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それぞれの目標

今回はみんなの葛藤を書いていきます

剣也達とのバトルが終わった後、清志郎達もトライハウンドの三人とバトルをしその実力を体感した

そしてその夜、剣也達は今回のバトルで自分達に何が足りないのかを話し合っていた

「う〜ん・・・やっぱり俺はまだヤマトの操縦に慣れてないって感じだな〜・・・

 ひたすらに戦い続ける以外に選択肢はないだろうけど・・・問題は他にもあるんだよな〜・・・」

「そういえば伊部牧さんがヤマトの武器には隠された機能があるって言ってたね?

 もしかして九重さんと戦っている時もずっとそれを試そうとしていたの?」

「まぁな最初はな?・・・でも実際に戦ってみたらそんな余裕なんてなかったよ・・・」

どうやら剣也も最初はヤマトの持っている武器に隠された機能を使おうとしていたようだが

実際に発動する事は出来ずおまけに九重が思った以上に強かったので試している暇などなかった

しかしその機能を試す前にやはり武器を使った戦闘に慣れていないという事が発覚したので

剣也としてはまずそれをどうにかしなくてはならないと考えていた

「私は近づかれた場合の対策かも・・・自分で近づくのは問題ないんだけど近づかれるのはね・・・」

「確かに・・・僕も自分の予想外の事をされると動きが止まってしまうのが問題かな・・・」

清志郎と乙女の課題は自分が予期していない状況に追い込まれても冷静に判断する能力だと感じていた

確かのトライハウンドと対決した清志郎達はそのチームワークの前に敗北したのだが

それ以前に個人的な差で負けている部分がとても大きいと清志郎達は感じていた

乙女は自分が攻める分には問題ないのだが相手に攻められてしまった時は一方的に攻撃を受けるだけだった

そして清志郎も白石達の作戦に嵌まってしまった瞬間、何をしていいのか分からずやられてしまった

こうして残された三夏は数の暴力の前に沈んでしまい清志郎達は完全敗北を喫したのだった

この事実を考慮した上で二人は自分達には一体、何が足りていないのかを理解しそこを鍛える事にした

「私はむしろ周りの状況を見極める能力が必要かもしれません・・・

 先輩達がやられたのに何も気がつきませんでしたし・・・月白先輩みたいに動けませんでした」

「・・・私も仲間に対しての声出しが出来ていなかった・・・そう言った意味では猫田さんと一緒・・・」

逆に蜜柑と三夏はチームワークを意識した行動が出来ていなかったと反省しており

自分達が鍛えなくてはいけないのは視野を広げる事と相手に伝える能力だと考えていた

(・・・どうしよう・・・僕だけ多すぎてとても言葉では言い表せないなんて言えない空気になった・・・)



一方その頃、白石達は自分達のGATを整備しながら剣也達の事を軽く評価していた

「いや〜・・・それにしても強かったな〜・・・普通に負けそうになって怖かったぜ」

「確かに・・・特にあの剣也って子、間違いなく全国クラスだったわね・・・凄いライバルが現れたんじゃないの?」

「ああ・・・正直な話、あの勝負がもしも個人戦だったら確実に俺が負けていた・・・」

九重からしてみれば昼の勝負は明らかに自分の負けだと判断しており剣也の実力を認めていた

他の清志郎達に対しても今は自分達よりも弱いが確実に並び立つ事になるだろうとは判断していた

「何にしても今回の合宿はいつも以上の成果をあげられそうでよかったな?参加した甲斐があっただろ?」

「まぁね・・・そういえば一つだけ気になっていた事があるんだけど・・・例の事件については知ってる?」

「・・・違法GATが出回っていた話か・・・それでいつも参加していた人達が出られなくなったからな

 それで?あいつらとその事件が何か関係してるって話を気にしているのか?」

どうやら小寺が気になっている事とは剣也達が例の違法GATの事件に関わっているという話だった

そしてその話は九重達も聞いていた事だったようで質問しようと思っていた小寺も少しだけ驚いていた

しかしそんな中で白石だけはちゃんと伊部牧から事情を聞いており二人にも説明する事にした

「あ〜・・・その事なんだけど伊部牧さんの話ではあの事件を解決したのはアイツらなんだってよ」

「そうなの!?なるほどね・・・それならあそこまで強いのも納得出来るかも・・・」

「俺達も真剣に戦ってはいるがそれはあくまでも競技としてで命懸けの戦いじゃないからな・・・

 それを考えればアイツらの方がよほど濃い時間を過ごしているとは言えるだろうが・・・」

そう・・・確かに普通に合宿するよりも命懸けの中で強くなる事の方が経験値は大きいのだが

同時にそれはとても危険を伴う事であり本当に命を失ってしまう危険性も少なくはない

だからこそ伊部牧もこの合宿所をお勧めして同時に自分達と戦わせるように仕向けたのだと彼らは推測していた

「やれやれ・・・何だか随分と重たいものを背負い込まされた気がするな・・・だがまぁ一応は先輩だしな」

「ええ・・・あの子達にはちゃんとGATが楽しいものだって事を思い出させてあげないとね」

白石と小寺は剣也達に自分達との戦いを通じてGAT本来の楽しさを思い出してもらおうと決意する中で

九重だけは二人とは全く違う印象を剣也に抱いていた

(あの剣也って奴は心配ないと思うがな・・・あの目は誰か別の人間との戦いを楽しみにしてる顔だった・・・)

直接、剣也と戦った九重だからこそ彼の瞳に映っていたのが鮫牙であると言う事を見抜いていた



翌日、剣也達は朝起きてすぐにご飯を食べ終わるとまず先に向かったのはメンテナンス室だった

どうして先にバトルスタジアムではなくこちらに来たのか・・・その理由は短所を補う特訓をする為だった

「なるほどな・・・二人とも武器を切り替えてまずは相手の気持ちになる事を考えたわけか」

「まぁね・・・僕は狙撃銃を使っているからどうしてもスコープで周りが見えなくなっちゃうから

 それを外してまずは周りがどんな状況になっているのかを冷静に見るところから始めようかなって」

「私も基本はハルバードだけど剣を使ってどんな風に戦うのかを研究しないとね」

清志郎はまず冷静に状況を見極める為に狙撃銃をやめて普通の拳銃にし周りを見る事を優先

そして乙女の方は間合いの見極めが甘いので他の近接武器を使いその特性を研究する事にしたようだ

「へぇ〜・・・でも大丈夫なんですか?いきなりそんな事をしたら慣れなくて負けるんじゃ・・・」

「流石にこれでトライハウンドの人と戦わないかな?あくまでもなれる為の行動だから」

三夏の質問に対して清志郎はあくまでも自分達が特訓する為の装備なので白石達に使う気はないと説明する

確かに彼らは間違いなく自分達よりも格上の人達なのでその人達に不利な状況で戦っても意味なんてないだろう

だからこそこの試みは自分達だけで戦うだけだと考えているとそこへ誰かが入ってきた

「随分と冷たい事を言ってくれるじゃないの〜?別にお兄さん達も後輩に教えるくらいはするよ〜?」

「白石さん!?それに小寺さんに九重さんも!?もしかして今の話を聞いてたんですか!?」

「そりゃあもちろん!それよりもさ・・・確かにお兄さん達はここに合宿に来たんだ。強くなる為にね?

 でもだからと言って後輩の手助けをしないほど切羽詰まってるわけじゃないんだ・・・俺達も頼ってよ〜?」

どうやら白石達はちゃんと清志郎達の事を育てようとも考えてくれていたようで

知りたい事ややりたい事があるのなら遠慮なく自分達を頼ってほしいと言ってくれていた

それを聞いて本当に甘えてもいいのだろうかと清志郎達が戸惑っていると剣也がただ一人だけ前に出た

「九重さん!昨日の戦いなんですけど今日は俺と一対一で戦ってもらえないですか!?」

「・・・分かった・・・俺もあのままじゃ納得してなかったし・・・今からやろうか?」

よほど昨日の戦いが心残りだったのか二人はすぐにメンテナンス室を後にしてバトルスタジアムに向かった

その様子を見ていた白石達は間違いなくこのグループの中心人物が剣也だと判断していた

何故なら彼の先ほどの行動を見ていた清志郎達も強くなる為には何でもしなくちゃいけないと言う目をしており

その為には変なプライドなんてものは捨ててとにかく貪欲に求めなくてならないと決意していた



(さて・・・それじゃあいっちょ先輩である俺達も頑張らないとな・・・!)



一方その頃、氷塔達のアジトではとある特別な特訓が行われていた

それは氷塔一人に対して百人以上はいる部下達が戦いを挑むという無謀に近い特訓だった

しかし氷塔の中ではこれくらい出来ないと完全敗北した鮫牙はおろか剣也にすら追いつけないと考えていたのだ

「・・・本当に大丈夫かい?君が無茶をするのはいいけど大会前に壊れても私は知らないよ?」

「構わねぇよ・・・!もしもこれで体が根を上げるなら俺はそれまでの男だったって事だ・・・!」

今の氷塔はまるで修羅にでもなったかのように強さというものに飢えており

彼と長年連れ添ってきた律矢でもこんな姿は見た事もなく少しだけ不安になっていた

だが口で言ったとしても止まるわけがない事も知っていたので結局は彼自身の判断に委ねるしかない

それが分かっていたからこそ少しだけもどかしいと思いながら彼の特訓する姿を見ているしかなかった

(それにしても地区大会か・・・まさか氷塔がそんな物に出るとはね・・・

 まぁ嬉しいには嬉しいんだけど・・・またあんな事件が起こらなきゃいいんだけど・・・)

それはかつてまだ氷塔が表で活躍しているGATファイターだった時に起きた事件だった

あと一歩の試合で優勝間近だった氷塔だったのだが彼に負けたファイターが試合を妨害し

決勝戦は取りやめとなってしまい結果として氷塔はその大会に迷惑をかけてしまった

もちろんこれは氷塔が悪いわけではないのだがそれでも彼は責任を感じてしまい

それから二度と表舞台へと姿を現す事はなくなったのだが今の彼はその時に持っていた意志を持っている

そう・・・誰よりも強い事を証明したいファイターとしての意志を・・・

見えてきたそれぞれの課題

それに対して剣也達はどう解決していくのか!?

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