51・マイルスの告白 グレンの涙 3
PV19000超え、おおきに
夕暮れ時の宿屋のベッドの上で、グレンは俯せになっていた。
『マスター…』
リアが尋ねる。
「うん?」
『…泣いているのですか?』
「…泣いてない」
リアには分かっていたが、グレンはそれを否定する。
『泣いていますよね。先程ジルガ王と会った時も…』
「だから、泣いてないって言ってるじゃないか! リアも王様も見間違えているだけだ!」
先程より強く否定をするグレン。
「僕が泣いたのなんて、幼稚園くらいの時が最後だし、第一何で僕が泣かなきゃいけないんだ!?」
『…何故マスターは、マイルスへの想いを押し殺すのですか? マイルスはマスターが好きだと…』
「リアには分からないよ。僕はただの中学生。マイルスは一国の王女様。所詮釣り合う訳ないんだから…」
『しかしマスター。マスターの幼馴染の時も』
「うるさい!!!」
尚を言い募ろうとするリアに、グレンは怒鳴りつけて遮る。部屋の中は静寂に包まれる。
「…ゴメン…リア…」
静かにリアに謝るグレン。
『マスター…私はマスターはマイルスに相応しい方だと思っています。ですがそれをマスターが拒絶するなら、私はそれに順します。私はマスターの味方ですから…』
「ありがとう…リア…」
そう言うとグレンはベッドから起き上がる。その青い瞳は少しだけ赤らんでいた。
「次に行く国を考えないとね…やっぱりパルネル王国かな」
グレンはクラスメート達が居る王国の名を口にした。
『マスター。その国はマスターの様な獣人を排泄的に扱っていますが?』
「そうなんだよね。でもパルネルに行かないと、遥人や琉季には会えないし、どうするかな…まっ、とりあえず明日、この国を出よう。それから考えるのも良いし。リア、ナビゲートお願いね」
『了解しました。マスター』
リアと会話しながらも、グレンはマイルスの事を忘れようと決心するのであった。
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