表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
どうせ異世界に来るならチートスキルとhappyフラグが欲しかった 〜〜 一寸法師はかく語りき 〜〜  作者: ・・・・
第一章 pro rogue the different globe 異世界で天国から地獄へと至る三日間
13/21

第十三話 夏の夜の悪夢




「アラタ様、地酒もご用意いたしました、一献いかがでしょうか?」


「地酒?」


「はい、ここ新温泉町はかつて三大杜氏集団の一つに数えられていた但馬杜氏の出身地なのですよ、精選された原料の兵庫北錦100%(兵庫県産)、米麹(兵庫県産米) で醸造された銘酒『いで湯 美女』と言う地酒です。さぁ皆様も一献」


「私、お酒はあまり…」


「今日くらい良いではありませんか、この料理に、とても合うお酒なんですよ。それに道中 野盗に襲われて大変だったのですから美味しいお酒を飲んで嫌なことは忘れましょう」


「そうだな、せっかくユリネが用意してくれくれたんだし、皆んな飲もう!」


「では、おつぎいたします。」


ユリネが皆んなに酒を注いでまわる


「ユリネも一緒に乾杯しよう」


「はい、ありがとうございます」



「皆んなの無事と、ユリネが仲間になった事を祝して、乾杯!」


「「「「「乾杯!」」」」」


「!!、ぅっまい!!!」


「とても飲みやすくて美味しいです!」


「ほんと、料理にも合ってとても美味しいです」


「お気に召して頂けた様でなによりです。

では、追加をご用意いたしますね。」


「あぁ、ありがとうユリネ」







俺達は夜半頃まで飲み続け…


「皆んな…寝てたみたいだな…」


皆んな幸せそうな顔で寝ている、起きているのは俺とユリネだけ…


「ちょっと、トイレ行ってくる」


俺は立ち上がって歩こうとするが、足がもつれて転んだ…飲み過ぎだな



「あらあら やっと、クスリが効いてきたみたいね」


「・・・ユ…リ……ネ?」











時は少し遡る。


アラタ達が岩美に到着した頃、鳥取市では…


「ご主人様達はご無事でしょうか?」


「今は、ソンタクンを信じて待ちましょ」


「そうね…」


新居の武家屋敷に荷物を運び終えたイチゴ達八人の奴隷娘は悶々とした時を過ごしていた。


「ごめん下さい!」


「は〜い」


「こちらアラタさんのお宅でしょうか?」


「はい」


「僕は辻馬車屋で護衛をしている者です。アラタさん達が道中で野盗に襲われて大怪我をしたと連絡がありまして…」


「!!、ご主人様は!ご主人様はご無事ですか?」


「一命は取り留めたみたいですが…怪我酷くて…『奥様達』を連れてきてくれと頼まれました」


「わかりました!皆さん急いで出発の準備を!」


「おもてに馬車を用意していますので、準備が出来次第乗って下さい」



…イチゴ達を乗せた馬車は街道を走っていた、



「ご主人様…」


アラタ達を心配して呟くイチゴに馭者台に座る二人の護衛の一人が水筒を人数分差し出す


「皆さんこれでも飲んで落ち着いてください」


「…あの〜、ご主人様は『奥様』をお呼びになったと聞きましたが…」


ヨーカは水筒を見つめて護衛の男に聞いた


「はい、『奥様』を呼んでいるそうです」


「皆んな!飲んでは…」


ヨーカが飲んではダメと言い終わる前にイチゴが水筒を落とし、他の六人は飲むのをやめる…


「どう言う事ですか!」


ヨーカは刀を抜き護衛に向けて叫ぶ


「動くな!コイツを殺すぞ!」


下卑た笑みを浮かべて護衛の男はイチゴの首にナイフを当てヨーカを脅す


「刀をよこせ!」


「…クッ」


怒りに顔を歪めたヨーカから刀を受け取った護衛の男はヨーカに当身を喰らわせ意識を刈り取る




「殺すのが惜しいくらいの別嬪揃いですね」


「アネゴからモンスターの餌にしろって言われてるんだ変な気を起こすなよ!

まぁ一人喰うぐらいなら良いだろがな!グヘグヘ…」


「っで、アナタはどれにするんですか?」


「俺はそこのロリ巨乳だな〜グヘグヘ…」


「好きだね〜じゃぁ僕はこの狐さんかな」







街道から離れた砂丘の近くに停められた馬車の中で…


「ほら狐さん!起きてよ」


「…ぅ〜ぅん〜!」


…痛みを感じてヨーカは目を覚まし辺りを見渡すと、下卑た笑みを浮かべる護衛の男と身包みを剥がされ縛り上げられ陵辱されているムツミの姿


「ふむび〜!」


仲間の名を叫び助けようとするが猿轡を噛まされムツミと同じ様に縛り上げられ身動きが取れない!


「やっと、起きましたね」


その声の方を向くと優しそうな笑顔を浮かべた男が覆い被さってきて、耳元で囁く


「僕はね〜マグロよりも生きの良いシラウオの踊り食いが好きなんですよ」


「んンへ〜!ほほへンはヒ!」


「おい!コイツ初物だぜ!それにクスリで寝てるのに!!ッスッゲ〜良い反応しやがる!」


「お仲間はマグロになっても楽しんでるんだから僕達も楽しもうよ!」


「ふふへへ!ごじゅギンじゃま〜」


「安心して下さい、ご主人様にもすぐに会えますよ」


「ン〜〜〜〜!」







………

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ