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黒猫の騎士  作者: 黒猫キッド
第一部・クーデター編
51/77

51・マイルスの告白 グレンの涙 3

PV19000超え、おおきに

夕暮れ時の宿屋のベッドの上で、グレンは俯せになっていた。

『マスター…』

 リアが尋ねる。

「うん?」

『…泣いているのですか?』

「…泣いてない」

 リアには分かっていたが、グレンはそれを否定する。

『泣いていますよね。先程ジルガ王と会った時も…』

「だから、泣いてないって言ってるじゃないか! リアも王様も見間違えているだけだ!」

 先程より強く否定をするグレン。

「僕が泣いたのなんて、幼稚園くらいの時が最後だし、第一何で僕が泣かなきゃいけないんだ!?」

『…何故マスターは、マイルスへの想いを押し殺すのですか? マイルスはマスターが好きだと…』

「リアには分からないよ。僕はただの中学生。マイルスは一国の王女様。所詮釣り合う訳ないんだから…」

『しかしマスター。マスターの幼馴染の時も』

「うるさい!!!」

 尚を言い募ろうとするリアに、グレンは怒鳴りつけて遮る。部屋の中は静寂に包まれる。

「…ゴメン…リア…」

 静かにリアに謝るグレン。

『マスター…私はマスターはマイルスに相応しい方だと思っています。ですがそれをマスターが拒絶するなら、私はそれに順します。私はマスターの味方ですから…』

「ありがとう…リア…」

 そう言うとグレンはベッドから起き上がる。その青い瞳は少しだけ赤らんでいた。

「次に行く国を考えないとね…やっぱりパルネル王国かな」

 グレンはクラスメート達が居る王国の名を口にした。

『マスター。その国はマスターの様な獣人を排泄的に扱っていますが?』

「そうなんだよね。でもパルネルに行かないと、遥人や琉季には会えないし、どうするかな…まっ、とりあえず明日、この国を出よう。それから考えるのも良いし。リア、ナビゲートお願いね」

『了解しました。マスター』

 リアと会話しながらも、グレンはマイルスの事を忘れようと決心するのであった。



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