激闘!VS氷塔・律矢
今回は清志郎は主役です
会議の時間は終わり二人はいよいよ氷塔と戦う為にステージの上へと向かう
するとそこには既に氷塔と律矢の姿があり待ちきれないという様子で二人を見ていた
「作戦も立てないで来たのか?随分と俺達の事を甘く見てもらっているみたいだな?」
「別にそんなわけでもねぇさ・・・ただお前と戦う事がどうしても待ちきれなかっただけだし
作戦なんてものを考えるほどの頭は俺にはねぇ・・・だから早く待っていただけだ」
どうやら氷塔はそんな作戦を考えるだけの頭を持っているわけではないようで自慢げに自分の弱点を暴露する
それを聞いて隣にいる律矢は頭を痛めている様子で逆に剣也達はどんな反応をすればいいか分からず苦笑いする
「まぁこんなところで話していても仕方ないし観客も待っているんだ。ステージに向かおうか?」
「そうですね・・・そこでもし僕達が勝ったら・・・お二人に聞いてほしいお話があります・・・!」
「話?別に聞くだけなら今でも良いんだが・・・まぁ自分達で勝ったらと明言するくらいなんだから
それ相応の話であると同時に・・・俺達に勝つだけの自信があるって事か・・・おもしれぇ・・・!」
清志郎の言葉を聞いて氷塔はとても楽しみだという顔をしておりその顔はまるで獰猛な獣のようだった
その顔に思わず気押されてしまいそうになった剣也達だったが戦う前から負けるわけにはいかず
気持ちを強く持って彼らと共に決戦の場であるステージの上へと向かう
『さぁやってまいりました!いよいよ始まる準決勝第一回戦!戦うのはこの二組!
我らがリーダー!氷塔・律矢ペアと今大会のダークホース!剣也・清志郎ペア!
尚、ここからはステージにギミックが付け加えられてバトルを大いに盛り上げてくれる仕様になっている!
それが有利になるか不利になるかはまさしくファイターの運次第と言ったところだろう!
それではお互いにGATをフィールドにセットしてくれ!!』
どうやらここからは普通のバトルとは異なりステージにギミックが搭載されてステージ自体も敵となるようだ
しかしそれを聞いても両者の間には全くと言って良いほど同様はなくむしろ目の前の敵しか見ていなかった
司会の言葉を聞いて四人は自分のGATをフィールドにセットして試合開始の合図を待つ
『両者共フィールドにGATをし終えたようだ!それじゃあ今回は観客全員と一緒に開始の合図をするぜ?
準備はいいか野郎ども!?それじゃあ行くぜ!GATバトル・・・』
『ファイト!!』
試合開始の合図がすると同時に剣也達が送り込まれたのは雪原であり天候は吹雪だった
しかもただの吹雪ではなく時折、巨大な雹が降ってきてGATに襲い掛かってくるというギミックもついていた
「なるほどな。これが司会の話していたステージのギミックってやつなのか・・・清志郎は大丈夫か?」
「大丈夫ではないかな・・・これじゃあホークスの長所を活かす事は出来ないかも・・・」
ホークスの長所は基本的に滑空で空中で戦うのは普通なのだがこの天候では空を飛ぶ事が出来ない
つまりこのステージはホークスに対してマイナスとして働いてしまっているという事なのだ
しかし向こうのホロウは逆にこの吹雪で姿を消せるのでプラスに働いていると考えていいだろう
「それに・・・おそらく向こうのベアルはこれくらいの天候じゃ強さは変わらないだろうしな」
「・・・どうやら剣也君の考えている通りになっているみたいだよ・・・!」
清志郎がそう告げると目の前から大きな影が姿を現して剣也達はすぐにその正体が分かった
そう・・・今まさに剣也達が話していた相手・・・氷塔のGATであるベアルだった
「ようやく会えたな・・・!それで?どっちが俺の相手をしてくれるんだ?」
「そりゃあもちろん・・・俺があんたの相手をさせてもらうぜ・・・!氷塔!」
最初からベアルの相手をするのは自分であると剣也達の間で決めていたのでこれに異論はなく
むしろ問題になってくるのは彼らが戦っている間に残された二人がどう行動するかだろう
そしてそれを二人も理解しているようで律矢は全く姿を見せず清志郎も急いでその場を離れる
おそらくはそれを氷塔も理解していたのか清志郎が姿を消すまで戦うのを待っていた
「随分と優しいんだな?俺らと戦うのを待っていたって割には待ってくれるくらいに」
「そうでもないぜ?今も戦いたくて体がウズウズして・・・もう抑えられそうにないからな・・・!」
「そうだな・・・なら待ってくれたお礼に満足してもらえるくらい戦ってやるよ!」
剣也がそう告げると同時に両者は一斉に動き出して激突、凄まじい衝撃が辺りを包み込む
その衝撃波は自分達に降ってくる雹すらも簡単に破壊しもはやギミックは意味を成していなかった
同時にその勝負を見ていた会場は今までにないくらいに盛り上がっておりまさに名勝負と言った感じだろう
「ははは!まさか本当にこの俺とここまでの勝負を出来るとはな!今までにないくらいに上がってきたぞ!」
「随分と余裕だな!?こっちはそんな暇もないくらいにアンタの攻撃を受け流すので精一杯だっての!」
「それは悪いな!だがもっともっと俺のギアは上がっていくぞ!ついて来れるか!?」
一方その頃、清志郎は今回の勝敗を分けるであろう狙撃手対決の為にホロウの事を探していた
しかしやはりというべきなのか天候が邪魔をして発見するのになかなか手間取ってしまったが
ついにホロウを発見する事が出来た
いや・・・正確にいうのならばホロウに見つかってしまい攻撃されたと言うのが正しいだろう
(くっ!先制攻撃をするはずだったのに先に攻撃されちゃった・・・!ここから挽回しないと!)
幸いな事に攻撃にはいち早く気がついてなんとか背中の片翼を破壊されるだけに留まった
この天候ではどちらにしても片翼は意味を持たなかったので清志郎としては助かった形になった
(それにしても・・・律矢さんはどうやってこの悪天候の中、僕の居場所を特定しているんだ?
ホロウはステルスに特化しているだけで索敵の能力に関しては他のGATと変わらないはずなのに・・・)
そんな中で清志郎が気になっていたのはどうして律矢が自分の姿を発見する事が出来たのかその理由を気にしていた
律矢の使っているホロウはステルスに特化しているだけで索敵機能に関してはホークスと遜色はない
それにも関わらず自分が見つけるよりも先に発見されてしまいこうして先制攻撃を受けてしまった
この理由が分からない限り迂闊に動き回る事すら出来ないと清志郎は考えていた
しかしそんな考える隙を与えさせないかの如く、律矢は攻撃を仕掛けて徐々に清志郎を追い詰めていく
(まずい・・・!このままだったらどちらにしても僕の方が先にやられる・・・!
どうにかして律矢さんの居場所を特定して反撃しないと・・・!でも・・・!)
どうやら律矢もそう簡単には自分の居場所を把握されないように動きながら狙撃をしているようで
なかなか居場所を絞り込めない清志郎の焦りはどんどん大きく強くなっていった
しかしそんな中で清志郎は戦う前に自分に出来るだけの精一杯をやるのだと言った事を思い出し
今の状態ではそんなのは絶対に無理だと判断したのか大きく深呼吸をして冷静さを取り戻した
それにより清志郎は先ほどまで見えていなかった相手のおかしな行動に気がついた
(?さっきから僕の事を撃ちながらたまに折れた片翼の方も撃ってる?意味もないのにどうして・・・!?)
この行動によりようやく清志郎は律矢がどうして自分を発見出来ているのか理解すると同時に
これを使って相手の裏をかく作戦を思いつきそれを実行に移す事にした
(?清志郎君の動きが止まった?諦めた・・・と言うわけでもないだろうし・・・まさか!?)
先ほどまで攻撃していた律矢だったが清志郎の行動を怪しんで急いで近づいて確認しに向かう
するとホークスのいた場所にはその姿はなく変わりに先ほどもげたもう片方の翼が突き刺さっていた
それを見て律矢は完全にやられたと思っていると地面からホークスが姿を現しホロウの武器と片腕を狙撃した
「ぐっ!?まさか自分のパーツを犠牲にして囮に使うとはね・・・やるじゃないか・・・!」
「いえ・・・僕もさっきまで律矢さんがどうやって僕の居場所を突き止めていたのか分かりませんでした・・・
でも僕の壊れた翼をたまに撃っている瞬間を見てようやく気がついたんです・・・!
律矢さんが索敵機能の全てを熱源センサーに振って僕も居場所を突き止めていたんだって事が」
そう・・・先ほどまで律矢が清志郎のホークスを正確に捉えていたのは他の索敵機能を全てオフにし
熱源センサーだけを使う事でこの悪天候の中でも居場所を突き止める事が出来ていたのだ
それ故に壊れていたホークスの翼を本人と誤認してたまに狙撃をしてしまい
結果としてそれが清志郎にこの作戦を思い付かせるヒントになってしまった
「そこから先は熱源センサーを騙す為に翼を自分で追って囮にし雪の中に隠れる事にしました
いくら全ての機能を熱源センサーに回していても雪の中を捜索出来るほどの性能は出せませんから」
「なるほどね・・・君の行動を怪しんで近づいた時から私は君の術中に嵌っていたと言うわけか・・・」
ここまで自分の行動を読まれてしまっては負けても仕方がないと律矢は考えており
向こうで戦っている氷塔には申し訳なかったが自分は既に満足のいく戦いが出来たと思っていた
そして清志郎の方も自分に出来る最大限の事を出来たと満足そうな顔をしていたが
まだ戦いは終わっておらず、すぐに剣也の援護に向かおうと考えたその時だった
「「!?」」
突如、二人が戦っている方から巨大な爆発が発生した
一体何が起こっているのかと思っていると氷塔のベアルと剣也のヤマトの姿が見えた
そしてその奥には大会に参加していないはずの禍々しいGATが立っていた
「さぁ・・・!今日こそ俺が最強だって教えてやるよ!氷塔!!」
突如として乱入してきた謎のGAT
果たして一体、何が起こっているのか!?




