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黒猫の騎士  作者: 黒猫キッド
第一部・クーデター編
40/77

40・グレンの謎 1

城の廊下を歩く、杖を持った美少女の姿があった。マイルスである。

「グレンが来てくれたのに、待たせて悪い事をしちゃったな…」

 そう呟くマイルス。着ている上半身の服装はグレンと行動していた時とは違い、上半身の上半分を覆う様な半袖の服装であったが、へそ出しのルックや、ミニスカート等はそのままであった。

「……」

 廊下を歩いていたマイルスは、先程帰って来た直後に、父親であるジルガから聞いた話を思い出す。


※            ※


「グレンのステータスが分からなかった?」

 帰って来た挨拶をジルガの自室にしにきたマイルスは、ジルガからレジストの話を聞いて驚いた。

「それって父さんの『鑑定』に気付いて、対抗したって事でしょ!? グレンがそんな事をしたの?」

「結果的に言えばな…辛うじて、アイツの本名が、『グレン クロサキ』っていうのだけはわかったけどな…『クロサキ』なんて、聞いた事が無い名前だな…」

 何気なく言ったジルガの言葉に、マイルスは疑問を感じた。

「? グレンには苗字は無いよ。ボクがステータスを見せてもらった時、『グレン』って表示されているのをみたよ」

 マイルスの言葉に、今度はジルガが訝しげな表情をした。

「どういう事だ…俺の時は兎も角、意図的に見せたマイルスの時には名前だけだなんて…おまけにお前の話と合わせれば、グレンのステータスはレジストする程じゃなかったんだろ?」

「そうだよ。グレンの戦闘力は、普通の猫獣人に比べて高かったけど、それでも隠す様な物じゃなかった…それ以前に隠すならボクにも見せない筈…」

 謎の多い黒猫・グレン。その存在にエルディアの王と王女は頭を悩ませる。

「…まあ兎に角、俺が見たところグレンは危険な奴じゃなさそうだな…あいつは今客室に居るから、会って話でもしてこいよ…出来れば、あいつの素性を聞いてくれ」

「分かった。じゃあね父さん」

 マイルスはそう言うと、ジルガの部屋を出て行った。

「…そういえば、パルネル王国が帝国に対しての戦力として、異世界の勇者を召喚するっていう、密偵からの報告があったな…まさかな…」

 マイルスが去った部屋で、静かに呟くジルガであった。


※            ※


「…グレンは…何を隠しているんだろう…」

 一瞬不安になるマイルスだったが、すぐに振り払って歩き出す。

「まあ良いか。グレンならきっと何時か話してくれるさ」

 そう前向きに考えたマイルスであった。

 そして、グレンが居る客室の前へと辿り着いた。マイルスは扉をノックする。

「グレン居るかな。ボクだよマイルスだよ…」

 そう声を出すマイルスだったが、室内からは返事は無かった。


 今更ですが、マイルスの名前のモデルになっているのは、とあるゲームの天才的子狐の名前から来ていますんや!

 PV11000超え、ホンマにおおきに! ホンマやったら、前回の段階でPV10000の事言わなアカンかったんやけど堪忍。感想・質問あったらどうぞ、ほな!

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