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大熊の実力

今回は氷塔達が戦います

無事に一回戦を突破した剣也達を律矢と氷塔の二人はしっかりその戦いを見ていた

「やはり無事に一回戦は突破しましたか・・・やはり初心者と侮っていると痛い目に遭いそうですね」

「ああ・・・あれほどの実力があるのならお前が負けるのも納得だな・・・

 だが・・・なんであいつは武器を持っていないんだ?最も致命的な弱点になりかねないだろ?」

確かに氷塔の言う通り武器を持っていないヤマトはその攻撃力の低さが最大の弱点になっている

そんな分かりきっている弱点をどうしてそのままにしているのか氷塔は疑問に思っていた

「確かに謎ではあるけど・・・おそらくそれはあのGATの特殊性にあるんじゃないかと思っている」

「ああ・・・あのハンドメイドの機体か。かなり珍しいが初心者が作れるようなもんじゃねぇ

 あれは誰かから貰った試作品だと考えるのなら・・・武器を持っていないのも納得が出来るな」

試作のGATは基本的にメインとなる武器を手探りで探している状態なので決まった装備をしていない

だからこそ氷塔はあのヤマトもそれと同じGATなのではないかと考えていたのだが

(だとしたらあいつは誰からあのGATを受け取ったんだ?違法に改造されている様子はないが

 だからと言って正規のルートで手に入れたってわけでもないはずか・・・)

同時に氷塔はそんな貴重なGATを一体どこで手に入れたのだと別の疑問が頭に残ってしまう

しかし違法に改造されているわけでもなかったので特に問題視するほどではなく

むしろそんなGATを己の体と同じように操れている剣也の実力も氷塔は高く評価していた

それ故に氷塔はこれ以上、難しく考える事はやめて今は彼らと戦う事だけを考えるのだった

「・・・それにしても・・・今回の大会はあいつら以外にも随分と粒が揃ったみたいだな?」

「まぁ結構、気合を入れて色んな人物を招待させてもらったからね。正直とても大変だったけど

 それでも君に満足してもらおうとみんなで必死になって説得させてもらったよ」

おそらく今回の大会で氷塔の長年の夢が叶うかもしれないと考えた律矢はこれまでにないほど盛り上げようと

様々な実力者をこの大会に招待し過去最高に盛り上げようと必死に頑張っていたそうだ

それを聞いて氷塔も確かに今回は既に始まっている時点で過去最高の盛り上がりをしており

後はその盛り上がるの中で自分の夢が叶うその瞬間を待つだけだと考え笑っていた

「感謝するぜ?律矢。お前のおかげで俺は本当に満足出来る戦いを出来そうだからな・・・!」

「そうだね・・・でも待ち遠しいのは分かるけど目の前の相手にもちゃんと集中して欲しいかな?」

「ガハハハハ!その通りだな!それなら一瞬で片をつけてゆっくりと待たせてもらうとするか!」



一方その頃、剣也達は一回戦を終えたので控え選手の待つ席まで戻って次の戦いを待っていた

「次はいよいよ彼らの番だね・・・!どんな戦いをするのかちゃんと見守っておかないと・・・!」

「だな・・・!次の対戦相手が誰になるのかも気になるが決勝戦で当たるのは間違いなくあいつらだからな」

剣也達は他の対戦も見て次の相手が誰になるのかを見ておきたいという思いもあったのだが

それ以上に決勝戦で当たるかもしれないと思っていた氷塔達の戦いを見ておきたかった

特に律矢が自分よりも強いと断言するほどの実力を持っている氷塔の実力は見ておかなくてはいけないだろう

(あいつは地区大会でも勝ち残れるって言われているほどの実力者・・・

 逆を言えばあいつに勝てるほどの力を身につければ地区大会でも勝てる可能性はあるって事だ・・・!)

「・・・彼らの協力を得るためにはなんとしても優勝しなくちゃいけないだろうしね・・・」

まるで剣也の考えを読んだかのように清志郎なこの大会に優勝しなくてはいけない目的も告げる

そう・・・今回の大会はスパイを暴き出す為だけに参加しているわけではなく

今後の捜査に彼らの協力をお願いしたいと思いその為に参加したと言ってもいいのだ

そしておそらく彼らは自分に勝てるような実力者でなければその力を貸してくれる事はないだろう

つまり今の彼らに残された道は優勝という一つのものしか残されてはいなかった

「その為にもまずは相手の実力を詳しく分析して色々な対策を考えないとな・・・!」

「うん・・・!僕も持てる知識の全てを使って彼らに勝つ為の方法を考えさせてもらうよ!」

二人はお互いに全くと言っていいほど氷塔達と戦う事を恐れてはおらずむしろ本当に勝とうと考えていた

他の参加選手達からしてみればおそらくこの二人は完全に異常だと思っているだろう

しかしそんな彼らだからこそもしかしたら未だに無敗の男である氷塔に勝つ事が出来るかもしれないと思ってもいた

そんな事を考えながら二人の事を注目していた選手達だったが次の試合が始まると聞いて

すぐにその興味は次の戦う選手である氷塔と律矢のコンビに向けられるのだった



『さぁやってまいりました!続く第二回戦はご存じ我らがボス!氷塔・律矢ペア!

 そして対するはスピードの暗殺コンビ!紅・玄のペアだぁぁぁああ!!』

司会から紹介されステージへと上がる氷塔達とそれに対するのは忍のような格好をした二人だった

「いくら主の二人と戦う事になったとしても手加減は決して致しませぬ・・・!」

「当然だ!俺はいつだって全力勝負しか望んでねぇ!テメェらも俺の事を考えているのなら全力で来な!!」

紅と玄の二人は氷塔達の舎弟ではあるのだが今回の大会の間はそれを考えない事にしていた

それは自分達のボスである氷塔はいつだって真剣勝負を望んでいると知っているからだ

だからこそ今回は誰が相手であろうとも全力で戦う事を決意していた

そして両者はフィールドに自分達のGATをセットすると司会が開始の合図をする

『それでは!GATバトル・・・ファイト!!』

今回のフィールドは氷原ステージであり遮蔽物がなく今回はお互いに向かっている形で始まる事になった

なので最初から真っ向からの正面戦闘から始まりその中で最も目立っていたのはやはり氷塔だった

「彼のGATはベアル・・・!市販されているGATの中で最も巨大な体を誇るGATだよ

 それに中身も彼好みの戦い方が出来るようにカスタマイズされているみたいだけど・・・!」

「ああ・・・その見た目通り・・・まさしく破壊神と言わんばかりのバトルスタイルだ・・・!」

ベアルの一撃一撃が氷原ステージを破壊するほどの強烈な一撃であり当たれば戦闘不能になるのは確実だろう

しかし無闇に攻撃しているわけではなくちゃんとしたキレのある一撃であり狙いも正確だった

それ故に紅と玄の二人は絶対に当たるわけにはいかないと必死で回避していて反撃する余裕がなかった

「やれやれ・・・この後もこのステージを使うかもしれないのにボカボカ壊しちゃって・・・

 後で大会に支障をきたすかもしれないな〜・・・その前に片付けるしかないじゃないか・・・」

「ははははは!そりゃあ悪かったな!俺のベアルにとってこのフィールドはどうやら小さすぎたようだ!

 だが安心しろ!俺もその早めに決着をつけるという意見には大いに賛成だからな!」

そう言って氷塔は強烈な一撃で地面を破壊するとその衝撃で紅と玄のGATが空中に浮かび上がる

そしてその瞬間を逃すわけもなく氷塔は二体を薙ぎ払うように同時に殴り飛ばした

氷山に激突した二体のGATは各箇所から火花を散らしており戦闘不能なのは誰の目から見ても明らかだった

『勝負ありぃぃいぃい!!勝者はやはりこの二人!氷塔・律矢ペアだぁぁぁぁあ!!』



「・・・えっと・・・俺はあれに真っ向から挑もなくちゃいけないのか?」

「まぁ近接戦闘しかないんだったらそうなっちゃうよね・・・

 と言いながら遠距離の僕もあんまり戦いたくないよ・・・」

そしてその戦いを見ていた剣也と清志郎はその荒々しい戦い方から出来ればやり合いたくはないと考えていた

しかしそんな簡単な話ではなく現実的に考えてどうすれば勝てるのかを考える事にした

「まずあのパワーに関しては絶対に捕まったらアウトだっていう印象しかないな・・・

 近接戦をするにしても懐に入り込まないとさっきの二人みたいに動きを強引に封じられる可能性がある」

「そうだね・・・それにベアルの持っている武器は金棒だったから近づきさえすれば

 その重量のせいで振り回す事は出来ないと思うよ」

剣也は近づいて戦うのならば超近距離戦しかないと考えておりそれならば勝機はあると考える

清志郎もベアルの使っている武器が金棒という事を考えるのならばそれは最善の選択だとは思っていたが

「問題は・・・その弱点を埋めてくるであろう律矢さんをどうやって抑えるか・・・だね?」

そう・・・今回の戦いはタッグ戦であり先ほど話したような弱点をカバーしてくれる存在がいるのだ

つまり戦いの鍵を握るのはいかにして相手の連携を外させるかという事になるだろう

(おそらく一番みんなが考えそうな事は相手を分断させる事だけど・・・問題はその方法・・・

 ギミックなどで分断出来るかどうかは対戦する時のフィールド次第だから考えないとして・・・

 残された方法は・・・こっちもバラバラになって戦う事しかないけど・・・)

清志郎の考えている通り相手を分断するのならばおそらくこちらも別れて戦うしか選択肢はないだろう

しかしそれは同時に実力のある相手と一対一での真っ向戦闘をしなくてはならないと言う事を意味している

だからこそ清志郎は不安に思っていた

(この前の戦い・・・明らかに実力は僕よりも上だった・・・そんな僕が律矢さんを抑えるなんて出来るのか?)

律矢の力を目の当たりにしていた清志郎なその実力が自分よりも上であるという事を理解していた

(いいや!弱気になんてなっちゃダメだ!僕は剣也君のパートナーなんだから!)

しかしそんな弱気になっても勝てないだけだと清志郎は理解しており両頬を叩いて気合を入れ直していた

氷塔の実力を目の当たりにしてしまった剣也達

果たしてそんな強敵を前に二人はどう戦うのだろうか!?

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