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空を舞う妖怪

今回はガッツリボスバトルです

とうとう工場の地下施設までやってきた剣也達は小烏丸との対決に臨もうとしていた

「さてと・・・それじゃあオイラ達も遊ぼうか・・・!その前に自己紹介させてもらうよ!

 これがオイラの機体!テングさ!こいつはお兄さん達が戦った軍用GATよりも強いから覚悟しなよ!」

「はっ!テングだかテンカスだか知らねぇがそんなもん知るか!俺はお前をぶっ飛ばすだけだ!」

氷塔は既にやる気マンマンであり剣也達が準備する前にベアルを取り出して勝負を挑む

小烏丸もテングを操って勝負を挑むのだがその瞬間、剣也達はテングの異常性に気づいた

「あのGAT・・・!俺らのと違って自由に空を飛ぶ事が出来るのかよ・・・!」

「その通り!これがオイラのGATさ!さぁ!お兄さん達はどれくらいの間、耐えていられるかな!?」

本来、GATが空を飛ぶには高出力のエンジンパーツが必要なのだがそれは軍でしか使用していないので

こんなGATが作られるわけがないのだが彼らは軍事技術を使ったGATを作っていたのでこんな物も用意出来たのだろう

しかし現状で問題なのはテングが生まれた経緯ではなくむしろどうやって彼と戦うかと言う事だった

残念ならがこちらには空を飛んでいる相手を撃ち落とすような武器など持っておらず

このままでは一方的に攻撃を受ける事は目に見えて分かっているが剣也達はそれをどうにかする方法を持っていない

剣也はすぐさま氷塔のベアルを回収して相手から死角になっている場所へと逃げ込み作戦を考える

「まさか向こうが空を飛ぶGATを用意してくるとはな・・・!このままじゃ一方的に攻撃されるぞ?」

「かと言ってあれに近づくような方法なんて俺達は持ってないぜ?お嬢さんの攻撃は届くのか?」

「・・・多分無理・・・空を飛んでいる上にあんな速度で動かれたら私の矢も当たらない・・・」

唯一の遠距離攻撃方法を持っている蜜柑ですらあのテングに攻撃を当てるのは難しいようで

もしも撃ち落とすのならば動きを止めない限りは不可能だと考えていたが上空に行く方法すらないのに

そんな相手の動きを止めるなど今の彼らに出来るわけなどないだろう

「どちらにしても今は攻め込まない方がいい・・・あれだけのエネルギーが長続きするとは思えない・・・」

「確かに・・・いくらエンジンが良いとは言っても飛び続けられるほどのエネルギーはないはずだ

 地上に降りる瞬間が必ずある・・・!狙うとしたらそこしかない・・・!」

「ちぃ・・・!チマチマしていて性に合わないがこればっかりはしょうがねぇ・・・!」

今回は珍しく氷塔もこの作戦に賛成のようでテングが降りてくるまで粘る事にした

しかしこの時の彼らはまだ分かっていなかった・・・テングの恐ろしさは空を飛ぶ事だけではない事を・・・



「ん〜?もしかしてオイラと地上で戦いたいって事なのかな〜?それならお望み通り地上で戦ってあげるよ」

小烏丸はまるでこちらを舐めているかのように地上に降りてくると掛かってこいとばかりに手招きしていた

もちろんそれに対して真っ先に反応したのは他でもない氷塔であり一気にテングまで突っ込んでいくと

持っていた金棒を渾身の力で振り下ろしたのだがその一撃は簡単に受け止められてしまった

「驚いた?確かにオイラのテングはこれまでの軍用GATと違ってパワータイプってわけじゃないけど

 それでも・・・市販されているようなGATのパワーに負けるほど弱くなんてないんだよ〜・・・ね!」

そのまま小烏丸は掴んでいたベアルを投げ飛ばし追撃とばかりにクロスボウで攻撃するが

間一髪でヤマトがその攻撃を弾き飛ばしその間に月兎が傷ついたベアルを再び死角となる場所まで運んだ

「まさかあれほどのパワーがあるなんてな・・・ベアルの方はどうだ?まだ動きそうか?」

「・・・ギリギリと言ったところだろうな・・・なんとか動かす事は出来るがほとんど的みたいなもんだ」

どうやら先ほどの一撃で氷塔のベアルは戦闘不能寸前まで追い込まれてしまったようでほとんど動けなくなっていた

まだ戦い始めて数分しか経っていないのにここまで圧倒的な実力差を見せつけられるとは思っておらず

剣也達はどうすればあのGATを倒す事が出来るのだろうと必死で考えるが良い案は浮かんでこない

(空中じゃ絶対に手を出せないし地上に降りてきたとしてもベアル以上のパワーを持っている・・・

 どう考えても倒せるとは思えないけど・・・ここで逃げるわけにもいかない・・・!どうする・・・!?)

「・・・ここは少しでも時間を稼ぐ事を優先しましょう・・・まずは相手の力を分析しないと・・・」

そう言って蜜柑が見ていたのは剣也達と一緒に入ってきた清志郎の操縦する小型のドローンだった

まだ小烏丸はその存在に気づいていないようで蜜柑はそれに注意がいかないように惹きつけながら

ドローン越しに伊部牧がテングの事を解析する時間を稼ぐしか今の取れる選択肢はないと考えていた

それは剣也も考えていた事ではあるが問題はそれにどれだけの時間を必要とするかだった

今回は直接的にテングの事を解析出来るわけではないのでおそらくこれまで以上に時間がかかるだろう

それがどれくらいになるのかわからない以上、剣也達も迂闊に攻めへと転じる事は出来ない

いや・・・もっと正確に言うのならば空を飛び回る敵から逃げ続けるだけでもかなり至難の技

それをそんなに長い間、続けていられるような自信は今の剣也達にはないのだ

「・・・けど・・・それ以外に勝つ為の選択肢はないか・・・!月白さん・・・援護してくれ・・・!」

「うん・・・!兜君は空中からの攻撃は気にせずとにかく動き回って・・・!」



一方その頃、肝心の伊部牧はドローン越しからテングの解析を進めていたのだが

やはりドローン越しなので詳しい情報を得る事は出来ないのともう一つ問題があった

「なんというジャミングじゃ・・・!これではドローンを飛ばすだけで精一杯で情報を伝える事が出来ん・・・!」

そう・・・地下に入ってからドローンに対してすごく強いジャミングが発生しており

ドローンカメラはおろか操縦にも不備が出ていて正直な話、今の状況では浮かせているだけで精一杯だった

かといって解析を進められないわけではないので色々と解析自体は進めていくのだが

(くっ・・・!こんな乱れた映像からでは弱点を調べるだけの余裕がないわい・・・!

 それに調べた結果をどうやって剣也君達に伝えれば良いのじゃ・・・!?)

「・・・伊部牧博士・・・私達に一つだけ彼らにメッセージを伝える作戦があります・・・!」

どうやら律矢達には戦っている剣也達に対してメッセージを伝える方法があるみたいで

現状、解析に時間を割かれている伊部牧はそれに頼る他なく連絡に関しては彼らに任せる事にした

そして必死に解析を進めた結果、ようやくテングに一矢報いるだけの情報を得る事が出来た

(じゃが・・・これはあくまでも空中戦を封じるだけの方法であってテング自体が弱くなるわけではない・・・

 こんな不明確な情報だけを剣也君達に教えても良いのじゃろうか・・・)

「・・・いや・・・!たとえどんな情報であったとしても状況が好転する事に変わりはない・・・!

 後は剣也君達が必ずそこから勝利を導いてくれると信じるのじゃ!律矢君!メッセージを伝えてくれ!」

伊部牧はすぐさま律矢にメッセージを送るように告げると彼らは一斉にドローンを操作し始めた



(これはドローンがバレる可能性が高くなるけど・・・確実に伝えられるはずだ・・・!)



「ん?小型のドローンが隊列を組んで・・・いや・・・あれは文字か・・・!」

そう・・・律矢達が考えていたメッセージを伝える方法とはドローンによる空中で文字を描く方法だった

これならば操作するだけで精一杯のドローンでも確実に伝えられる方法であり剣也達の目にも留まる

しかし同時に相手にもバレやすくなってしまうので後はどれだけ剣也達に伝えられるかだった

「翼・・・小さいから・・・少しの衝撃で・・・飛べなく・・・なる・・・!」

「なるほどな・・・!確かにあいつの背中についている翼は小さかったな・・・!

 つまりあのテングってGATの最大弱点は背中についている翼ってわけか・・・!」

「・・・問題はどうやってその背中に攻撃を当てるって事・・・あんなに動き回るんじゃ・・・」

「いや・・・!あいつを引き摺り下ろすのなら簡単だ・・・!後はお前らに任せるぞ・・・!」

氷塔は何か思いついていたようでまともに動かないベアルを動かして物陰から姿を現す

そして自分はここにいるとアピールするかのように持っていた武器を投げ飛ばしてテングの注意を引く

「へぇ?そっちから姿を現すなんて・・・もしかしてオイラにやられる覚悟でも決まったの?」

「へっ!むしその逆だ・・・!お前を倒す為の秘策を思いついたんだよ・・・!」

「ふ〜ん・・・でも残念だったね・・・!そんな機体じゃまともに動くなんて出来ないよ・・・!」

そう言ってテングはゆっくりと地上に降りると武器を使わず自らの手でベアルの装甲を貫いた

「ほら・・・やっぱりただの出来損ないだったじゃん」



「・・・いや・・・これこそが俺の目的だ・・・!」



「っ!?こいつ!!」

実はこうなる事こそが氷塔の目的であり最初から的にしかなれないと考えていた彼はベアルを犠牲にして

テングを地上に下ろしそして自分を攻撃させる事でその行動を制限させようと考えていたのだ

その考え通りに事は運びベアルの機能は停止してしまったが

完全にテングの腕を捕まえておりその行動を制限させる事に成功していた

「この・・・!鬱陶しいその腕を離せ!!」

「へっ!ようやくテメェの嫌がる顔を見る事が出来たぜ・・・本当は一発ぶっ飛ばしてやりたかったが・・・

 今回は譲ってやるよ・・・だから・・・!決めてこい!!」

「おう!はぁぁぁああ!!」

そして動けなくなっているテングの後ろにヤマトは回り込み彼の弱点である背中の翼を攻撃

その衝撃に耐えきれずテングの翼は粉々に砕け散るのだった

ようやく小烏丸に一矢報いる事が出来た剣也達

しかしまだ決着が付いたわけではなかった・・・!

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