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原点回帰

作者: 彩

小さい頃から本を読むのが好きだったのだと思う。


テレビは沢山の芸能人が出演していて、テロップが出ては消え、左上には時間や天気情報が映り、右下には人のリアクションを見せるために顔が映っている。


情報量が多すぎるのに、写真やポスターみたいにじっとしていてくれずに置いてけぼりにされてしまうから、目がチカチカして疲れて目が悪くなってしまうから好きじゃないんだ。


本はいつでも私のペースに付き合ってくれる。気が向かない日は読まなくて良いし、好きなシーンは何度だって見返すことができる。


人それぞれ好きなタイプは違うから、小説や漫画の実写化は反対派だなぁ。自分の好きな登場人物の顔や雰囲気や声は、読む人が自由に想像できるから良いんだと思う。


まあ、実写化された物が自分の思い描いていた作品や登場人物の印象と違っても、慣れてしまうものなんだけれどね。


小学生時代から国語は好きだし得意でもあった。ただ、小説の登場人物の気持ちを当てるような問題は苦手だったことを記憶している。


人の気持ちは予想することができても完全に理解することは不可能だ。自分は自分一人しかいなくて、自分と同じ性格、体質、生まれ育った環境の人間は居ないから完全に理解することはできない。


だからこそ相手の情報を集めて受け入れて、理解しようとする気持ちが必要になるし、意見が合わない時は納得できるまでとことん話し合うべきなんだ。



高校、大学と進学するにつれて、友達が減っていった。


はじめて友達が減る経験をしたのは中学生の時。小学生の時は仲良くしていた友達の反応が前までとは変わって、素っ気なくなった。


悲しかった。どうしてなんだろう、自分が何かしてしまったのか。どうしたら前のように仲良くできるんだろう。思いの丈を手紙に込めて、その子に送ったけれど、返事が来ることはなくて、共通の友人を介して「なんと返せばよいかわからない」という旨だけを知ることとなった。


一人失うと、連鎖反応を起こしてどんどん減っていった。はじめは悲しかった。ただ、確実に慣れていったし、そういうものなんだと思えた。


新たな環境で多くの人と出会い、いつかは別れがあるものなんだと割り切ることができた時、自分は思春期を過ぎたのだと感じた。


小学生は生徒数が少なくて、その場にいる子が友達になる。性格や好きなものが全然違ったって、家が近い同士で一緒に遊ぶ。


私個人の意見としては、普段家出しないような遊びを経験できて、自分とは性格が正反対の子と遊べたことはとても楽しかった。


でも、その子たちにとっては、自分と性格が似ていて趣味や楽しさを直接的に共有できる友達と付き合っていきたかったのだろうな。


おそらく、大人になった今再開したら、違う付き合い方になるのだと思う。


高校生の頃は、中学時の友達と遊ぶ機会が多かった。しかし、仲が良いピークの当時にどのように話していたかなんて覚えていない。自分は性格が変わったのかなと不安になることも多かった。


会ってみると相手に合わせた話し方が必然的にできるわけで、頭であれこれ悩む必要が無かったのだと思うけれど、相手が心から楽しんでいるのかどうか伺ってしまう。


そんな不安な気持ちになるという時点で、もうすでにその子との関係は崩れ始めているのかもしれないな。


さて、何が書きたいのかというと、自分の普段考えていることや思想を文章にして記録していこうということだ。紙媒体での日記は三日坊主も良いところで、ただの好きなフレーズや心に留まった熟語の落書き帳と化してしまったため、iPhone8からぽちぽち打っている。


現在私は大学3年生を終えようとしている。早いものだ。入学式の光景が昨日のことのように思い出されるというのに、私の心と身体、周囲の環境が一致しない感覚を覚える。


文句を垂れていても世間は待ってくれないので、就職活動と卒業に向けた制作に取り組んでいるところ。


ライターの仕事をしてみたいと思ったものの、自らの志望と実績が伴っていないと気づいたので、文章を書くという経験を積むために、このサイトを利用していこうと思った次第である。


ジャンルは問わず、雑多な話題を取り上げて、自分の文章に個性を見出せたら良いなと思っている。


自分の内面を世に晒すのは未だ気恥ずかしく感じるが、一歩を踏み出すと決めたので、頑張って続けていきたいと思う。


ニックネームを決めようか。


本名にちなんで、彩としよう。

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