シアたんと大魔王ルーさん 〜大魔王は初夜をクリア出来ない〜
掲載日:2020/12/06
朝だ。
ベッドの上には、我が嫁シアたんもいる。
腕の中のシアたん、ではなく、シアたんの腕の中からシアたんを見つめる。
微かなシアたんの香りに包まれて、思わず息を吸い込んだ。
体の細胞の隅々にまでシアたん成分が行き渡って、うっかり昇天しそうになった。
流石、我が女神シアたん。今日も朝から絶好調だな!
しかしーー
私は昨夜のことを思い返す。
昨夜もまた…できなかったのだ。
『何が』…だと?
夫婦の営みに決まっておろう。
ダメなのだ。
どうしてそうなってしまうのか、折角だから説明してやろう。(…解決策があるなら、こっそり教えてくれてもいいんだぞ?)
…ゴホン。
では。
言うぞ。
まず、シアたんと一緒に寝室に入る。
ここまでは、いい。
とても夫婦っぽいだろう?
そしてシアたんがベッドに上がる。
ここまでも、いい。
濃い紅のシーツの上に座る、白い寝巻きを着たシアたんは、まるで一輪の花のようで、実に可憐なのだ。
次に我がベッドに上がる。
…ここまでも、なんとかクリアできたのだ。
ギシリとベッドが鳴って、我の鼓動が3倍になったが、まぁ問題ない。
そして我がシアたんの肩に手を…手を……………
そこで記憶が途絶えているのだ。
何故なのだろうな?




