ヤマトの謎
今回は新キャラの名前が明かされます!
ヤマトの戦い方を考える為にバトルスタジオに戻ってきた剣也はまず最初に清志郎と戦う事にした
「まずは僕と戦って色々と覚えていこう。僕のホークスは空を飛ぶし武器は狙撃銃だから
今の剣也君とヤマトには厳しいと思うから武器を剣にしてっと・・・」
慣れた手つきで清志郎は自分のGATであるホークスの装備を変えていた
そしてそれが終わるとフィールドにセットして剣也もヤマトをフィールドにセットする
「バトル時間は無制限にしてと・・・よし!これで準備は万端!それじゃあ行くよ!」
『GATバトル・・・ファイト!』
機械のアナウンスが聞こえると同時に二体のGATが一気に駆け出していく
ホークスは華麗に剣を振るって攻撃するがヤマトは反応が早くて剣也の反応について来れた
「凄い・・・!まだGATを動かして二回目なのにこんな的確に攻撃を躱すなんて・・・!」
「いや凄いのはコイツだよ・・・!前に優の家で使わせてもらったどのGATとも違う!
本当に自分の体を動かしているみたいで攻撃もまるで肌で感じているみたいなんだ・・・!」
先ほどから剣也が攻撃を躱せていたのは攻撃を視覚で捉えているだけではなく
感じるはずのない肌でも攻撃を感じる事が出来ているから反応する事が出来たのだ
「そんなにそのGATって凄い性能なんだ〜・・・だとしたら余計に勿体無いわよね〜
こんなに凄いGATを作れるほどの技術があるのに会社が倒産しちゃうなんて・・・」
「だよな〜・・・俺もさっきから動かしていてそう思うよ
でももしかしたらこれを作るのに予算をかなり使って倒産したのかもしれないな」
剣也はそれこそこんな凄いGATを作ったからこそ例の会社は倒産したのではないかと考えていた
そうでなければこれほどまでに凄いGATを作るような会社が倒産するわけがないと
「確かにその可能性はありそうだね。でも今はそれよりもバトルに集中だよ!」
「おう!今度はこっちから攻めさせてもらうぜ!!」
武器を持たないヤマトはパンチやキックなどの肉弾戦をするしかなくホークスに近づいて攻撃する
あまりに鋭い攻撃に清志郎は驚いてしまい攻撃を躱すのに少しだけ遅れが出てしまう
(くっ!GATの性能だけじゃない!剣也君の成長速度は僕が思っている以上だ!
これならもしかして地区大会で優勝するのも難しい事じゃないんじゃ・・・!)
「よそ見していていいのか!このままじゃ俺が勝っちまうぜ!?」
ホークスの剣を弾き飛ばしたヤマトはそのまま腕を掴んで投げ飛ばしホークスを戦闘不能にした
「いや〜・・・まさか手加減したとはいえ負けちゃうとは・・・剣也君は本当に成長が早いね」
「う〜ん・・・自分ではそんな実感がないな〜・・・このヤマトのおかげだからかな?」
「よし!それじゃあ次は私とバトルするわよ!」
今度は乙女とバトルする事になり彼女は自分のGATであり女性型のワルキューレをセットする
「へぇ〜・・・乙女のGATは女性型だけどカッコイイ感じなんだな?
しかも武器はハルバードって・・・なんか力強い感じがするな・・・」
「当然じゃない!この子の名前はワルキューレ!私と激戦を乗り越えてきた相棒なんだから!」
確かにパッと見では分からないがよく見てみるとどれだけ大切にされているのかよく理解出来た
それを見て剣也も先ほどの戦いのようにはいかないと気を引き締める
『GATバトル・・・ファイト!』
「はぁぁぁぁああ!!」
そしてバトルスタートの合図と共に乙女のワルキューレが突っ込んできてハルバードを振り下ろす
ヤマトはその攻撃をギリギリで回避するのだがその威力は明らかにホークスよりも上だった
「・・・あり?もしかして・・・この攻撃って本気って事ですかね?」
「当たり前じゃない!私の辞書には手加減って言葉は書かれてないのよ!!」
どうやら先ほどの清志郎とは違い乙女は手加減をしてくれるわけではないようで
完全に本気で攻撃して来ており剣也は攻撃を躱すだけで精一杯でとても反撃出来なかった
「ちょっ!?俺、まだGATバトルに慣れてないんだけど!?そんなに本気出す!?」
「あんたのバトルを見てたら私も我慢出来なくなったのよ!さぁ!ここからどう攻めるの!?」
確かに乙女の言う通り攻撃が激しくて全く反撃する事が出来ない剣也は頭を悩ませる
そんな中でよく相手を見ていると徐々に乙女が攻撃する時の隙が見えてきた
(もしかして・・・乙女は攻撃する時には動きが大雑把になるのか?
確かにあれだけの攻撃力があるなら一発でも当たれば十分だからな・・・なら!)
「こいつで終わりよ!はぁぁぁぁああ!!」
乙女はトドメの一撃とばかりにハルバードを振り下ろしたがヤマトはそれを受け止めた
更にはそれによって武器を弾き飛ばしワルキューレを蹴り飛ばして戦闘不能にした
「嘘・・・!?私が・・・負けた・・・!?」
「はぁ・・・はぁ・・・なんとか勝った〜・・・」
「凄い・・・!凄いよ剣也君!まさか本当に乙女にも勝っちゃうなんて!!」
どうにか乙女に勝つ事が出来た剣也だったが流石に二連戦は疲れたのか少しだけ休憩する事にした
「はぁ・・・まさか初心者に負けるなんて・・・私も鍛え直した方がいいのかも・・・」
「あはは・・・確かに乙女は僕と違って攻撃が大雑把だから考えた方がいいかもね」
「何よ!?私が猪突猛進だって言いたいわけ!?」
「まぁまぁ・・・それよりも清志郎、武器について色々と教えてもらってもいいか?」
自分が使えないにしても武器の性能に関しては覚えておいた方がいいだろうと思い
清志郎からどれだけの武器があってどんな感じなのかを調べる事にしたのだった
「う〜ん・・・それほどまでに種類が多いと対処に困るな・・・時に問題なのは遠距離の武器か」
「それだけじゃなくて僕のホークスみたいな滑空まで出来るGATもあるからね
それを考えたら武器を持たないヤマトはかなり不利になるって考えた方がいいかも」
「マジか〜・・・それじゃあ空中にいるGATとの戦い方法も考えないとな〜・・・
とりあえず今日しばらく戦ってヤマトの動かし方を身につけないとな」
こうして剣也達はその日は一日中ずっとGATバトルを繰り広げてヤマトの戦い方を覚えるのだった
家に帰ってくると次郎と雲母の二人に今日の事を話してズルいと駄々を捏ねられていた
なので翌日は一緒に行く事を約束してその日を終えた
翌日になり学校に登校した剣也は今日は次郎と雲母も一緒に連れてくる事を告げた
「なるほどね〜・・・まぁ私達も二人と遊びたかったし丁度いいかな?」
「そうだね!二人には前々からGATの事を教えようと思っていたからね!」
「あ〜・・・それなんだけど俺は職員室に用事があるから先に二人を迎えに行ってもらえないか?
その後ですぐにバトルスタジアムに向かっていいからさ」
「分かったよ!それじゃあ僕達は先に行ってるからね!」
清志郎と乙女は教室を後にして剣也も用事を済ませる為に職員室へと向かった
用事があったのは担任の先生でその用事とは生徒から集めたプリントを渡す事だったのだ
「それじゃあ俺はこれで失礼します」
「おう!ありがとうな!」
剣也は担任に頭を下げて職員室を後にしようとすると別の学生が職員室に入ってきた
(・・・あの子・・・確か隣のクラスの月白さんだったかな?)
その女性は学校でも知らない人はいないと言われている秀才の一人で月白蜜柑
話した事は一度もなかったがどうしてなのか剣也は一瞬ではあるが目を奪われてしまった
しかしもう用事もなのに職員室にいるわけにはいかないのでそのまま職員室を出た
(・・・彼は・・・確か兜君・・・今日もバトルスタジアムに向かうのかしら?)
同じく蜜柑も剣也の事を見ていたようで昨日の事もあったからなのか
このままバトルスタジアムに向かうのだと思っていた
(・・・お爺ちゃん・・・私は・・・やっぱりまだコレを使う気にはなれない・・・)
そして前と同じように鞄の中に入っている何かを思い出しているようだった
「はぁ・・・はぁ・・・!遅れてごめん!プリントを担任に渡す事になっててさ!」
「大丈夫よ。次郎君も雲母ちゃんも今は清志郎が面倒を見てくれているから」
どうやら二人とも初心者なのでフィールドでGATを動かす事から始めているようだ
しかし剣也と違って最初からうまく扱えているような感じではなく動かすのにも苦労しているようだった
「まぁアンタが異常なだけよね〜・・・どう考えてもあれは初心者の動きじゃなかったわよ」
「俺もよく分からないんだよな〜・・・なんかヤマトを起動した時にはどう動けばいいのか理解出来たんだよ
それこそまるで自分の体を動かすような感じでさ・・・本当にあれはなんだったんだろう?」
ヤマトは普通のGATという事は理解しているのだがあまりその実態を理解しているわけではないので
実際に動かしている方がどんな機能が搭載されているのか知る事が出来るのだ
「でもGATの動かし方を学習する為の機能なんて本当にあるのかしら?
試しにでいいから少しだけヤマトを貸してもらってもいい?」
「いいけど・・・あまり壊したりするなよ?俺もまだ直し方は教えてもらってないんだから」
乙女もヤマトにはどんな機能があるのか気になったようで自分で使ってみようと考えたようだ
剣也も自分以外にその現象が起きるのかどうかを知りたかったようで乙女にヤマトを渡してみる事にした
そしてすぐに乙女は空いているフィールドでヤマトを動かしてみたのだが
「・・・う〜ん・・・やっぱり剣也の言うような現象は起きないわね・・・
それに反応に関してもワルキューレとそこまで変わらないかも・・・なんでだろ?」
「乙女が動かしても俺が感じたような感覚は起こらないのか・・・何か理由でもあるのか?」
「それは分からないけど・・・とりあえずヤマトとアンタの相性は抜群って事なんじゃないの?」
「・・・そうだな!それよりも俺達も清志郎達と一緒にGATバトルをしようぜ!」
『・・・あの小僧・・・まさかあのコアユニットに適合しているのか?』
謎が多いGAT・ヤマト
果たしてヤマトの隠された機能とは何なのか!?