4・新スキルとスキルのレベルアップ
前章のルカナス戦以降に追加された、新スキルの紹介ですわ。
グレンは城の中の、使われていない一室に居た。一先ず、ステータスのウィンドゥを表示させる。
グレン=シュバルツ
種族・黒猫獣人
年齢・15歳
職業・魔法剣士
レベル・65
能力・剣術、雷魔法、炎魔法、水魔法、風魔法、土魔法、無属性魔法、言語理解、鑑定、ステータス隠蔽、物質物錬成能力、物質物付属能力、飛行猫LvMAX、音速猫LvMAX、分身猫Lv1、変身猫、???、超感知能力、完全精神耐性、超回復力、世界の知識、痛覚無効。
称号・異世界の勇者、神の加護を受けし者、偉大なる捻くれ者、駆け出しの冒険者、覚悟を決めし者、エルディア王国男爵、マイルスを守る者、黒い雷。
体力・549129
知力・436548
魔力・630196
精神力・321940
身体力・749831
「さて、早速スキルを使いますか…スキル使用・『分身猫』」
グレンがスキルを発動させると、グレンの目の前に白い煙が現れた。やがて煙が止むと其処には…もう一人のグレンが居た。但し其方のグレンは、腰に夜月を差していなかった。
「『分身猫』…文字どおり、俺の分身を出現させるスキル…」
グレンは現れたもう一人の自分を見ながら呟いた。
分身猫
「スキル使用者の分身を出現させます。スキルのレベルの上昇と共に、分身出来る数も増えます」
グレンがこのスキルに気づいたのは、あのクーデター後にステータスを見た時であった。
『分身猫』と『変身猫』。これがグレンに新たに現れたスキルであった。
「……」
この分身のグレン。実は何も喋らないのであった。
「本物の俺と見分けるのは、喋らない事と夜月を持っていないだけか…『分身猫』は俺の分身を出現させるスキルとして…リア。『変身猫』は名前のとおり…」
『はい。マスターの姿を別の姿に変えるスキルです』
変身猫
「スキル使用者の姿を変えさせるスキル」
「姿を変えられるスキルか…! ちょっと待てよ! じゃあ俺人間に戻れるのか!?」
『疑似的ではありますが、可能です』
「マジか!」
リアからの言葉に歓喜するグレン。
「なら早速実行だ! スキル使用・『変身猫』」
すると今度は、グレンの体から煙に包まれた…煙が止むとグレンは、自分の手を確認した。
「おおっ! 人間の手になっている!」
今までは黒い毛に覆われた手であったが、グレンの目に映る手は正しく人間の手であった。
ふと目の前の分身を見てみると、姿は『変身猫』を使う前、即ち本来のグレンの姿のままであった。
「リア。今俺が『分身猫』を使ったら、分身の方も変身した姿になるのか?」
『はい。現在のマスターの『分身猫』のレベルは1ですので、一旦消して再び出現させる必要はありますが可能です』
「成程…じゃあ分身の俺、一旦消えて!」
グレンが呟くと、分身のグレンは煙を上げて消えた。
「じゃあ再度…『分身猫』」
スキルを発動させると、再び煙が現れた。そして煙が晴れて現れたのは…黒髪の青い瞳の美少女だった。
「誰だぁーーー!!!!」
絶叫を上げるグレン。しかしその少女には見覚えがあった。
「どっかで会った気がするけど…! マイルス?」
その少女はマイルスに似ていた。銀色の髪が黒色に、紅い瞳が青色なっている以外、容姿はマイルスと瓜二つであった。
「何で分身がマイルスにそっくりの美少女になるんだ…まさか」
グレンはスマホを取り出し、インカメラで自分の姿を写してみた。因みに本来ならバッテリーが切れている筈だが、グレンが雷魔法を微力で出し、それで充電して使っているのであった。話を戻すがインカメラで写したグレンの姿は…分身のグレンと同じ、マイルス似の美少女であった。
「何で俺マイルスに似ているんだ!? 確かにマイルスの事は好きだけど…変身した容姿迄似る事はないじゃないか! 一旦やり直し!」
グレンは分身を消して、自分の姿を元に戻し、再度『変身猫』を使ってみた。
「……」
インカメラで見た姿は、やはりマイルス似の美少女であった。
十分後…
その後数十回『変身猫』を使って、人間に変身したが、やはりマイルス似の美少女になってしまった。
「……」
グレンは溜息を吐くと、『変身猫』を解除して、元の黒猫の姿に戻った。
「…まあとりあえず、影武者としては使えるか…そういえば、『音速猫』と『飛行猫』のレベルがMAXになっていたな…どうなっているんだろう」
グレンは『音速猫』と『飛行猫』のスキルを確認してみた。
音速猫
『スキル使用者を、無制限に音速で移動を可能にさせます』
飛行猫
『スキル使用者を、無制限で飛行可能にさせます』
「よっしゃ! レベルカンストしたから、制限時間が無くなった!」
グレンは歓喜の声を上げた。




