜・・・それが妥当か」

みんなでの話し合いをした結果、やはり一番チームとして馴染む二人は清志郎と乙女の二人だと判断し

二人にメンバーに入ってもらおうと思っている中、乙女だけは難しい顔をしながら何故か剣也に謝罪をする

「・・・ごめん・・・あれから色々と考えたんだけど・・・私は剣也のチームに入るのはやめる」

「・・・もしかしてだけど・・・月白さんの事を気にしてくれてるのか?」

彼女の真剣な顔を見て剣也は乙女がチームに入るのを断った理由は蜜柑だとすぐに悟った

乙女は彼女をライバルと認めているからこそこんな風に終わってほしくはないと考えていたし

何よりもそんな相手がこんなところでくよくよしている事が許せなかったのだ

「アイツはなんとしても私が県大会に参加させる・・・!だから・・・剣也達とは組めない・・・!」



「そういう理由があるのなら俺達にとっては十分だよ・・・県大会・・・必ず月白さんを連れてきてくれ・・・!」



「・・・で?良い笑顔で送り出しちゃったけど・・・もう一人のメンバーは誰にするつもりなの?」

あの後で良い笑顔で送り出したにも関わらず剣也達は残るもう一人のメンバーをどうしようかと悩んでいた

いや・・・正確に言うのならばもう答えは出ているのだが自分達に合わせられるのかという不安があったのだ

そして二人はその候補でありこの家の主人でもある優の方に振り返ると彼は自分の愛機であるダビデを構えていた

「どうせ僕以外に参加するメンバーはいないんだろう?ならばやるべき事はただ一つ・・・

 大会が始まるまでの数週間の間にひたすら練習して僕の実力を上げる事だ!」

「・・・なんだろう・・・弱い事を自覚してもらうのは良いんだけど・・・ここまで潔いと罪悪感が・・・」

ここまで真剣に考えてくれているとは思っていなかった剣也達は

先ほどまで足手纏いになると考えていた自分達が恥ずかしくなってくると思いながら

優の覚悟を受け止めて文字通りの総当たり戦をし自分達の実力アップとコンビネーションを高める特訓を開始した

(県大会まで残り数週間・・・!どんな相手が出てくるのか分かんないけど・・・楽しみでしょうがない!)

「ヨシ!目指すは優勝!そして全国大会進出だ!!」

剣也達は大きな目標を掲げそれに向かってひたすらに精進する事を決意するのだった



「勝ち上がれよ剣也君・・・!そしてチャンピオンであるアイツに会ってみるといい

 きっと・・・君の世界を広げてくれるはずだと俺は信じている・・・!」

県大会に向けて修行を始める剣也達

一方で悩み揺れている蜜柑は・・・

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