40・グレンの謎 1
城の廊下を歩く、杖を持った美少女の姿があった。マイルスである。
「グレンが来てくれたのに、待たせて悪い事をしちゃったな…」
そう呟くマイルス。着ている上半身の服装はグレンと行動していた時とは違い、上半身の上半分を覆う様な半袖の服装であったが、へそ出しのルックや、ミニスカート等はそのままであった。
「……」
廊下を歩いていたマイルスは、先程帰って来た直後に、父親であるジルガから聞いた話を思い出す。
※ ※
「グレンのステータスが分からなかった?」
帰って来た挨拶をジルガの自室にしにきたマイルスは、ジルガからレジストの話を聞いて驚いた。
「それって父さんの『鑑定』に気付いて、対抗したって事でしょ!? グレンがそんな事をしたの?」
「結果的に言えばな…辛うじて、アイツの本名が、『グレン クロサキ』っていうのだけはわかったけどな…『クロサキ』なんて、聞いた事が無い名前だな…」
何気なく言ったジルガの言葉に、マイルスは疑問を感じた。
「? グレンには苗字は無いよ。ボクがステータスを見せてもらった時、『グレン』って表示されているのをみたよ」
マイルスの言葉に、今度はジルガが訝しげな表情をした。
「どういう事だ…俺の時は兎も角、意図的に見せたマイルスの時には名前だけだなんて…おまけにお前の話と合わせれば、グレンのステータスはレジストする程じゃなかったんだろ?」
「そうだよ。グレンの戦闘力は、普通の猫獣人に比べて高かったけど、それでも隠す様な物じゃなかった…それ以前に隠すならボクにも見せない筈…」
謎の多い黒猫・グレン。その存在にエルディアの王と王女は頭を悩ませる。
「…まあ兎に角、俺が見たところグレンは危険な奴じゃなさそうだな…あいつは今客室に居るから、会って話でもしてこいよ…出来れば、あいつの素性を聞いてくれ」
「分かった。じゃあね父さん」
マイルスはそう言うと、ジルガの部屋を出て行った。
「…そういえば、パルネル王国が帝国に対しての戦力として、異世界の勇者を召喚するっていう、密偵からの報告があったな…まさかな…」
マイルスが去った部屋で、静かに呟くジルガであった。
※ ※
「…グレンは…何を隠しているんだろう…」
一瞬不安になるマイルスだったが、すぐに振り払って歩き出す。
「まあ良いか。グレンならきっと何時か話してくれるさ」
そう前向きに考えたマイルスであった。
そして、グレンが居る客室の前へと辿り着いた。マイルスは扉をノックする。
「グレン居るかな。ボクだよマイルスだよ…」
そう声を出すマイルスだったが、室内からは返事は無かった。
今更ですが、マイルスの名前のモデルになっているのは、とあるゲームの天才的子狐の名前から来ていますんや!
PV11000超え、ホンマにおおきに! ホンマやったら、前回の段階でPV10000の事言わなアカンかったんやけど堪忍。感想・質問あったらどうぞ、ほな!




