43・冒険者登録とギルマスとの邂逅
PV14000越えとブックマーク登録37人おおきに、これからもよろしゅう御頼みますわ。
「う~ん。良い朝だ」
翌朝、グレンは宿泊していた宿屋の部屋で目を覚ました。食堂で朝食を食べると、グレンは部屋に戻って、『物質物錬成精製能力』と『物質物付属能力』を使って、新たな服を作り始めたのだった。
そして完成したのが、黒色のノースリーブの革状のベストと黒色の長ズボンと黒の上着であった。勿論性能は現在着ている武道着と同様である。
「…元の世界に居た頃は、自分で好きな服も買えなかったからな…」
グレンは人間だった頃、親が服を買ってくる環境だった為、なかなか自由に買えなかったのだ。そして黒歴史も…
「ってイカンイカン! 黒歴史まで思い出しそうになった…そんな事より着替えよう」
グレンは着ていた紺の武道着を脱ぎ捨てて、作成したばかりのベストとズボンを着込んだ。更に共に作成した上着をマントの様に羽織り、最後に夜月を腰に差し込んだ。
「お~し、ピッタシ♪」
『お似合いですマスター』
リアが賞賛の声を述べる。
『ところでマスター。本日の予定はどうなさるのですか?』
「そりゃ決まってるでしょう。昨日お流れになった冒険者の登録だよ。リアもサポートお願いね」
「了解しました、マスター」
リアの声を聴くと、グレンはギルドに向かう為に、部屋を出て行った。
※ ※
ギルドに入ると、既にギルドに居た人達に、驚いた様な視線を送られるが、直ぐにそれは無くなった。どうやら前日の決闘の話が出回っている様だ。
グレンは昨日会った受付嬢を見つけて、昨日お流れになった登録について話そうとした。
「あっ、昨日の黒猫さん」
「どうも、僕はグレンです」
「グレンさんですね。昨日は大変でしたね」
「まあ何とか…知っているなら話は早いね。登録をお願いしたいんだけど?」
「それは構わないのですが、実は我がギルドのマスターが、貴方に会いたがっていまして」
「ギルマス? 別に僕は構わないけど」
「では、この書類に記載して、このプレートに触れて下さい」
そう言うと受付嬢は、一枚の用紙と金属の様なプレートを取り出した。
「この用紙に名前や職業や種族等、その他諸々を記載して下さい。代筆が必要でしたら行いますが…」
「…いえ、大丈夫です『リア。この世界の文字の情報、お願い』」
『了解しました』
グレンはリアから文字の書き方を教わりながら、書類に記載した。記載を終えると受付嬢はプレートの交互に何かをした。
「では次に、このプレートに軽く触れて下さい」
言われるがままに、グレンはプレートに触れた。するとプレートに文字が現れた。
名前・グレン
職業・魔法剣士
ランク・F
以上の情報がプレートに現れた。
『Fかぁ…ラノベだとFが最下位でSからSSS辺りが最高だから、僕は今最低ランクか。まっ仕方ないけど』
自身のランクに納得するグレン。
「ではこれで登録を終えました。ようこそ我がギルドへ!」
受付嬢は笑顔で応えた。これでグレンは冒険者へとなった。
「では、ギルマスの部屋へとご案内します」
「頼むよ」
グレンは受付嬢に付いて行き、ギルドの二階へと向かった。
二階に上がった受付嬢は、とある扉の前で立ち止まった。
「申し遅れました。私は受付嬢のウィニアです」
華麗にお辞儀をするウィニア。
「どうもウィニアさん」
「気軽に呼び捨てで構いませんよ…それより、此処がギルマスの部屋です」
そう言うと、ウィニアは部屋の扉をノックした。
「ギルドマスター。件の黒猫の方をお連れしました」
「ああ、入ってくれ」
中から若い男性の声がして、ウィニアは扉を開けてグレンを部屋の中へと誘導した。
部屋に入ると、中には二十代くらいの、眼鏡を掛けた男性が椅子に腰を掛けて、机越しにグレンを待ち構えていた。
『あれが此処のギルマスか? 思ったより若いな』
もっと老練なイメージをしていたグレンは、素直にそう思った。
「ウィニア。もう下がってくれて構わないよ」
「はい、ギルドマスター」
グレンを送り届けるのが役目だったらしく、ウィニアは男性にお辞儀をして、部屋を出て行った。
ウィニアが去ると、男性は立ち上がって、グレンに近付いてきた。
「初めまして黒猫君。私はリーアス。このギルドのマスターだ」
「グレンです」
リーアスが手を差し出したので、グレンも其れに応えた。
「話に入る前に、まあ座ろうか」
穏やかな物腰でリーアスは、近くの椅子にグレンを座らせ、リーアスは机を挟んで反対側に座った。
「さて、本題に入る前に、昨日の事は済まなかった」
突然リーアスが詫びる様な事を言ったので、グレンは一瞬分からなかったが、直ぐに何かと分かった。
「昨日の冒険者の事ですね。別に良いですよ。こっちが勝った上に、装備まで頂きましたから」
「そう言ってもらえると助かる…彼らは降格処分へとなった。昨日は君はまだ冒険者では無かったから、『一般人への危害を加えそうになった』と判断をした。さて、では本題に入ろうか、君が昨日倒した冒険者達のランクはEランクだった。よって君をDランクへと昇格させたい」
「えっ!? いきなり二段階もアップですか?」
話の流れから、昇格だと思っていたが、まさかの二段階アップだとは、流石のグレンも思わなかった。
「本来戦闘力が皆無な猫獣人の君が、Eランクを三人を無傷で倒したんだ。当然のことだよ。それにこれには謝礼も込められている」
「…分かりました。有りがたく承ります」
グレンにとってそれは好都合であった。ランクが高ければ、それだけ協力な敵と戦う事になり、己の力を上げる事が出来るからだ。
『遥人達の所に行くにしろ、行かないにしろ、実力を付けた方が良いからね…それに自分の能力も上げたいし』
グレンはそう考えた。
「ではこれで君は、Dランクの冒険者だ」
「ありがとうございます」
グレンは深々と礼をした。
名前・グレン
職業・魔法剣士
ランク・D
感想・誤字報告・説明ありましたら、どうぞ。ほな(追記・今回も二つ目が短かったので、合併しましたわ。すんまへん)




