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下水道での戦い

まだまだ追跡は続く

信侍達は下水道の出口を目指している頃、足止めに残った部隊は無人のGATを相手に奮闘していた

「流石にこれだけの数を相手にするのは大会でも中々なかったな・・・!だけどだいぶ慣れてきた・・・!」

「まぁ流石に無人のGATだから行動がワンパターンなんだよね〜・・・だからそれを覚えちゃえば!」

確かにいくら違法に改造されたGATでも人間と違ってワンパターンな行動しか取る事は出来ず

それを攻略さえしてしまえば後は流れ作業のようにその数を減らしていくだけだった

問題はやはりその数でありこれを全部、倒すとなると時間が必要になるので先に行った人達に追いつくのは無理だろう

(まぁそこに関しては最初から分かっていた事ではあるしな・・・俺達は俺達の仕事をするだけだ・・・!)

ここで残って戦うと決めた時点でこうなる事は既に予想していた事であり今更、後悔などはなかった

しかしやはりと言うべきなのか彼らが気になっていたのは他でもない敵の幹部である大男

彼だけはおそらく他のGATとは明らかに違う強さを持っているはずでありその未知数の強さを彼らは知らない

だからこそ本当ならば全員で挑みたかったのだが今回はそれも断念するしかなかった

「しかし・・・話には聞いていたがまさかこれだけの戦力を集められるほどの組織力なんてな・・・

 それこそ下手をすれば俺達を雇っている場所とは違う別の企業も関わってるんじゃないか?」

「いや・・・署長の話では民間の会社が関わっている可能性はかなり低いらしい・・・

 その代わり・・・この国とは違うどこか別の軍事組織が彼らのバックにはいるかもしれないってよ」

戦っている中で彼らが気にしていたのは他でもない敵がこれだけのGATを用意出来るだけの財力と科学力

おそらくはバックにとてつもない何かが関わっているのではないかと考えていたが

それを考えている最中でも向こうのGATの攻撃は止む事がなくそれを考えるのは後回しにするべきだと判断していた

(てかそれを考えるのは警察の仕事であって俺らの仕事じゃないよな・・・俺らの仕事はコイツらと戦う事!

 そして・・・GATは決して犯罪に使われていいものじゃないと世界に対して教える事だ!)

そう・・・この部隊に集められたのは他でもないGATがとても好きでその情熱と強さを認められたファイター達

それ故に彼らはこんな風にGATを悪用する敵の組織を許す事は出来なかった

そして同時にこの事件などをきっかけにみんながGATから離れてしまう事を危惧しており

だからこそ自分達が活躍する事で本来のGATを取り戻そうと彼らはこの部隊に参加する事を決めたのだ

その強い覚悟を決めた彼らをなんの心もない無人の機械が止められるわけもなく続々とGATは倒されていく

これならばもうここの心配をする必要はなく問題となってくるのは先を行った信侍達だった



「・・・ここまで来ればもうこっちに気づいて追ってくる心配もないだろう・・・しかし・・・これは・・・」

先を行った信侍達は後ろから敵が来ていない事を確認しもう追われる心配はないと安心していたのだが

同時に目の前にある現状に対してどうやって対応するべきなのだろうと悩んでいる様子だった

では彼らの前に何が広がっているのか・・・それはおそらくコンテナをぶつけた衝撃で壊れたであろう瓦礫の山だった

幸いな事にそこまで酷い落磐ではなかったようでこれ以上、崩れる心配はないのだが問題はそこではなく

これではこの先に進む事は出来ず下手をすれば敵に逃げられてしまう可能性があるという事だった

「うむ・・・これくらいの隙間ならば剣也君は通れると思うが・・・問題はワシらじゃな・・・」

「博士もおそらくその身長ならば通れると思います・・・俺達も瓦礫を避ければなんとかなるとは思いますが

 瓦礫を動かした衝撃で天井が崩れないという保証はどこにもありませんからね・・・どうしますか?」

信侍達の見立てではここを無事に通り抜ける事が出来るのは大きさ的に剣也と伊部牧の二人だけだと考えていた

もちろん瓦礫を退かせば信侍達も通れる可能性はあるのだが同時に天井が崩れてしまう可能性もあった

なのでここは多少の時間が掛かったとしても慎重に行動するべきだと判断しまずは先に謙也を通らせて

待ち伏せなどないかを確認しその後で確実に通れるもう一人の伊部牧を反対側に行かせて瓦礫を確認してもらう

「・・・確かにこれは・・・少しでもバランスを崩してしまえば天井が崩れる危険性があるのう・・・

 通れる可能性があるとすればおそらく一人だけじゃ・・・どうする?」

「それならもちろんリーダーが行くに決まってるじゃないですか!でしょ!?」

実際に瓦礫の間を通った伊部牧の目から見てもこれほどの瓦礫では退けて通るのは難しく

もしも通れるチャンスがあるとするのならばそれは一回だけだと彼は判断していた

そしてその一人を誰にするのかと尋ねるがそこに関しては誰も揉める事なく信侍で即決だった

確かに彼はGATFの隊長として選ばれた男でありこの部隊の中で最も強いファイターである

敵の戦力が未知数と考えるのならばここは彼以外に先へ行かせるという選択肢などあるわけがなかった

「すまない・・・みんなは天井が崩れたら即座にその場から退避して通路を戻ってくれ

 そして先ほどの部隊と合流し地上から俺達が向かったであろう拠点へと向かうんだ」

信侍は置いていってしまう彼らに対して詫びと最後の指示を出して瓦礫の間を抜ける準備をする

他の人達もGATなどをうまく操作して瓦礫の位置などを微妙にずらしていき瓦礫の間を広げる準備をする

そしてその準備をし終えた瞬間、信侍の掛け声と共に彼らは動き出して瓦礫の間を広げる



「今だ!行け!!」



「うぉぉぉおお!!」

おそらく時間としては立ったの数分程度ではあったがそれでも信侍はどうにか瓦礫の間を通り抜ける事が出来た

しかし予想通りと言うべきなのか天井が崩れてきてしまい完全に部隊の人達とは分断されてしまった

それでも今の剣也達には立ち止まる事は許されない。それはここまで道を作ってくれた彼らを裏切るという事

もちろんそんな事を剣也達がしたい訳もなく、だからこそ今は後ろを振り返らず先を急ぐ事にしたのだった

(それにしてもこの傷・・・だんだんとつけられてから新しい物へと変わっている・・・

 それはつまり・・・俺達が徐々に彼らとの距離を縮めているという事でもある・・・果たしてどこに出る?)

あんな罠を仕掛けていた彼らならば拠点の方にも罠を仕掛けている可能性が十分に高いだろう

それに無人のGATを置いてきたという事は最低でもまだあのモニターに映っていた人数の敵がいると言う事

しかもその全員が軍用のGATを使うとなればおそらく苦戦を強いられるだろう

その上で彼らの幹部であるアルゴと戦う事を考えれば戦力としてこれほど頼りない事はない

(正直、剣也君がこちらに来てくれた事に関しては幸運だと思っていたが・・・

 鮫牙達も連れてくるべきだったかもな・・・いや・・・剣也君も含めて彼らは本来、一般人なんだ・・・

 それをこっちの勝手な都合で巻き込むわけにもいかないか・・・もう巻き込んでしまってるけど・・・)

そう・・・本来ならば剣也達は一般人でありこんな事件に巻き込んでいいような人物ではない

本当は自分達が事件に巻き込まれてしまった彼らを守る為にGATFが組織されたはずだと信侍は考える

それでも彼らの貴重な戦力は彼らにも対抗出来るものであり人々の役に立つのも同じ

一体、自分としてはどちらを選ぶのが正解なのだろうと思いながら剣也の顔を見ると

その眼差しは何の迷いもないまさにみんなを守る戦士としての目を持っていた

(・・・もしかしたら俺が考えているようなことある事は彼らにとって迷惑な事なのかもしれないな・・・

 もう彼らは自覚しているのかもしれない・・・自分達がこの世界を守る事が出来る戦士だという事を・・・

 そしてその上で選んだのかもしれない・・・例えどんなに傷付く事になってもみんなを守るという事を・・・)

信侍は心の中でまだ剣也達の事を子供扱いしていたのかもしれないとそう考えてしまうほどに剣也の眼差しは強く

そして自分達と同じ目をしていた事に気づいた信侍はもう剣也に対して子供のような心配をする事をやめた

この場においては彼も戦士であり同時に自分の背中を預ける大切な仲間だと認識を改める

(たとえこの先にどんな困難が待ち受けていたとしても俺達は必ずお前らの野望を阻止する・・・!)



一方その頃、アルゴ達は無事に拠点に到着するとコンテナの扉を無理やり破壊し例の鉱石を取り出し調べていた

「・・・どうやら目的の品で間違いないようですね・・・それではこの先の作業は私達でやります」

「おう!俺はその間にやってくるであろう敵を薙ぎ倒していれば問題ないんだな!?任せておけ!!」

アルゴはようやく自分のやりたい事が出来るという事もあってなのかとても嬉しそうにしていた

その様子を見ていた部下の人もようやく肩の荷を下ろす事が出来ると安堵していたのだが

同時に地下水道に仕掛けていたレーダーの反応を見て思った以上に剣也達が早くこちらに来ている事に気づいていた

(正直な話、これほどまでに早く彼らがやってくるとは思ってなかった・・・!一応は警備兵も配置してるし

 アルゴ様もいるからこの施設が制圧されるとはとても思えないが・・・もしもの保険は考えた方がいいか・・・)

悪賢い頭が回る部下の男はもしかしたらここが制圧される可能性も考えて予め事前策を打っておく事にした

本来ならばこれは自らの上司であるアルゴを裏切る行為ではあるのだが今回の目的はあくまでも鉱石の奪取

そしてその内部に秘められたエネルギーを取り出す事であり侵入してくる敵を倒す事ではない

つまり真っ向から戦闘なんてする必要はなく簡単な話が彼らに鉱石を諦めさせればいいのだ

(そして・・・この作戦ならばそれをする事が出来る・・・!悪いが俺は強い奴の戦闘に巻き込まれるのは御免だ!)

再び追撃部隊の数を減らされてしまう剣也達

そして遂に彼らは拠点へと乗り込むのだった!

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