表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒猫の騎士  作者: 黒猫キッド
第一部・クーデター編
68/77

68・黒猫の騎士

 

「…う…ん…」

 カーテンから差し込む朝日を感じて、マイルスは目を覚ました。すると…。

「!?」

 隣で寝ていたはずのグレンの姿が無かった。

「おはよう」

「!」

 声のした方を見ると、其処には既に服を身に付けたグレンが、椅子に座って寛いでいた。

「グレン…居なくなったかと思ったよ」

「居なくならないよ…俺はもうマイルスから離れたりはしない…」

「グレン…」

「…それより、早く服を着なよ」

 グレンの言葉に、未だに全裸だった事を思い出したマイルス。

「…グレンのエッチ」

「何でだよ!? それこそ今更じゃん!」

 マイルスの文句に、グレンがツッコミを入れた。


※            ※


 マイルスが服を着る間、グレンは夜月の刃の確認をしていた。

『流石は神がくれた武器、あれだけの人を斬ったのに、返り血の錆処か刃毀れもしていない』

『夜月は永久に錆びたり刃毀れしない素材で作られています』

 リアがグレンの関心に答えた。

『リア。何で今まで黙っていたんだ?』

 昨日の王座以来、一度も話しかけてくれなかったリアに、グレンは尋ねた。

『それはマスターとマイルスの情事に、水を差すわけにはいけませんから…』

 リアにはっきりと言われ、黙り込んでしまうグレン。

『あのね、もう少しオブラートに…』

「グレン」

 マイルスに話しかけられて、リアとの会話を中断する。振り向くと既に、何時もの露出度の高い服を着たマイルスが居た。

「着替えたんだね」

「うん。グレン、ちょっと良いかな?」

 マイルスに呼ばれて、グレンはマイルスの傍まで行く。

「ちょっと右耳貸してくれる?」

 そう言われてグレンは、マイルスに右耳を近付けさせる。すると右耳に何かを着けられる感触を感じた。

 マイルスが離れると、グレンは右耳に触れてみた。右耳に取り付けられたそれは、イヤリングであった。

 するとマイルスがグレンを室内にある、鏡台の前に立たせた。鏡に映るグレンの右耳には、銀のイヤリングが輝いていた。

「そのイヤリングは、ボクとお揃いだよ」

 そう言ってマイルスは左耳を見せた、其処には金のイヤリングが着けられていた。

「このイヤリングは、お母さんが残したマジックアイテムで、どんなに離れていても、居場所を感じる事が出来るんだ。お母さんが『貴方の愛した人にあげなさい』って、渡してくれたんだ」

「ありがとうマイルス…大切にするよ…」

 そう言うとグレンは、マイルスの前に跪いた。

「それではマイルス姫。不肖この私グレン。貴方を愛し守りぬく、黒猫の騎士となります。末永くお付き合い下さい」

と、畏まった口調でグレンが言った。

「はい。お願いします、黒猫の騎士グレン」

 微笑みながらマイルスは、グレンの言葉を受け取った。


 感想・ブックマーク・誤字報告・質問・ポイント評価・レビューあったら、ご自由にどうぞ。ほな

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ