実戦的な特訓
今回も新キャラ二人ほど登場します!
初めてのチーム戦も終えてそれなりに色々な人とのバトルをしていた剣也
もうそろそろ次の段階に入ってもいいのではないかと思っていた時だった
「やっぱりここら辺だとそんな簡単に強い人とは会えないわね〜・・・どうする?」
「確かに・・・というかこの地元で強いのって僕らしかいないもんね
そう言った意味じゃもう少しだけ離れた場所でバトルするのもいいかもしれないね」
「それもあるけどさ・・・ここら辺で他に強い人とか居ないのか?地元で有名そうな人」
剣也はここにいるメンバー以外で誰か強い人はここら辺に居ないのかどうかを尋ねる
もしかしたらその人とも地元の大会で当たる可能性が十分にあるからだ
それを聞いた清志郎もどうやら剣也の考えを理解したようなのだがその顔はあまり良いものでは無かった
「・・・実は剣也君の言う通りこの近くに強いGATファイターはいるんだけど・・・」
「何か問題でもあるのか?」
「実はその人って所謂、不良ってやつでさ・・・どこにいるかも分からないしあまり良い噂も聞かないんだ」
清志郎の話ではその男は他のメンバーと連んでおりとあるバトルスタジアムを貸し切っているらしい
おかげでそのお店には誰も入店しなくなってしまったし近づく人間もほとんどいないそうだ
「何でも聞いた話ではやってきた特殊警察すらもその人には歯が立たなかったみたいで
今でもそこは無法地帯のままに放置されてるって聞いたんだ・・・だから・・・」
「なるほどな・・・つまりはそんな相手と戦う事は損はあっても得はないって事か・・・」
今の話を聞いてしまえば戦いの経験値を得られるよりも面倒事に巻き込まれる確率の方が高いだろう
それを考えれば清志郎の言う通り戦う事は得策ではないしわざわざ行くような事もない
しかし剣也はここで先ほどまで自分が戦っていた不良達の事を思い出していた
(・・・もしかしてあの三人・・・そのグループの人とか言わないよな?)
正直な話、その可能性は十分にあるだろうと剣也は思っており既に面倒事に巻き込まれてしまったのではないかと
少しだけ考えたが今更、そんな事を気にしても仕方ないのでその時はその時だと開き直るのだった
(・・・てか・・・どう考えても喧嘩を売ったのは俺じゃなくて月白さんなんだよな〜・・・)
「?私の顔に何か付いてる?それとも・・・もしかしてさっきの事を気にしている?」
「どっちもかな?・・・まぁこの後の展開に関しては・・・流れに任せるしかないか〜・・・」
一方その頃、先ほど剣也達と戦っていた三人はとある男の元へと報告しに来ていた
その男は金髪に赤いバンダナを巻いておりボロボロのソファを玉座のように見立てて座っていた
「ほう?つまりお前らは自分達で喧嘩を売った挙句、初心者と女二人に負けたって事か?」
「はっはい・・・!でっでもそいつの持っていたGATは明らかにハンドメイドで!」
「それがどうした?俺が言っているのは負けた事じゃなくテメェらの態度だ・・・!
負けたからと言って小っ恥ずかしい真似しながら逃げ出してんじゃねぇぞ!!」
「「「すっすいません!!」」」
どうやらその男は三人が負けた事ではなく負けて逃げ帰ってきた事に怒っているようだった
すると彼の隣にいた参謀のような男がこれからの事についてを男に尋ねる
「しかしどうしますか?彼らが負けた事は別に構いませんが私たちのグループが舐められるのは・・・」
「ああ・・・だがこっちから出向いたんじゃこっちが格下だと言っているようなもんだ
どうにかして向こうからこっちに出向いてもらう必要があるな・・・」
「それなら私の方に考えがあるので任せてもらってもよろしいでしょうか?」
どうやらその参謀には何か作戦があるようで剣也達を誘き出す作戦を自分にやらせて欲しいとお願いする
「・・・いいだろう・・・ならそれはお前に任せる。俺はこいつで肩慣らしをしておくとしよう・・・!」
そう言って男は自分の愛機である一回りは大きいGATを持ってどこかへ消えていった
(それにしてもハンドメイドのGATか・・・この地元に地区大会に出るようなファイターはいなかったはず・・・
となると誰かに作ってもらった可能性が高いか・・・いずれにしてもこの目で見ておく必要があるな)
そして参謀であるその男は逆に先ほどの男達の話を聞いて
ハンドメイドのGATを持っている剣也を見ておく必要があると考えていた
「さてと君達・・・これからその少年達の元に案内してもらおうか?」
「「「はっはい!」」」
「ヘックション!!・・・なんだろう・・・これからすごく面倒な事が起きそうな気がする・・・」
「何言ってるの?それよりもそろそろ遅くなってきたし帰る準備をした方がいいんじゃない?」
「確かに・・・そういえば次郎君はあれから初心者の子達といっぱいバトルしてたんだね」
実と言うとあれから次郎は同じ初心者の子供達とたくさんバトルをしていたようで
流石に剣也のように全てのバトルを勝利するほどでは無かったがそれでも数々の勝利と負けを経験する事が出来た
これは初心者である次郎にとっては大きな成果でありこれからの事に役立つ経験だと言えるだろう
「問題は私達の方よね〜・・・このままだと流石にマンネリになっちゃいそう」
「そうだね・・・何か別の特訓方法を考えた方がいいかもしれないね」
流石にこのままでは強くなれるわけでもなさそうなので清志郎は何か別の特訓方法も必要だと考えていた
「何にしてもそれを考えるのは明日になりそうだな・・・今日はもう帰るとしようぜ?」
「そうだね・・・そろそろ次郎君も遊び疲れたみたいだし雲母ちゃんに関しては」
「もう先に疲れて眠ちゃってるわよ・・・三夏ちゃんの背中で気持ちよくね?」
「えへへ・・・!自分は一人っ子なのでこんな妹が欲しかったです」
どうやら乙女と同じように三夏や蜜柑も雲母に懐かれたようで疲れた雲母を三夏がおんぶしていた
「それじゃあ帰るとしますか・・・次郎は家まで歩けるだろうし雲母を背負うの代わるよ」
「大丈夫ですか?目を覚ましたりとかしないですかね?」
「これくらいじゃ起きないだろうし流石に家までおぶってもらうわけにはいかないからね」
家が違う三夏に対して家までおぶってもらうわけにはいかず剣也が代わりに雲母を背負う
「それじゃあ私達は剣也達と途中まで一緒に帰るけど三夏ちゃん達はどうするの?」
「私達は家の方向が違うのでこのままここで別れたいと思います
今日は本当にありがとうございました!月白先輩もチーム戦は楽しかったです!」
「私も貴方と組む事が出来て良かったと思ってる・・・でも今度は対戦もしたい」
「はい!その時はお互いに全力で戦いましょう!」
蜜柑と三夏の二人は対戦の約束をしてそのまま三夏と歌女の二人は自分達の家がある方へと帰っていき
剣也達も同じく自分達の家へと帰りながら今後の事についてを話していくのだった
「ただいま〜!」
「お帰りなさ〜い!あらあら?雲母は疲れて寝ちゃったのね?」
「次郎の限界みたいだからリビングで寝かせるよ」
帰ってきて早々に剣也は眠そうな二人をソファに連れていきそのまま寝かせる事にした
そして自分は飲み物をもらいながら今日の事を母親に話していた
「そっか〜・・・次郎も色々な子とバトルする事が出来たのね?良かった〜」
「流石に全戦全勝ってわけでは無かったけど本人はすごい楽しそうだったよ」
「本人が楽しそうならそれに越した事はないのよ?それに本当はそれが当たり前なんでしょ?」
「まぁね・・・多分だけど俺が異常なだけなんだろうね・・・」
正確に言うのならば異常なのは剣也ではなく彼の持っているヤマトだろう
このGATが他の物よりも性能が逸脱しており今まで勝てていたのはその性能が大きい
だからこそ剣也はこの先の戦いではこうはいかないだろうと考えていた
(性能でどれだけ他のGATを勝っていてもヤマトには致命的な弱点があるからな
それを考えたらやっぱり俺自身の技術も上げていかないとダメなんだろうな〜・・・)
今はまだ遊びの範疇だからそれでも良いのだろうが彼らの目指している先には危険なバトルもおそらくある
それを視野に入れるのならばヤマトの弱点である攻撃力の無さに関してもいずれは克服しなくてはならない
そして何よりも剣也自身がレベルアップしなければヤマトの性能に追いつけなくなってしまうだろう
「そう言った意味じゃやっぱり地元大会で自分がどれだけ強くなれるのか確かめないとな・・・!」
これまでは本当に遊び程度のバトルしかして来なかったので必死に戦う事は無かった
しかし地元大会なら清志郎や乙女も含めてみんなが必死に優勝を目指してくるのは間違いないだろう
そんな中で戦ってこそ剣也が本当にどれだけ強いのかそしてどれだけ強くなれるのかを知る事が出来るはず
だがこの時の剣也は先ほどのバトルスタジアムで起こしてしまった事件についてを完全に忘れていた
そしてそれが大会とは別の意味で自分を試される真剣勝負に発展すると言う事も・・・!
「なっ何!?さっきのガキ共はもう帰ちまっただと!?嘘だろおい!?」
「いっいえ・・・!随分前にエントリーマシンを返して店から出ていかれましたよ!!」
「どうやら一足遅かったようですか・・・店員さんは明日も出勤する予定はありますか?」
「はっはい・・・」
「それならもしもその少年が来たらこの手紙を彼に渡してもらってもよろしいでしょうか?
出来る事ならば中は見ないでくれませんか?貴方も・・・巻き込まれたくはないでしょう?」
その時の店員は自分に手紙を渡した男がまるで悪魔のように見えたと後に語っていた
清志郎の話していた不良グループに目をつけられてしまった剣也
果たして彼らは一体何をして来るのだろうか!?




