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ドラゴン『の』観察日記

作者: 牛尾 仁成

 7月12日


 ぼくは学校の自由研究でていしゅつするために日記をつけることにしました。


 でも何を書いたらいいか分からなかったので、ぼくはお父さんに相だんしました。お父さんは「身近でフシギなものを書けばいい」って言いました。


 そこで、ぼくは最近家に来る小さくてフシギな生き物について観察することにしました。

 

 書くのがつかれたので、今日はここまでにします。




 7月13日

 

 今日は朝から小さな生き物がぼくの家に来ました。

 

 小さな生き物は4ひきのグループでした。小さなつまようじのようなぼうをふりまわしたり、火のこや泡を吐き出してきます。何かをしゃべっているのですが、ぼくには何のことかわかりません。お昼に食べたパンケーキが歯にはさまって気持ち悪かったので、小さな生き物が持っていたぼうをつまようじとして使いました。

 

 すると、それまで元気にしゃべっていた生き物たちが、ぴゅーっとにげていきました。ぼうをかえし忘れたので、次に来た時に返そうと思います。

 



 7月29日


 しばらく小さな生き物は来ませんでしたが、今日は数えきれないくらいたくさんの数でやって来ました。しかも、小さなつつのようなものに円いわっかをつけた道具をたくさん持ってきています。

 

 小さな生き物たちは一列にならんで、そのつつの後ろでゴソゴソしました。するとあかちゃんのしゃっくりよりも小さい火のこが飛び出して、黒くて丸い砂つぶがぼくの体に当たりました。でも、ぼくのかたいひふはびくともしません。一番前にいた生き物が、何かをさけびました。そうするとこの前と同じように、にげました。お母さんにおこられるので使ったつつは持って帰ってほしいです。




 8月18日


 今日はふしぎな生き物が来ました。それも二しゅるいです。

 

 一つは空を飛ぶ小さなトンボのようなものです。もう一つはカメを小さくして、長いくしをさしたようなもので、足の部分がクルクル回っていました。小さなトンボとカメはぼくに豆みたいなものを発射してきました。その中の一つが、とても大きな音と光を出したので、ぼくはびっくりしてくしゃみをしてしまいました。すると、小さな生き物たちはこなごなに吹き飛びました。

 

 すぐに壊れてしまったのでぼくはがっかりしました。





 先生の講評

 

 それは最近見つかった新しい生き物で「人間」という生き物です。私たちよりずっと小さく弱い生き物ですが、色々な道具を作ります。次はどんな道具を持ってくるか楽しみですね。

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