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黒猫の騎士  作者: 黒猫キッド
第一部・クーデター編
6/77

6・美しき魔法少女

ヒロイン登場ですわ。


「…かれこれ一時間は歩いていると思うけど…街はおろか村すら見当たらないな…」

 辺りを見回しながらグレンが呟いた。

「異世界だから、モンスターとか出るかと思ったけど、何にも現れないし…実は地球の外国でしたってオチな訳じゃないよね…」

 少々不安に思った時、ある事を思い出した。

「そうだ。確か能力の中に、『超感知能力』ってのがあったな…」

 早速グレンは、『超感知能力』を鑑定してみた。


 超感知能力

『全方向十キロ四方の生物の感知及び、遠距離攻撃の感知を行う。感知した物は使用者の脳内にレーダー表記として、使用者と対象までの距離を含めて表示する』


「生物だけじゃなく、遠距離攻撃…恐らく魔法とかの攻撃も感知出来るのか…よし、早速やってみるか!」

『スキル使用 超感知能力!』

 スキルの発動と同時に、グレンの脳内にレーダー表示がされた。レーダーには三キロ先に青い点が一つと、赤い点が十個表示されていた。

「何だコレ? どっちが何なんだ?」

 そうグレンが呟いた時、青い点に『HUMAN』、赤い点に『GOBURIN』と表示が追加された。

「青い点が人間…赤い点がゴブリ…! 襲われているの!?」

 人数差からグレンは、人が襲われていると判断した。

「三キロ先か…よし」

『スキル使用 音速(ソニック・)(キャット)!』

 五秒しか使用できないが、普通に走るより断然早いと考えたグレンは、『音速(ソニック・)(キャット)』を使用した。

「今行くから!」

 グレンは音速のスピードで、レーダーに表示されている場所に向かった。


※          ※


 その頃一人の少女が、十体のゴブリンと対峙していた。

「う~ん…不味いな…流石のボクも疲れてきた…」

 ゴブリンを見ながら呟く少女。その容姿は銀色の髪をポニーテールにした髪形に、左耳に金のイヤリングを装着した、真紅の瞳をした美少女であったが、その服装は扇情的であった。

 背中の中ほどまでしかない、短めのマントの下の上半身は、豊富な胸周りを囲っただけの格好であり、下半身はスリットの入ったミニスカートであり、惜しみなく出している脚は、ブーツと二―ハイソックスという出で立ちであった。

『グルルゥゥゥ…ガルルゥゥゥ…』

 少女の服装が魅力的な為か、ゴブリン達も興奮状態であった。

「悪いけど、ボクは負ける気なんか更々無いよ」

 そう言いながら、少女は手に握られた装飾の施された杖を構えた。装備から魔法使いの様だ。

「ガルァァァァ!!!」

 挑発された事に腹を立てたのか、将又只単に欲情したのか、一匹のゴブリンが襲い掛かって来た。

「!」

 少女は杖に魔力を込め、魔法を使おうとした。


 ヒュン! ザンッ!!!


 その時、一陣の風と共に、少女の脇を黒い影が通り過ぎたと思ったら、少女に襲いかかろうとしたゴブリンが、真っ二つになって倒れた。

「大丈夫?」

「!?」

 少女の前に現れ、ゴブリンを切り捨てたのは、見たことが無い奇妙な服装をし、見た事が無い細長い剣を携えた、黒猫獣人であった。



今回も原版が長いので、分けさせてもらいましたわ。

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