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先輩として

再び事件が発生する!?

合宿三日目の朝は昨日の勉強会をしていた事もあってなのか清志郎と乙女は完全に寝不足と言った感じだった

これでは特訓にはならないだろうと判断した小寺が二人との訓練を午後からにしてくれたのだが

どうやらその理由は二人を労ったからというだけではなかったようで

「実はこっちも白石の課題が終わってないのよ・・・しかもあの馬鹿、途中で逃げてたし・・・」

「そういえば九重さんが言ってましたね・・・もしかして今もこの場にいないって事は・・・」

「ええ・・・逃げないように見張ってもらっているのよ・・・ってわけで悪いんだけど午前の練習は中止ね?」

小寺も頭を押さえている感じでそのまま申し訳なさそうに午前の練習はなかった事にして欲しいと言っており

剣也としては少しだけ残念だと思いながらも事情があるのでは仕方ないと諦める事にした

(しかし午前はどうしたもんかな・・・なんか月白さんは伊部牧さんと話があるって言ってたし

 優と三夏はそれぞれ別で特訓してるから邪魔するわけにはいかないしな〜・・・)

完全に暇を持て余す事になってしまった剣也は今日の午前をどうやって過ごそうか考えていると

そこへ何やら困ったような表情をしながら歩いている歌女の姿を発見した

「どうしたの歌女ちゃん?なんか困っているみたいだったけど・・・何かトラブルでもあったの?」

「そっその・・・実はさっきから外からこっちを見ている子がいるんです・・・それが気になって・・・」

その言葉を聞いて剣也は歌女の指摘する場所を見ると確かにそこには見慣れない子供の姿があった

最初はこの珍しい施設を見るために来ているのかと思っていたのだが様子を見る限りはどうやら違うようだった

歌女が気にしているのもあって剣也はその子に事情を聞くべきだと思い外へ出てその子の元へと向かった

「・・・君・・・さっきからあの施設を見ていたけどもしかしてあそこに知り合いでもいるの?」

「ひっ!?・・・おっお兄さん・・・もっもしかしてあっあの施設にいたふっファイターの人?」

「そうだけど・・・もしかして会いに来たのってトライハウンドの人達って事なのかな?」

「ううん!お願いしたい事があって来たの!僕のお父さんが行方不明になっちゃったの!!」

二人は子供の話を聞いてまさか事件だとは思っておらずとりあえずは落ち着かせて詳しい事情を聞く事にした

「じっ実はお父さんがここの施設に行くって昨日、言ってたんだけど・・・電話しても繋がらないし

 ここの職員さんに話をしても来てないって言われて・・・それで様子を見に来たんだけどやっぱりいなくて・・・」

「なるほどな・・・事故で何かあったかもしくは何かの事件に巻き込まれたってわけか・・・

 とりあえずここで話していても仕方ないし施設の中に入ろうか?そこでもう一度、お話ししてくれるかな?」



剣也は伊部牧に事情を説明してもう一度、子供にお父さんの名前といつから連絡が取れなくなったのかを教えてもらい

施設の人などに確認をして本当に連絡は来ていないのかどうかを確認してもらう事にした

「・・・どうやらその子の言う通り昨日の夜から来ているはずの技術者が一人だけ音信不通になっているそうじゃ

 今、警察に連絡して捜索願を出させてもらったが・・・正直、いつ見つかるかまではのう・・・」

「そうですよね・・・因みにその人ってどんな事を担当していたのかって分かりますか?」

「知っているも何もその人はお前さんらがこの前、遊んでいたギガンテスのメインプログラムを組んだ人じゃよ

 とても優秀な人材じゃからな・・・もしかしたら今回の騒動を引き起こした犯人は・・・」

二人の頭の中に思い浮かんでいたのはやはり例の組織であり今回の事件に関与しているのではないかと睨んでいた

しかしたとえそうであったとしても現時点では何の手掛かりもないので犯人はおろか

誘拐された人がどこにいるのかすら見つけるのは困難を極めるだろう

(それにしても・・・ギガンテスの情報は厳重に秘匿されていたはずなのじゃが・・・一体どこからバレたのじゃ?

 まさか内通者がおるのか?いや・・・それならばこの子の父親を誘拐する必要などないはず・・・

 と言う事は・・・何かしらの方法を使ってこちらの情報を掴んでいると言う事か・・・!まさか!!)

伊部牧は何かに気付いたようで何故かセキュリティルームに向かうと全ての監視カメラを落とした

そして廊下にある監視カメラの一つを取り外して解体を始めるとやはりという顔をしていた

「してやられたわい・・・まさか監視カメラそのものが盗視に使われておったとは・・・

 おそらくはこれを使って何かを作っている事を察知されてこの子の父親を誘拐したのじゃろうな」

なんと相手は安全を考慮して付けられている監視カメラを逆に利用してこの施設を盗視していたようで

おそらくはその時にギガンテスの設計図か何かを見て子供の父親を誘拐したのだと判明した

しかしこれは同時にチャンスなのではないかと思い剣也はこの監視カメラを逆に利用出来ないかと確認する

「・・・伊部牧さん・・・それを使ってこっちから居場所を突き止める事って出来ないんですか?」

「うむ・・・少しだけ時間は掛かりそうじゃがこの施設にいる技術者の力を借りれば問題はあるまい

 じゃが・・・もしもその人を誘拐したのが例の組織ならば・・・間違いなく戦闘になるぞ?」

「それくらいは覚悟の上ですよ・・・!それよりも早くこの子の父親を助け出さないと・・・!」

「分かった・・・!ワシは今からこの監視カメラを逆探知する・・・!少しだけ待っていなさい!」

そう言って伊部牧は急いでその監視カメラを持って技術室に向かい逆探知を始めるのだった



一方その頃、歌女は不安そうにしている少年と一緒に居て必死に慰めていた

「大丈夫だよ・・・必ず剣也先輩達がお父さんを見つけてくれるから・・・だから安心して・・・」

歌女はその子を優しく抱きしめながら必死に宥めてくれていると少年も安心出来たのか

ゆっくりと目が閉じていきそのまま眠ってしまい歌女はその子をソファに寝かせているとそこへ剣也達がやってきた

「伊部牧さん達がどうにか逆探知に成功したからそこに行こうと思う・・・任せてもいいかな?」

「はい・・・この子も寝たみたいですし後は大丈夫だと思います・・・先輩達は大丈夫なんですか?」

「今回は人が誘拐されているからな・・・清志郎達には言わないで二人だけで行こうと思う」

「いや・・・行くのならこの三人で行くぞ」

剣也達がその声を聞いて振り返るとそこには九重の姿がありその表情から事情は全て理解しているようだった

「・・・いいんですか?俺達が言うのも何ですけど・・・かなり危険な事に首を突っ込む事になりますよ?」

「問題ない・・・それよりも早くその子の父親を助けてやる事だけを考えてやれ・・・いいな?」

そう言っていた九重の目は覚悟を決めた決意の目をしており剣也達はそれを信じて三人で向かう事にした

歌女はそんな三人の背中を見送る事しか出来ずもどかしいと思っていたがそこへ伊部牧がやってきた

「心配しなくても大丈夫だよ・・・彼らは既に何度も危機を乗り越えてきておる・・・

 きっとその少年の父親を助け出して無事に帰ってくる・・・ワシらはそれを信じて待っていよう」

「・・・はい・・・」

(先輩・・・今の私には祈る事しか出来ないけど・・・どうか無事に帰ってきてください・・・)

彼女はただ彼らが無事に帰ってくる事だけを祈って剣也達の帰りを待つのだった



そしてとある某所では明らかに一般人ではない男達が椅子に座らせている男を尋問していた

「そろそろ教えてもらってもいいんじゃないでしょうか?あの特別なバトルスタジアムの情報について・・・」

「言ったはずだ・・・!あれはこれからのGATを楽しむ子供達の為の技術だ・・・!

 お前らのような悪人が利用していい代物じゃない・・・!それが私の技術者としての誇りだ!」

「そうですか・・・もはや体に聞いたとしても無駄のようですね・・・

 それならば・・・貴方が大切に考えている息子さんにでも聞いてみるとしますかね?」

尋問をしていた男がそう告げると周りにいた部下の一人がモニターを持ってくると

そこには剣也達が居た例の研究施設が映し出されておりしかも真ん中には例の少年が映っていた

それを見て科学者が驚いているのを確認した男はカメラを切り替えると施設に近づく怪しい二人の人物がいた

おそらくは彼らの仲間であり施設に侵入してあの少年を人質にするつもりなのだろう

その事を理解した科学者は恨みの籠もった目で男の事を睨みつける

「やめろ・・・!息子に手を出すな!あの子は関係ないはずだ!?」

「いえいえ?貴方と血の繋がった関係ではありませんか・・・関係ないなんて言っては息子さんが可哀想ですよ?」

男は邪悪な笑みを浮かべると無線を使って施設の近くに待機させていた二人の部下に指示を出す

それを聞いた男達はゆっくりと施設に近づいていき目視出来る距離まで来るとGATを取り出した

そしてそれを操作して施設に入ろうとしておりまさに絶体絶命と言った状況になった時だった

「「!!?」」

突如として二体のGATは破壊されてしまい操作していた男達もフィードバックでその場に倒れてしまう

一体何が起こっているのか誰も分からない状況だったがとりあえず息子は大丈夫そうだと科学者は安心していた

そして現場の方では施設の屋上から戦闘不能にしたGATを見下ろす白石と小寺の姿があった

そう・・・先ほど二体のGATを破壊したのは他でもない白石の狙撃だったのだ

「全く・・・急に起こされて施設の見張りを頼まれたと思えば・・・随分な面倒事になってるみたいだな?」

「ええ・・・まさか誘拐事件が起きていたなんてね・・・でも九重からの頼み事なんて珍しいんじゃないの?」

「まぁな・・・それにアイツらに先輩面したばっかりって事もあったしここは活躍しておかないとな?」

少年の父親を助けに向かう剣也達

そして彼らの前に立ち塞がる敵とは!?

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