表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒猫の騎士  作者: 黒猫キッド
第一部・クーデター編
49/77

49・マイルスの告白 グレンの涙 1

 PV18000超えおおきに♪


 城の門の前まで行くと、前日と同じ様に番兵が立っていた。因みに夜月は今までの経験から、アイテムボックスに入れてある。

「此処は王宮だが、何用だ?」

 番兵が尋ねてきた。昨日とは違う番兵の様だ。

「実は姫様の杖を預かっているんで、返しにきたんです」

 そう言いながらグレンは、腰に差してあるマイルスの杖を抜き、番兵に渡そうとした。その時…

「待て!」

 聞きなれた声がしたかと思うと、その場にロイナスが現れた。

「ロイナスさん?」

「姫様から言付けを受けたまっている。『グレンが来たら、自分の部屋に連れて来てほしい』とな」

「マイ…姫様がですか?」

 何故だかグレンには分からなかった。

『直接返してほしいって事かな?』

 そう考えるしかなかった。

「俺に付いて来い。途中までだが案内してやる」

 ロイナスに言われて、グレンは無言で承諾して付いて行った。


※            ※


 昨日通った中庭を過ぎると、ロイナスの足が止まった。

「この近くの階段から2階に上がって、右に曲がった先にある青い扉が姫様の部屋だ。くれぐれも粗相するなよ」

 そう言うとロイナスは、グレンを置いて去っていった。

「…無防備に見えて、どうせ見張りが居るんだろうけど、とりあえず行ってみるか」

 グレンはロイナスに教えられたとおり、城内を進んだ。

途中発見した階段を上がっている時、上の階から誰かが降りてきた。

「貴様…」

 それはあの嫌な騎士、ルカナスであった。

「何故此処に居る?」

 高圧的な口調で尋ねてくる。

「姫様にお呼ばれしたので、来たのです」

 正直グレンは、この男と会話がしたくなかったが、拒否したら面倒になると判断して、会話をしているのであった。

「姫様が貴様を…? まあ良い。貴様に一つだけ言っておこう。姫様に身分違いの恋心等抱くな! 何故なら私こそが姫様を娶り、この国を継ぐのだからな!」

「!?」

 今の言葉に、グレンは驚きを隠せなかった。

「姫様は私の様な貴族を結婚するのだ。貴様の様な何処の誰かも分からなぬ平民風情など、一時の御戯れにすぎない! 何故なら姫様も私を愛していらっしゃるからな!」

『!? マイルスがこんな奴を愛してる!?』

 内心更に動揺するグレン。

「姫様は王や他の臣下達、更には平民共には『ボク』と自分で言うが、私に対しては『私』と表現をする。それこそが私を愛している証拠だ! 無様な思いをしたくなければ、そうそうに、この国を立ち去るんだな!」

 それだけ言うとルカナスは、階段を下りていった。

「……」

『マスター…』

 立ちすくむグレンに、リアが心配そうな声を掛けるが、グレンはそれには答えず、マイルスの部屋の方へと足を進めるのであった。

 階段を上がって右の通路を歩くと、ロイナスに言われた青い扉の部屋があった。

「……」

 グレンは扉の前に立ち、ノックをする。

「誰?」

 中から、マイルスの声がした

「グレンです」

「入って」

 入室の許可を貰い、グレンは扉を開けて中へと入る。

「やあ、グレン」

 天蓋が付いた大きなベッドの上で、寝間着姿のマイルスはグレンを迎えた。

「大丈夫、マイルス」

 先程の事など無かったかの様に、声を掛けるグレンであった。

「うん。もう大丈夫だよ。こんな姿でゴメンね」

「良いよ、気にしないで」

 そう言いながらマイルスに近付くと、マイルスはベッドの傍らの椅子を示して、其処にグレンを座らせた。

「そうだ。此れ」

 グレンはマイルスに杖を渡した。

「持ってきてくれたんだね。ありがとう。この杖はボクの大切な物だから」

「そうなんだ…」

 その後暫く沈黙が流れた後、グレンは切り出した。

「あのさマイルス、どうして僕を呼んだの? 何か用があったんじゃないのかな?」

 そう尋ねるとマイルスは、何故か顔を赤くして、モジモジしはじめた。

「あのさグレン…お願いが…あるんだ…」

 顔を赤くしたまま、口を開いたマイルスは、更に続ける。

「ボクの…騎士になってほしいんだ…」

「えっ…?」

 グレンにはマイルスの言っている意味が分からなかった。

「マイルス。それってどういう意味?」

 グレンは尋ねると、何故かマイルスは更に顔を赤くした。

「もう…分からないかな…分からないか…グレン世間知らずみたいだし…」

 そう言うとマイルスは、グレンの瞳を真っ直ぐと見据えた。

「グレン…君が好きだ…ボクと結婚して…ボクの騎士になってほしい…」

 そう告げたのだった。


 ホンマは1話で終わらそうと思ったんやけど、思ったより長くなりそうなんで、2話に分けますわ。とりあえず書いた部分だけ。感想・誤字報告・ブックマークあったらよろしゅう頼みます。ほな

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ