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黒猫の騎士  作者: 黒猫キッド
第一部・クーデター編
46/77

46・グレンの魔力

 帰る途中、グレンはある事を思いつき、立ち止まった。

『どうしたのですか、マスター』

「リア、僕の魔力って高い方だよね?」

『マスターの魔力は、この世界でもトップクラスです』

「って言われても、イマイチ分かりにくいな」

『…魔力を放出すれば良いのでは?』

「放出って…どうやって?」

 リアに言われても、やり方が分からないグレン。

『イメージでは、体から力を放出する感じです…私がサポートしますから、やってみて下さい』

「分かった…」

 リアに言われたとおり、グレンは力を放出するイメージをした。

「ンンン…!!!」

 力む様な感じで唸り声を上げるグレン。だが内心では…

『全然出ないじゃないか!?』

 自分の体から、何も放出されていない事に嘆いていた。しかしこの時、辺りではとんでもない事が起きていたのだった。


※          ※


 時は少し遡り、草原を歩く美少女の姿があった。マイルスである。

「今日は新しい魔法でも開発しようかな」

 愛用の杖を持ちながら、ご機嫌で草原を歩くマイルスだったが…


 ゴォオオオオオオ!!!!!


「!?」

 突然、嵐の様な魔力が吹き荒れて、マイルスは立って居られなくなった。それは一秒だったか十秒だったか、はたまた一分だったから分からない程の魔力が押し寄せて、やがてそれは去って行った。

「…グレン?」

 ポツリと呟いたその名。嵐の様な魔力から感じられたのは、見知った黒猫であった。

 そしてそれは、王都にも届いており、魔力を感じられる騎士や魔術師、果ては冒険者まで大混乱に陥っていた。

 其れ程までにグレンの魔力は、本人の自覚なしに凄かったのだった。


※         ※


「…ふぅ」

 グレンは魔力の放出を止めた。尤もグレン本人は放出している自覚無しだったが…

「やっぱり分からないな…今夜、『魔力感知』のスキルでも創るか」

『マスター。マスターの魔力で、王都は大騒ぎになってますよ』

 リアが言った衝撃の内容に、グレンは驚く。

「マジで!? ヤバイな、聞かれたらシラ切ろう」

『それに、数キロ先でマイルスが倒れています』

「〝えっ!? それを先に行ってよ!」

 グレンは慌てて、『超感知能力』を使用する。

「…王都方面数キロ先に『MILES』…今行くよ!」

 グレンは『音速(ソニック・)(キャット)』を使用して、マイルスの元へ向かった。


※          ※


 一方マイルスは、未だ立てない状況に居た。

「ハアハア…や…ばい…今魔物に襲われ…たら…」

「マイルス!」

 マイルスの耳に、聞き覚えのある声が聞こえた。視線を向けると、其処にはあの黒猫が居た。

「グ…レン…」

「大丈夫!? マイルス」

 慌ててマイルスを抱き起すグレン。

「あれ? グレン何時の間に? さっきまで居なかったのに…」

 弱弱しい口調で尋ねるが…

「それは良いから、どうしたんだ一体!?」

「いや何かさ…凄い魔力を感じて、力が抜けちゃったんだ。

「!!!」

 グレンはソレが、自分の性だと直ぐに分かった。

「と、兎に角エルディルまで運ぶよ!」

「う…うん。お願い…」

 グレンは自身の上着をマイルスに羽織らせ、背中でマイルスを背負った。

「グレン…ボクの杖…」

「!」

 マイルスの指示で、グレンは地面に落ちていたマイルスの杖を拾い、夜月の脇へと差し込んだ。

 念の為に、『超感知能力』で辺りを探ったが、幸いにも魔物や盗賊の類は見当たらなかった。

「それじゃあ行くよ」

 本当なら、『音速(ソニック・)(キャット)』を使いたかったが、マイルスへの負担を考え使わず、普通に走ってエルディルへと向かった。


感想・評価ポイント・誤字報告何でもあったら、お願いしますわ。ほな

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