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第63話 ~エピローグ~ 聖女、女王になる。

 『神龍災害』を止め、神龍国家シェンロンを亡国の危機から救い出した聖女クレア(わたしのことね!(*'ω'*))の名声は、またたく間にシェンロン王国中に広まった。


 全国民が聖女クレアの名を褒めたたえる(わたしのことだよ!( ˘ω˘))。


 そしてその結果どうなったかというと――、


「ふぇぇぇっ!? シェンロンの女王に!? わたしがですか!?」


 わたしはシェンロンの女王になってしまった。


 なってしまったの。


 なってしまったんだよぉ!!??


「無理です! わたしでは絶対に務まりません! あまりありませんが全財産を賭けてもいいです! そもそも何をすればいいのかすら分かりません! なので辞退します!!」


 最初わたしはノータイムでお断りしたんだけど、


「旧王制が打倒され主だった貴族も討たれた今、もはや新しきシェンロンをまとめられるのは、救国の英雄たる聖女たるクレア様をおいて他にはおりません。神龍国家シェンロンとそこに生きる民のためと思って、なにとぞ女王の座にお付きください」


 官僚とか商業組合の代表の人とか色んな人から、なんどもなんども、なんどもなんども、なんどもなんどもなんどもなんども言われ続けて。


 最終的に根負けしてしまったわたしは、なんと神龍国家シェンロンの女王になってしまったのです……。


 でもそこはそれ。


 アホなわたしに一国の女王なんて務まるはずがないのは、小さな子供だって分かるわけで。


 偉い人たちにはちゃんと考えがあったのだ。


 名目上はわたしを女王にして、実質トップは婚約者であるライオネルが務めるってことで話がついてたみたいなの。


 まぁそりゃあそうだよね。

 それを聞いてわたしはむしろホッとしたっていうか?


 ちなみにライオネルは隣国ブリスタニアの王族だけど、第3王子だから王位継承権はほぼ回ってこない。


 そういう身分的なバランスの良さと、これまで社交界での評判がすこぶる良かったこと。

 なにより聖女クレアの婚約者ということで、満場一致で推挙されたんだって。


 そんなこんながあって。


 なんちゃって女王さまになってしまったわたしは、初めての会議でアホ面をさらさないように必死に表情筋に力を入れながら、ライオネルの隣に座って報告を右から左に聞き流していた。


 なんかね、「御前会議」っていう女王さま(わたしのことね!)の前で行う特別な会議なんだって。


 でも大臣の皆さん、一生懸命報告してくれてるのにちっとも理解できてなくてごめんね……。


 でもホセーヨサンのクミカエドウギとか言われても、わたし、何のことを言ってるのやら、ちんぷんかんぷんで……。


 わたしの代わりに、ライオネルがあれこれ質問したり修正指示をしたりして。

 最後に意見がまとまったところでわたしが「承認」をして、会議はそうは時間はかからずに終了した。


…………

……


「はぅー、疲れました……」


 ライオネルとお部屋で2人きりになった途端に、わたしは女王様っぽいお澄まし顔を崩すと大きくため息をついた。


「ごめんねクレア、慣れないことに付き合わせちゃって」


 言いながらライオネルがそっとわたしをバックハグしてくれる。

 わたしの背中越しに、ライオネルの温もりがじんわりと伝わってきて――、


 キュン……(*'ω'*)


「でもボクはまだ、なんだかんだで他国から来たお客様なところがあるからさ。隣に君がいてくれないとまとまる話もまとまらないんだ。だからもうしばらく、こういった形で付き合ってほしいんだ」


「はい、わたしなりにがんばってみます。ライオネルのためにも、シェンロンの国民のためにも」


 断り切れなかったとは言え、みんなの期待を背負っちゃった以上がんばらないとだよね!


「それで神龍さまの方はどうなんだい? つつながく過ごされてるのかな?」


「それならご安心を。神龍さまはあれからすっかり大人しくなって、最近はむしろ甘えてくる子供みたいな感じですから。だから巫女の仕事もすっかり平和のそのものでして」


 水龍さまに気を失うまでボコられたのが、神龍さま的にはかなり効いたみたい。


 この前もしょぼくれた声で、『オレのこと嫌いにならないでくださいね……』とか言われちゃったし。


「そうか、それは良かった。シェンロン王国はしばらくは安泰ってことだね」


「はい、それに何かあっても水龍さまがいますから」


 実は今、水龍さまはブリスタニア王国だけじゃなく、ここシェンロン王国もその勢力圏に入れていた。

 

 なので水龍さまがふらっとわたしに会いにやってくるたびに、神龍さまはビビりまくっているのだ。


 2人の間には絶対順守の完全な上下関係ができちゃったいた。



 とまぁ、そういうわけでして。

 わたしクレアは王クレア・シェンロンとなり。


 神龍国家シェンロンでライオネルと水龍さまと、あと神龍さまと、末永く幸せに暮らしたのでした――。



「神龍の巫女 ~聖女としてがんばってた私が突然、追放されました~ 嫌がらせでリストラ → でも隣国でステキな王子様と出会ったんだ」


 ~完~

 10万字を越える長編をお読みいただきありがとうございました!


 ブックマークと☆☆☆☆☆で評価していただけるととても嬉しいです。


クレアちゃんにあなたの清き一票をなにとぞ~(>_<)


 この後、アフターエピソードが1つあります!

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