銃弾の雨
爆裂武闘大会第二回戦
その後も順調に大会は進んでいきいよいよ大会の第二回戦が始まろうとしていた
『さぁ!全ての第一回戦を終えていよいよ第二回戦が始まるぞ!!戦うのはこちら!
今大会切手のダークホース!剣也・清志郎ペア!対するは!
当たらなければ当たるまで撃ち続けよう!デスアーミーズの二人だ!!』
スクリーンに表示されたのは剣也、清志郎の二人とマスクを着けた大柄の男二人だった
「また怖そうな二人と戦うんだな・・・見た目だけじゃなくて名前も怖いし・・・」
「あはは・・・でも確かに強いのは間違いないと思うよ・・・周りの反応を見たらね」
そう・・・清志郎の言う通り明らかに周りの反応が一回戦のモンキーブラザーズよりも大きかった
それを見ていたからこそ次の対戦相手がどれくらい強いのか少しだけ想像が出来た
後は直接、戦って彼らの実力を調べるしかないだろうと思っていると対戦相手である二人が現れた
「俺らの相手がまさかお前らとは少しだけ驚いてはいるが・・・まぁ当然と言えば当然だぜ!」
「氷塔が対戦を楽しみにされていると言う相手・・・どれほどのものか試させてもらおう・・・!」
どうやらこの二人も剣也達と戦うのを楽しみにしていたようで待ちきれないという表情をしていた
どうしてここまで自分達の事を知っているのだろうと思ったが一人の言葉を聞いて疑問に思った
「氷塔?あんたらは別にアイツの子分ってわけじゃないのか?」
「確かに俺達はあいつの組織に属してはいない。今回は律矢に言われて大会に参加しているだけだ」
「でもあいつの実力に関しては俺らも認めてるぜ?何せ兄貴と俺の二人掛かりで戦っても負けたからな!」
この二人は氷塔の子分というわけではなかったようで今回は大会に参加する為にここにいるだけのようだ
しかしそれでも氷塔の実力は認めているようでこの二人が力を合わせても氷塔には勝てなかったそうだ
それを聞いて剣也はこの二人が氷塔が子分でもないのに大会に参加させるほどの実力を持っているのだと思った
そしてそれに気がついたからこそ・・・なぜか自然と笑みが溢れてしまいバトルが楽しみに思っていた
「・・・どうやらその顔・・・お前も根っからのファイターのようだな・・・!」
「ならもう言葉なんて無用だぜ!ここからはフィールドの上で語るとしようぜ!」
その言葉に剣也は頷いて返事を返し両者はフィールドにGATをセッティングする
それを確認し司会も急いでバトルスタートの掛け声を上げる
『それじゃあ爆裂武闘大会第二回戦!GATバトル・・・ファイト!』
バトルステージは荒野でありあまり遮蔽物のないフィールドで戦闘は始まった
しかしバトルの内容は予想以上に一方的なものになっていたのは言うまでもない
「どうしたどうした!?氷塔の認めた男はこの程度のものなのか!?」
「ヒ〜ハ〜!そんなんじゃ俺らに攻撃するどころか近づく事すら出来ないぜ!?」
彼らの言う通り銃弾の雨が凄すぎて剣也も清志郎も躱したり銃弾をやり過ごすだけで精一杯だった
「クッソ・・・!律矢とは別の意味で厄介な相手だな・・・!てか近づけなくて当然だっての!!」
「そうだね・・・!あの銃弾の雨はなんの策も無しに飛び込んでどうにか出来るものじゃないよ・・・!」
そう・・・彼らが苦戦している理由は間違いなく相手の攻撃・・・銃撃の雨にあった
ガトリングと二丁拳銃の射撃は圧倒的な物力でこちらを圧倒してきており
少しでも動きを止めてしまえばおそらく戦闘不能になるまで撃ち込まれてしまうだろう
かと言って今の二人にあの銃弾の雨を受け止めながら距離を詰めるような方法はない
つまり・・・残された選択肢は清志郎のホークスによる狙撃以外に相手を倒す選択肢がないのだ
そしてそれをおそらく向こうも知っているからなのか清志郎のホークスを徹底的にマークしており
剣也のヤマトに関しては近づいて来れないように牽制するだけの攻撃しかしてこなかった
「どうにかして近づけば清志郎に狙撃するだけの隙を作ってやれるとは思うんだが・・・」
「問題はこのステージ・・・!障害物が少なくて銃弾をやり過ごせるような場所が少な過ぎる・・・!」
ヤマトの反応速度ならば相手の銃撃を躱して近づく事も出来るのだがガトリングは流石に無理であり
しかも近づいたらこの荒野ステージであの銃撃をやり過ごせるような場所が無くなってしまうのだ
二人はどうにかして相手に近づき少しだけホークスへの攻撃を和らげられないかと思っていた時だった
「・・・そうか!これも律矢の時と同じで自分達が動きやすいようにフィールドを壊せばいいんだ!」
「えっ?それってどういう・・・」
「まぁ見てろって!清志郎は相手に隙が出来たと思ったら俺に構わず相手を狙撃してくれ!」
そう告げると剣也は急に飛び出していき細長い岩の後ろへと逃げ込むように走り出した
「どうした!?二手に分かれたところでこっちも二人!そう簡単には分断なんて出来ねぇぜ!?
(いや・・・あの二人の事だ・・・おそらく何かの作戦があっての行動に違いないだろうが・・・
この局面で俺達にとって間違いなく有利なステージ・・・この状況をどうやって挽回するつもりだ?)
「そんじゃま・・・行くぜ!!」
「「!?フィールドの岩を素手で破壊した!?」」
なんと驚くべき事に剣也は逃げ込んだ細長い岩をヤマトの拳だけで破壊し倒れさせた
そしてヤマトはそれをバラバラにして自ら銃弾を防ぐ壁を作り出してしまったのだ
「チィ!?どうすんだよ兄貴!!このままだったら簡単に近づかれちまうぞ!?」
(確かにこいつのいう通りこのままじゃアイツに近づかれるのは時間の問題だ
だが俺のガトリングで岩を破壊してもその間に狙撃される危険性だってある!)
「全く・・・!この土壇場でこんだけ不利な状況を一撃でひっくり返すかよ・・・!」
まるで氷塔と戦っているようだといつの間にか笑みを浮かべてこの状況を喜んでいたが
今はそれどころではないと思い彼は賭けになってしまうが弟分と場所と役割を交代し
そのままガトリングでヤマトが隠れようとする岩を端から順番に粉砕していく
しかしそれでも今のヤマトにとっては十分に近づくだけの岩は残っておりかなり距離を詰められた
そして清志郎の方も当てる事は出来ないが牽制として狙撃するだけの自由を得る事ができ
状況は先ほどと比べてかなり好転したと言っても過言ではないだろう
(でも・・・!まだ彼らを倒せたわけじゃない・・・!ここは一体でもいいから倒さないと・・・!)
清志郎は勝負するのならば今、この瞬間をおいて他にないと考えているようで危険ではあるが狙撃を敢行する
「何っ!?だが片腕を失ったくらいじゃこの俺を倒すなんて無理だぜ!!」
「それだけではない・・・!どうやら功を焦りすぎたようだな・・・!」
残念ながらその狙撃は相手の片腕を奪うだけの結果となり
迂闊にも姿を見せてしまった清志郎はガトリングの餌食となりそのまま戦闘不能にされてしまった
・・・がその結果として清志郎は気づいていなかったがこの瞬間、最も剣也の援護をする事が出来ていたのだ
なんと二人が清志郎に意識を割かれているその瞬間にヤマトは既に相手の懐へと入り込んでいたのだ
そしてホークスが戦闘不能になると同時にヤマトは片腕を失った弟分のGATを壁に蹴り飛ばし戦闘不能にした
「なっ!?いつの間にこんな場所まで来ていやがったんだ!?」
(やられたな・・・!まさか俺達がたった一人に意識を割かれているその瞬間を狙うとは・・・!
どうやら無茶苦茶な作戦を立てるだけではなくそれを可能にする実力も持っていたか・・・!)
残念ながらガトリングでは接近戦にやってきたヤマトを迎撃する事は出来ず彼は己の敗北を悟った
『勝負ありぃぃぃいい!!勝者!剣也・清志郎ペアァァァアア!!』
「完敗だな・・・まさかあそこから挽回されるとは思っていなかった」
「こっちこそあんなに追い詰められるとは・・・あの作戦がうまくいかなかったから負けてたのは俺達だよ」
「・・・お前達なら・・・本当にあの氷塔を倒せるかもしれないな・・・」
二人は自分達の敗北を素直に認めそして最大の激励を剣也達に言いステージを降りていった
「・・・ごめん・・・最後の最後で僕・・・」
「何言ってるんだよ!むしろ清志郎が攻めようとしてくれたから俺は近づけたんだ!
だからそんなに落ち込まなくてもいいんだよ。それよりも・・・ホークスは大丈夫なのか?」
「それなら問題はないよ。こんな事もあろうかと修理道具はちゃんと持ってきてるから」
どうやら清志郎は無事に勝ち残れると最初から思っていなかったようでちゃんと修理道具を持ってきていた
それを聞いて一安心だと思った剣也だったが問題はホークスではなく清志郎の方だった
先ほどの攻めについて思った以上に落ち込んでいるようで先ほどの言葉も慰めにしか聞こえなかったようだ
しかし剣也の先ほどの言葉に偽りはなく清志郎が本気で攻めたからこそ勝利する事が出来たのだ
それをどうすれば受け入れてもらえるのだろうと思っていると二人の元へ律矢が現れた
「彼らに勝つとは・・・流石は私が見込んだだけの事はあると言っておくよ
二人共、素晴らしい連携で私達と戦えるその瞬間を待ち望んでいる」
「・・・本当に・・・そんな事を言ってもらうような資格が僕にあるんでしょうか・・・」
今の清志郎には律矢の言葉ですら心に響かなかったようだが清志郎の言葉に律矢はすぐ否定で返した
「むしろ先ほどの試合・・・最後の決着を着けたのは間違いなく君だと言っても過言ではない・・・!
味方を活かす為に最大限の行動を出来る君はタッグ戦において間違いなく強敵だ
だからこそ・・・私達と当たった時は手加減なく・・・倒させてもらうよ・・・!」
「律矢さん・・・!はい!その時は僕も・・・僕達も全力で戦わせてもらいます!」
(どうやらもう清志郎の方は心配ないみたいだな・・・乙女達の方はうまくいってるかな?)
無事に第二回戦を突破した剣也達
一方その頃、スパイを探す乙女達は・・・




