駄文の境【詩】
正解が無いから、書き続けられる。
人間なんてそんなもんだ。
感情一つ、上手に付き合えるわけではないから。私達は見つめる先がかみ合わない。
生きることが、出来てしまうんだって思うよ。
覆いつくすほどの蜘蛛の巣の中で、合間をくぐり抜けることなんて難しいのと同じだ。
隙間なんて、挟まれる為に存在するんだ。
難しいね。難しい。
簡単なことを『難しい』と言うことは簡単なのと同じ。
色んな交差する感情を名付けるのも傍からみたら簡単なのにね。
笑ってしまう気持ちに蓋をして、無気力に手を握ったり開いたりして、見上げるものを消すことが出来るのに。
駄文と正直な文章の境目を君は観たことがある?
僕は。何も考えずに、何も考えたくないのに積もっては蝕む情から逃れることが出来なくて。
図解出来ないものを記し続けることがあまりにも難しい。
沁みついた何かを永遠に拭えない。