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教えられた事

合宿編は終わりです

試合が終わった白石達は清志郎達と合流しながら先ほどの内容についてを話していた

「はぁ〜・・・まさかしてやられるとは思ってなかったな〜・・・完全に油断してわ・・・」

「おいおい・・・それじゃあ何の為にお前らを二人で行かせたと思ってるんだよ?」

「それを言うのならアンタも油断してたでしょうが!?あの攻撃、大会なら避けれてるはずだからね!?」

お互いに油断していた事もありそれを責め合っているのだがその様子を見て九重はどっちもどっちだと思っていた

そしてそんな二人の事を放っておいてとりあえず清志郎達との試合についてを話す事にした

「まず最初の立ち回りだけど・・・アレは俺らの事をよく知っていたからこその戦術だと言える

 そこは合格点だが・・・その後の立ち回りに関しては賭けに頼った部分が多かったな

 まず最初の俺と戦う相手が乙女だったという件だが・・・

 これはまぁ近接で戦えるのが彼女だけだったと言うものをあるんだろうが

 俺らの勝利条件はあくまでもお前らの全滅だったからな・・・時間を稼ぐという意味では

 遠距離攻撃方法を持っているお前らでも良かったわけだ・・・逃げ回る事も出来たしな」

「でもそれをしなかったのはおそらくスピードのある月兎とホークスでフラッグを奪取する為なんだろ?

 それは確かに定石ではあるが逆を言うとそれは足を止められてしまった場合、その長所は殺されてしまう

 だからフラッグ戦ではスピードだけじゃなく突破力のある人をフラッグの奪取に向かわせた方がいい」

「・・・いつの間に復活してたんですか・・・でも確かに白石さんの言う通り選択肢は意外と他にもあった」

二人の解説を聞いて清志郎は確かに自分の作戦も間違いではなかったがもっと他にも詰めれる部分はあったと思い返す

しかしそれは同時にまだ伸び代があると言う事でもあり白石達は嬉しそうにしながら話を続ける

「それに目論みから外れて九重と小寺の二人が現れてからの対処も早かったな

 正直な話をするのならあの時に一分くらいは時間を稼げるんじゃないかって思ってたんだが

 あまりにも早い決断でこっちに来たから罠を張ろうとする時間もなかったぜ」

「自分が成長させておいてなんで弟子の力を見抜けないのよ・・・アンタは毎回、詰めが甘いのよ」

「だから!これは俺が悪いんじゃなくてこいつらが思った以上に成長しているって事なんだよ!!

 と言うわけだ・・・お前らはここまでの特訓で本当に成長した・・・驚くくらいにな?

 だがまだここで終わりじゃない・・・むしろお前達にとってはここからが本番だと言ってもいい

 ・・・地区大会・・・必ず勝ち抜いて俺達の待っている県大会までやってこい!!」



「・・・持ち上がっているところ悪いんですが・・・俺らもまずは地区大会を勝ち抜かないとダメですよ?」



「そう言う時は黙っておいて!じゃないとかっこよく決めた俺の立場がないでしょうが!!」



こうして合宿は終わりを迎えて最後の昼食は施設の外でバーベキューをしていた

「それにしてもまさかここまで君達が成長するとは思ってなかったな〜・・・ぶっちゃけた話をするのなら

 ここに来なかった人達の代わりすら出来るかと不安になったもんだが・・・正式にライバルと認めないとな」

「何だったら私達が認めてもらう側じゃないの?最終的には私達が負けてるんだし」

「それは言わないでくれよ・・・てか・・・本当に成長したよな〜・・・あいつら・・・」

白石と小寺はまさかここまで清志郎達が成長するとは思っていなかったようで心底、驚いていた

だからこそ白石達は彼らをライバルとして認めようと思ったのだが九重は少しだけ考えが違っていた

「・・・これからの彼らの戦いを考えたらまだまだ実力が足りないかもしれないな・・・」

「そういえばお前はあのデストロイヤーってやつと戦ったんだなよな・・・それくらい凄かったのか?」

「・・・少なくとも俺達の武器ではビクともしなかったでしょうね・・・

 それくらい強さも尋常ではなかったし何よりも・・・目の前にした時の恐怖が凄かった・・・」

あの時は剣也達が居たからこそ落ち着きを取り戻せてはいたが内心ではかなり焦っていた

あれほどまでの恐怖と戦う事などおそらく普通の人生を歩んでいれば決してあり得ないだろうし

何よりも怖かったのはそのデストロイヤーに積み込まれている武装が死を意味していたからだ

もしも弾丸が当たってしまったら、もしも敵の刃が当たってしまったら、そう考えてしまうだけで九重の体は震えた

しかし自分よりも年下の剣也達はそれに臆する事なくデストロイヤーと戦っており見事に勝利を収めていた

その姿に九重は感動すら覚えたし自分では絶対に敵わないという事すらも思ってしまった

おそらくその時点で九重はすでに剣也の事を自分よりも格上だという事を認めたのだろうが

これからの戦いを考えるのならばそんな彼らの実力でもまだ足りないのではないかと不安に思っていた

「・・・お前が言うのならもしかしたらそうなのかもしれねぇな・・・何せ相手は幹部で全国クラス・・・

 いや・・・違法GATの事も考えるのなら世界クラスの実力を持っていてもおかしくはない・・・か」

「確かに・・・だとしたらあの子達の実力はまだまだ・・・地区大会だけじゃなくて

 それこそ今の日本チャンピオンを倒すくらいの実力を手に入れないとダメってわけね・・・」

そう・・・剣也達はこれからの戦いに備えてもっともっと強くならなくてはいけないのだ

それはおそらく望まれてはいない事なのだろうがそれでもみんなを守る為には仕方のない事であり

そして・・・彼らだけが世界にとってたった一つの希望となり得るだろうと白石達は思っていた



「今日で合宿も終わりか・・・何だかあっという間の出来事過ぎて実感が湧かないな〜・・・」

「そうね・・・でもおかげでとても強くなれたのは事実・・・それにまだ夏休み自体が終わったわけじゃない」

「・・・まぁ・・・それはあの二人を見ていれば嫌でも意識できるよ・・・」

そう言って剣也が困った目をしながら視線を向けた先では清志郎と乙女の二人が咲良の監視されながら勉強していた

と言うのも実はあれからほとんど宿題が終わっておらずこのままでは間に合わない可能性が出てきたのだ

幸いな事にまだ大会まで時間があるのでここから毎日、勉強すれば大丈夫だと判明したのだが

それはある意味で二人にとっては拷問にも近い日々となるだろう

「それにしても・・・地区大会か・・・アイツはどれくらい強くなってるんだろうな〜・・・」

「・・・おそらくだけど彼があそこまで強いのは何か理由があるんじゃないかと思う・・・」

どうやら蜜柑は鮫牙があそこまで強いのには何かしらの理由があるはずだと考えていたようだ

そしてそれは剣也も同じく考えていた事ではあるのだがあまり気にしていないのも事実ではあった

「確かに月白さんの言う通りアイツには多分だけどあの強さを手に入れた理由があるはず・・・

 でも理由があったとしてもそこに至るまでの努力はアイツ自身のものだし中身だって変わらない

 俺はアイツだからこそライバルだって決めたんだ・・・その事実は変わらないよ・・・!」

そう・・・剣也にとっては鮫牙が強かっただけで彼をライバルとして決めたわけではない

彼の強さを支えるその心と決して満足する事のない向上心と努力する意志を持っていたからこそ

剣也は彼の事を認めて越えるべき壁として彼の事をライバルとして意識するようになったのだ

「ほっほっほっ!やはり剣也君は真っ直ぐな心を持っておるのう・・・年寄りには眩し過ぎるくらいじゃ」

「伊部牧さん?研究室であのデストロイヤーって奴の解析をしているはずじゃ・・・」

「ふむ・・・それなんじゃが一区切りついたしのう・・・それにこの二人がお前さんらにお礼を言いたいらしくな」

そう言って伊部牧が連れてきたのは剣也達が助けた例の親子であり今日で帰るという話を聞いて

改めて自分達の事を助けてくれたお礼を言う為にやってきたらしい

「この前は本当にありがとう!君達が助けてくれたなかったら私は今頃どうなっていたか・・・

 このお礼は必ず何かしらの形で返させてもらうよ・・・!」

「お礼は大丈夫ですよ。俺達はこの子のお願いを聞いただけですしそれに・・・勇気があったのはこの子です

 自分の知らない場所にやってくるのは勇気がいるはずなのにそれを乗り越えて助けを求めてくれたんですから」



「・・・本当に君達は伊部牧さんの話していた通りの子供達だな・・・大人として見習わないとな」



こうして楽しい合宿は終わりを迎えて剣也達はそれぞれ優の執事に家まで送ってもらった



「忘れてそうだから先に言っておくけど清志郎君と天理さんはこのまま私の家で勉強合宿だからね?」



「「・・・はい・・・」」






一方その頃、鮫牙はとある場所で謎の男性とGATバトルをしておりしかも圧倒的に彼が追い詰められていた

「まさかお前の方からバトルを挑んでくるとは思ってなかったけど・・・一体どうしたんだ?」

「・・・兄さんには関係のない事だ・・・それよりも戦いに集中した方がいいんじゃないのか?」

「ふふん!悪いけどまだまだそれくらいの実力で兄に勝てると思ってほしくはないな〜?」

鮫牙の兄はまるで赤子とでも遊んでいるかのように彼のGATであるジョーズを相手しており

冷静に戦っているはずの鮫牙でさえその動きを捉える事が出来ずその刃は空を斬っていた

そんな中で鮫牙の兄は自分の弟がどうして急にバトルを挑んできたのか何となく察していた

(・・・ようやく鮫牙にもライバルと呼べるような存在と巡り会えたって事か・・・

 何だか嬉しい気持ちもあるけど・・・少しだけ寂しいって気持ちもあるな〜・・・

 でも・・・おそらくこの出会いをきっかけに鮫牙はもっともっと強くなるだろう・・・!

 それこそこの俺を越えるくらいに・・・!だからこそ・・・俺は俺の仕事をしないとな・・・!)

合宿は無事に終わりを迎えた剣也達

そしてここから各々の修行が始まる筈だった・・・

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