GAT特訓合宿
今回はバトルはありませんが新しいキャラが出てきます
翌日、学校へとやって来た剣也達は清志郎からとある提案を持ちかけられていた
「合宿?それって地区大会に向けてって事なんだろうけど・・・一体、何をするんだよ?」
「実は伊部牧さんからいい特訓施設を教えてもらったんだ!そこで合宿しようと思ってるんだけど」
「伊部牧さんから?それなら期待出来そうではあるけど・・・それっていつからいつまでなんだ?」
いくら学校が夏休みに入ると言っても長い期間の合宿は流石に親が許したりしないだろう
だからこそどれくらいの期間で合宿をするのかそこが重要になってくる
「そうだね・・・とりあえずは二泊三日か三泊四日で考えているけど・・・みんな次第かな?」
「・・・親に相談してからになりそうかな・・・まぁ覚えてくれていればそれでいいよ」
「そういえば他は誰に声を掛けるつもりなんだ?ここにいるのはまぁ当然だとして・・・」
「他には魚住さんと猫田さんも誘おうかなって思ってるんだけど・・・どうかな?」
どうやら今回の合宿には三年メンバーだけではなく後輩の二人も誘うつもりのようだ
剣也はそれに対して弟達も連れていこうかと思ったが流石にまだ早いと判断したのか
それを考える事はやめてとりあえず清志郎と一緒に二人の元に向かい合宿の話をした
「おぉ!そんな面白そうな事に私が参加させてもらってもいいんですか!?」
「うっうん・・・そこまで前のめりになってくれるのは嬉しいけどまずは親に相談してからね?」
まさかここまで前向きに考えてくれるとは思ってなかったようで剣也達は三夏を落ち着かせて
とりあえず最初は親に相談して来て欲しいとお願いするとそうですねと身を引いてくれた
「あっあの〜・・・私もその合宿に参加してもいいんですか?その・・・戦うのはあまり・・・」
「別に大丈夫だよ?基本的に特訓するのは俺達だけだし旅行するから誘っているだけだしね」
「そっそれじゃあ私も親に相談して合宿に参加出来るかどうかを聞いて来ますね」
バトルをしない歌女は本当にこの旅行に参加していいのか不安に思っていたようだが
今回の合宿は確かに自分達の実力を上げるのが目的ではあるが旅行する事も目的になっているので
別にバトルをしない歌女が参加したとしても特に問題ではなく剣也は大丈夫だと安心させる
「となると残るはそこまで移動する為の資金とかだな・・・てかその合宿のある場所ってどこなんだ?」
「伊部牧さんに詳しく聞いてないからまだ分からないけど送ってくれるらしいよ?」
「・・・えっと・・・この人数で本当に送ってもらえるのか?優に相談した方がいいんじゃ・・・」
そして数日後、剣也達は待ち合わせの場所で話し合いながら少しだけ待っているとそこへリムジンがやって来た
「お待たせいたしました皆様方・・・それでは目的地へと参りましょう」
剣也達は優の執事さんが運転するリムジンに乗せられて伊部牧の話していた場所へと向かう
「いや〜・・・!みんな参加できる事になって本当に良かったよ!少し不安だったんだよね〜・・・」
「確かに・・・これだけの人数ともなると流石に参加出来ない人がいてもおかしくなかったかも」
そう・・・今回の旅行は全員が親からの了承を得る事が出来て全員での参加が認められた
正直な話、ここにいる全員がこんな事になるとは予想しておらずだからこそ喜びは大きかった
しかし意外だったのは男性陣、特に清志郎の両親が許可を中々出してくれない事だった
「意外だったな?清志郎の両親ってそこまで厳しいイメージはなかったと思うんだけど」
「実は・・・この前の試験で赤点を取りそうになっちゃって・・・それで怒られてたんだよね・・・」
どうやら清志郎の話では許可を出さなかった最大の理由はGATが理由で学校の成績を落とした事が問題だったようだ
だから今回の合宿に参加せず家で勉強をさせるつもりだったらしいのだがとある事を条件に許可をもらっていた
その条件とは・・・今回の合宿にとある人物を参加させて勉強を見てもらう事だった
そして・・・そのとある人物とは剣也達の中学校で知らない人はいないと言われている有名人
生徒会長にして五大美少女筆頭と言われている人物・・・咲梅 咲良だった
「・・・それがこれって・・・俺達はある意味、どんな顔をすればいいんだよ・・・」
まさか生徒会長が来るとは思っていなかった剣也達はどんな顔をすればいいのか分からなかった
本人は他の女子と楽しそうに会話しておりなんだか馴染んでいるようだったが問題はそこではない
今回の合宿は剣也達が地区大会に向けてGATの練習をする為のもので勉強をする為のものではない
だからこそ出来れば勉強に時間は使いたくないと考えていると咲梅が大丈夫だと剣也に告げる
「私が勉強を見るのはあくまでも清志郎君だけですから兜君達はそのGATの練習に集中してください
ですが合宿でもしも勉強をする時は言ってくださいね?分からない部分はちゃんと教えますので」
「本当ですか!?実は宿題は持ってきたんですけど分からない部分が多くてとても困ってたんです!
成績トップの生徒会長に教えてもらえるなんて今回の私はラッキーかも!!」
(・・・凄いな・・・なんか三夏は誰とでも仲良くなれ過ぎて逆に将来、不安かも・・・)
そんな事を考えていると今回の合宿場所である伊部牧の話していた場所が見えてきた
「おぉ!よく来たのう!ここはワシの知り合いが使っているGATの研究施設でのう
今回はここの施設を貸してもらってお前さん達の合宿をする事になっておるぞ!」
「・・・なんか凄すぎて言葉が出ない・・・伊部牧さんって本当に凄い人だったんですね・・・」
剣也達の目の前にあったのは大きさこそ優の家よりも少しだけ小さいが明らかに最新技術が詰め込まれた巨大な施設
ここで自分達は地区大会に向けて合宿をするのかと思うとみんなは少しだけ緊張し始めていた
「あれ?お知り合いの施設って事はここには僕達以外の人もいるって事ですか?」
「まぁそうじゃのう・・・実は今回、この施設を貸してくれた事には理由があってのう・・・
本来ならばこの期間、この施設はとある学校団体のお客に貸してあげていたそうなのじゃが
前々から発生している違法GAT大量発生・・・あれの所為で一校の枠が空いてしまったそうなんじゃ
それでその代わりになりそうな子供達を集めてもらえないかと言われてしまってな」
「なるほど・・・それで俺達が代わりにその合宿に参加する事になったってわけですね」
ようやく今回の合宿についての意義を理解する事が出来た剣也達は先ほどの緊張がどこかに吹き飛んでおり
今はどんな人達と戦えるのはむしろワクワクで今すぐにでも戦いたいという顔をしていた
「ははは!残念じゃがその彼らが来るのは今日の夕方じゃから戦う事は出来んよ
それよりも早く施設の中を案内するとしようかのう。それとスケジュールも教えんとな」
剣也達は伊部牧に案内されて施設の中へと入り色々な場所を案内される
そこは自分達にとってまさに未知の空間であり知らないGATに関わる機材などもたくさん置かれていた
そんな中でとても驚いていたのはGATのメンテナンスをする部屋でありそこには見た事もない機材がたくさんだった
「ここで試合などで壊れてしまったGATを修理する事が出来たりカスタマイズを行う事も出来る
それだけではないぞ?向こうには制作ツールを搭載したパソコンと大型のパーツ製造機が置かれておる
つまり武器とかを作れるだけではなくGATそのものにつけるパーツを作り出す事も出来るのじゃ」
「おぉ!それってつまり会社とかが使っている業務用の機械を僕達も使っていいという事ですか!?」
「もちろんじゃよ。今回の合宿で自分足りない物が何かを把握した時は遠慮なくこれらを使ってくれ」
伊部牧の言葉に誰よりも嬉しそうな反応をしていたのは他でもないGAT博士である清志郎であり
まだバトルすらしていないのに今からどんなパーツを作ろうかと目を輝かせている状態だった
「・・・カスタマイズが・・・俺にはまだ無理だけど・・・いつかは出来るようになるかな?」
「残念じゃがヤマトにはサブパーツとかを付ける事は出来ないからカスタマイズは出来んぞ?」
「えっ!?それって本当ですか!?」
「なんじゃ気づいておらんかったのか?すまんがヤマトを取り出してくれるかのう」
そう言われて剣也は鞄の中からヤマトを取り出すと伊部牧はなんの変哲もない一体の素体GATを取り出した
すると剣也はここでようやくヤマトとその素体GATが少しだけ違う事に気がついた
「この時点で分かる通り・・・ヤマトにはカスタマイズを行う為のジョイント部が存在せんのじゃ
だからもしもカスタマイズをするとなるとヤマトを一から設計し直すしかないじゃろうな」
そう・・・ヤマトはもはやこの時点で完成されてきってしまっている機体だったのだ
だからこそこれ以上のカスタマイズは出来ず、もしもやるとすれば一からパーツを作らなくてはならなかった
その事実を知った剣也は少しだけ残念には思っていたが逆に良かったとも思っていた
「つまりはもしも俺がお前の事を作り直す時が来たらそれは俺もお前も生まれ変わる時って事だもんな
それって俺達がすごく強くなったんだって証明でもあるからさ・・・少しだけ楽しみだな!」
確かに彼の言う通りパーツを一から作るなんて芸当はどう考えても素人・・・いや普通のファイターには無理だろう
それこそ間違いなく玄人と呼べるような人達にしか出来ない事でありそれを行うという事は
自分達がそれだけ強くなったのだと言う事への証明でもあったのだ
それを理解したからこそ剣也は残念だと思うよりもむしろ早くそこまでの域まで行きたいと思うようになった
何故なら自分のライバルである鮫牙は既にその域にまで達しているからだ
地区大会での再戦を約束した彼は必ずその領域に達して思う存分
(・・・戦いたい・・・!)
その強い気持ちを胸に剣也は今回の合宿に挑むのだった
合宿所へとやってきた剣也達
そこで伊部牧考案の新しいバトルスタジアムで戦う!?




