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遂に始まる戦い

いよいよ氷塔との戦いが始まろうとしていた

剣也達が順調に大会を勝ち進んでいる頃、乙女達はここに忍び込んでいるかもしれないスパイを捜索していた

しかし会場の中はとても広く三人で手分けしても誰がスパイなのかそう簡単には見つけらなかった

(せめて伊部牧さんが作ってくれたこれが反応してくれればいいんだけど・・・そうもいかないわよね)

唯一の探す方法である通信傍受の装置すらも未だに反応がなくもはや見つけるのは不可能ではないかと思っていた

するとまさに乙女が諦めようとしていたその時、伊部牧が渡してくれた装置が作動した

(!?これって壊れたわけじゃないわよね・・・って事はこの近くに通信装置を使っている人間がいる!?)

乙女は急いで周りを確認しそれらしい動きを人物を探すが目視出来る範囲にそれらしい人物はいなかった

(ここじゃない!?って事はもしかして会場の外にいるって事!?だとしたらマズイ!!)

会場の外に居ると言う事はもう既にヤマトの姿を確認しここにいる理由が無くなって帰ろうとしている可能性がある

そうなってしまえば捕まえるどころか今回の最大の目的であるスパイの顔すらも分からなくなってしまう

それだけはどうにかして避けたいと思った乙女は急いで会場の外に出てスパイを探す

外に出て発見したのは明らかに怖そうな男とその隣にいる自分よりも年下の男の子だった

男の方はこちらの方を向いていたので顔を見る事は出来たのだが男の子の方は顔が全く見えなかった

流石に彼がスパイとはとても思えなかったが何か関係があるかもしれないのは事実なので

どうにかして顔を見ようと思い近づこうか悩んでいた時、何者かに肩を叩かれた

「うひぃ!?って・・・びっくりした・・・アンタだったの・・・」

「どうやらスパイを発見したのね・・・様子はどんな感じ?」

乙女の肩を叩いたのは同じくスパイを探していた蜜柑であり彼女が会場の外に向かうのを偶然にも目撃し

もしかしたらスパイを見つけたのではないかとここまでついて来たのだ

「スパイらしき人は発見したんだけど・・・男の子の方が顔が確認出来なくて困ってるのよ

 どうする?やっぱり近づいて顔を確認した方がいいと思う?」

「・・・それは得策じゃない・・・ここら辺は身を隠せる場所がほとんどないから見つかる可能性の方が高い

 なら・・・ここはこう言ったのを使うのが得策だと思う」

蜜柑が取り出したのは自身のGATである月兎であり乙女はそれを見て彼女が何をしようとしているのかを理解した

「なるほどね・・・!GATに搭載されているカメラを通して男の子の方の顔を確認するってわけね・・・!」

「うまくいくという保証はないけど・・・少なくとも人が向かうよりはマシだと思う」

そう言って蜜柑は月兎を動かして会場の外で話している彼らの元に向かわせる



「いよいよだ・・・!いよいよあいつに俺の力を教えてやる事が出来る・・・!これもお前のお陰だ!」

「キヒヒヒ!そうだねそうだね!お兄さんの方がずっと強くなったからね・・・!

 でもオイラにお礼を言わなくてもいいよ?さっきも言ったようにそれがお兄さんの実力なんだからね」

(オイラも目的の物は見つけたし・・・こいつを囮にして姿を隠すとしようかな?)

どうやら蜜柑達の予想とは違い本当のスパイだったのは大きな男の方ではなく少年の方だった

それが聞こえたからこそ絶対に彼の顔を確認しなくてはならないと判断し蜜柑は急いで月兎を移動させる

しかしその瞬間、彼らが移動を始めてしまい徐々に月兎との距離が開けられてしまう

「まずい・・・!GATじゃ人間の歩く速度に追いつく事が出来ない・・・それにこのままじゃ・・・!」

いくら市販のGATよりもスピードが速い月兎でも人間の歩く速度に勝てるわけではなく

しかもこのまま離されてしまうと月兎との通信が途切れてしまう危険性もあった

どうにか顔だけでも見られないかと作戦を考え蜜柑が導き出した結論はたった一つだけだった

「・・・危険だけど今からあの二人に対して少しだけこちらを向くように誘導させる・・・!」

「なっ!?そんな事をしたらこっちの正体がバレる可能性だってあるのよ!?」

「でもやらなくては・・・スパイであるあの少年の顔を見る事は出来ない・・・!」

蜜柑の言葉を聞いて乙女も確かにそれ以外に方法はないと考えたようで覚悟を決める

それが分かった蜜柑は周りを確認して注意をひけるような物はないかと探し木の棒を発見した

蜜柑はそれを急いで取りに向かいそれを掴むと同時に急いで歩いていく彼らに向かって投げる

流石に当てるまではいかなかったがそれでも近くに落ちれば怪しいと思うのは人というものであり

二人も例外ではなかったようで木の棒が落ちた瞬間に振り返り何があったのかを確認する

「なんだ?ただの木の棒みたいだが・・・どこから飛んできたんだ?」

「さぁね?もしかしたら誰かがイラついてそこら辺にあった木の棒を蹴り飛ばしたんじゃない?」

(・・・どうやらオイラ達の存在に気がついた奴らがいるみたいだな・・・ここら辺が潮時か)

男の方は木の棒が飛んできても特に気にしていないようだったが少年の方は違った

先ほどの行動が自分たちの動きを止めるものだったと気づいたようでここの長いは無用だと退散を決意する

「どうやら作戦はうまくいったみたいね・・・だいぶギリギリだったけど・・・」

「ええ・・・でもおかげでスパイの一人である少年の顔をカメラに収める事が出来た・・・!」



一方その頃、剣也達はいよいよ爆裂武闘大会の準決勝に挑もうとしていた

残されたのは四組だけであり氷塔達と当たる確率が高いと考えていたがまさにその通りの結果が待ち構えていた

『準決勝!何と初戦で戦う事になったのは我らがチャンピオン!氷塔・律矢ペアと

 今大会のダークホースでありもはやチャンピオンに噛み付くであろう牙!剣也・清志郎ペアだ!』

「・・・まさかここで彼らと戦う事になるとは・・・流石に予想外だったかな?」

「ガハハハ!だがこれもまた大会の醍醐味というヤツだ!思う存分にあいつらと戦う事を楽しむとしよう・・・!」

律矢はどうやら決勝戦で戦いたいと思っていたようだがそう簡単にいかないのが大会の抽選であり

氷塔はそれを理解した上で剣也達との戦いを思う存分、楽しもうと獰猛なまでの笑みを浮かべていた

それを見て剣也達はいよいよこの時が来てしまったのだと気持ちを引き締め直す

「・・・いよいよだね・・・!こんなに早くあの二人と戦う事になるなんて思ってなかったけど・・・」

「流石に四組しか残ってないんだから可能性は十分にあったさ・・・あいつらもそれは分かっている

 まぁあの笑顔を見ればそんな事は関係ないって感じなのは目に見えているけどな・・・!」

そう・・・氷塔にとって戦う順番などは関係なく重要なのは戦う相手である

そう言った意味では今回の大会で彼が最も目をつけていたのは他でもない剣也達であり

彼らと戦えるのならば決勝戦じゃなくても関係はないし意味なんてないのだ

「さてと・・・俺らもあいつらと戦う為にまずは作戦を考えないとな!」

「そうだね。正直な話、あの二人とまともに戦って勝てるとはとても思えないからね・・・!」

清志郎の言う通り前回は律矢と剣也の二人だけの対決だったがそれだけでもかなりの苦戦を強いられた

今回はそれ以上の相手とコンビを組んでの対決であり作戦が勝利に対して最も重要な鍵を握っていると言ってもいい

だからこそ二人は真剣になってどうやったら氷塔と律矢の二人に勝てるのかを考える

その中で重要になってきたのはやはり二人が使っているGATの特徴だった

「氷塔さんがベアル・・・市販のGATの中で最大級の大きさを誇るGATでパワーに優れている

 逆に律矢さんのホロウはステルス性能が高くて夜戦向きのGAT・・・」

「律矢のに関してはフィールド次第でその個性が変わってくるとして・・・問題は」



「うん・・・氷塔さんのGAT・・・ベアルの方だね・・・!」



二人がそんな中で最も危険視していたのはどんなフィールドでも安定した強さを持っているベアルの方だった

「ベアルは本来、その大きさの所為で動きが単調になり易いんだけど・・・氷塔さんはそれすらも武器にしている」

「ああ・・・あの忍者二人と戦った時・・・動きの早い二人に対して対応に遅れてなかったからな

 おそらくはベアルの性能を完璧に把握し・・・相手の動きを先読みして行動していたんだ・・・!」

剣也の言う通り氷塔は自分の相棒であるベアルの事を完璧に把握している

その上で相手の動きを先読みする野生的な感性も持っておりこれほどまでに厄介な相手はいないだろう

そしておそらくはその氷塔を攻略しなければ剣也達の勝利はない

「正面からの殴り合いならおそらく攻撃が当たる事はないだろうが・・・ヤマトじゃ・・・」

「そうだね・・・あのベアルを戦闘不能にするだけのダメージを与えるのは不可能・・・

 かといって真正面から殴り合わなければ律矢さんのホロウにいい的として扱われるだけだよ」

つまり二人が勝利する為にはどうにかして先に律矢のホロウを倒した上でホークスが残っていなければならない

しかしそれはおそらく向こうも予測している事であり護衛として氷塔がつくと思っていた

(こうなってくると僕らの勝利する条件はいかにダメージを受けないで律矢さんを倒すか・・・

 間違いなく鍵を握るのは・・・僕のホークスだ・・・!)

清志郎は今回の戦いに対して自分がどれだけ重要な役割を担っているのかを理解し思わず緊張してしまう

するとそれに気がついたのか剣也はそんな清志郎の背中を叩いた

「そんなに緊張すんな!確かに勝つ事も重要だけど別に負けたからってそれで終わりじゃないんだ!

 だからもっと気楽に自分が出来る精一杯をやる事に集中しようぜ!」

「剣也君・・・!そうだね・・・僕は僕の出来る精一杯を出し切るだけだ・・・!

 たとえそれがどんなに不格好だったとしてもそれで負けたとしても全力でね!」

準決勝でまさかの氷塔と律矢の二人と戦う事になった剣也達

果たして二人は勝利する事が出来るのだろうか!?

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