39・変わり者のおっさ・・・王様 2
アカン・・・一月近く空いてもうた・・・ゲームにハマってしまってましたわ・・・
「へ、…陛下?」
呆然とした口調で、グレンの口から言葉が零れる。
「そうだ馬鹿野郎! この御方はエルディア王国の国王陛下、ジルガ=ローベル=エルディア様だ!」
某副将軍の如くの紹介をロイナスがした。
「マジか…僕は王様に向かって尋ねたのかよ…『ってかリア! 絶対知ってたでしょ!?』」
『世界の知識』たるリアが、王様‐ジルガ‐の正体を知らない筈がないとグレンは問い詰める。
『確かに知っていましたが、マスターがジルガ王の特徴等をお聞きにならなかったので』
淡々とした正論の様な口調のリアに、グレンは何も言えなくなる。
「お~い? ボッーとしてどうした?」
心の中でリアと会話をしていたグレンに、ジルガが話しかけてきた。
「あっ…いえ…何でもないです…」
相手が王様という事もあって、流石の捻くれ屋のグレンも緊張からか、礼儀正しくなる。
グレンはジルガの顔を見た時、ジルガの瞳が真紅の瞳である事に気付いた。
『瞳の色がマイルスと同じだ…普通に考えたらマイルスは王女だから、王である父親と似てても不思議じゃないか』
『真紅の瞳は、エルディア王家の特徴です』
グレンの疑問にリアが説明する。
「まあ、畏まれなくて良いさ。俺はそういうのは苦手だからな」
そう言いながらジルガは、首に掛けておいたタオルで汗を拭いたりしている。
「それよか、俺の娘を助けてくれたんだってな、ありがとうな」
「ああいえ、そんな…当然の事をしたまでです」
かなり砕けた口調であるが、王から直々に礼を言われ戸惑うグレン。
「マイルスも用があったみたいだけどな、アイツ今出かけててなぁ…悪りぃけど、部屋一つ貸すから待っててくれないか?」
「えっ…分かりました…」
突然の事にグレンは戸惑うが、内心嬉しさがあった。
『マイルスに会えるのかぁ…』
グレンはマイルスに会えることが嬉しかった。
「ロイナス。悪ぃけど、コイツを客室のまで連れてってくれねぇか? マイルスが窓るまで、待たせる事になるからな」
「了解しました…。ほら、付いて来い」
当たり前だが、ジルガに対してとは明らかに態度が違うロイナスに呆れながらも、グレンは呆れながらも、付いて行くことにした。
※ ※
ロイナスと後を歩いて行く黒猫を見ながら、ジルガは思いつめた。
『さっきラインとこの部下の諜報員が来て言ってたな…『グレンという黒猫は、猫獣人では在り得ない程の戦闘力を持っている』って…マイルスからも聞いていたが…正直俺にも信用出来ねぇな…となれば、『鑑定』してみるか』
ジルガはグレンと同じく、『鑑定』のスキルを持っていた。この『鑑定』のスキル、一軒誰でも持っていそうだが、実際には殆どの者が持っておらず、神から与えられたグレンを除けば、ジルガは貴重なスキルを持っている人物だった。
『んじゃ、鑑定してみるか…』
ジルガは鑑定のスキルを発動した。だがそれは、とんでもない事であった。
グレン クロサキ
種族・くネ♯β-*
年齢・z→歳
職業・魔nΔ%
レベル・α
能力・@(笑) γΩz c○& y□神、:*“、(怖)↓+、z39#$、P38¥@、?#、‘><!”$%mw、(情)90;:@、56%&#$?、神↓♪Lv1、鬼Δ♭#Lv1、???、???、???、夢w*‘^、¥*?。><、ytWΩ。ERの⇔z。
称号・Unknоwn、Unknоwn、Unknоwn
体力・Unknоwn
知力・Unknоwn
魔力・Unknоwn
精神力・Unknоwn
身体力・Unknоwn
表示されたのは、文字化けだらけの表示と『Unknоwn』という表示の嵐であった。
「なっ、何だ!?」
あまりの事に、ジルガは大声を出し、グレンとロイナスは何事かと思い振り向いた。
「陛下! どうかなさいましたか!?」
戸惑った様子でロイナスが尋ねる。
「い、いや何でもない。悪かったな大声出して…」
本人が目の前に居る場で、『鑑定』スキルを使った上に、意味不明な文字だったとは言えずに、適当に誤魔化すのであった。
「…分かりました。では私はこの者を連れて行きます」
そう言ってロイナスは、歩き出した。
「……」
グレンは少しの間ジルガを見ていたが、やがてロイナスを追って歩きだした。
去っていくグレンを見つめながら、ジルガは呟いた。
「グレン…一体何者なんだ…?」
※ ※
『リア。何かした?』
ロイナスの後を歩きながら、心の中でリアに尋ねるグレン。
『ジルガ王がマスターに対して『鑑定』を行ったので、即席でレジストしました』
『『鑑定』!? 何で僕に対して鑑定を?』
『恐らく、ラインの部下か何かがマスターの事を報告したのでしょう。それで『鑑定』を…ただ一つ申し訳ありません』
『? 何が?』
『レジストする際に、ジルガ王が『鑑定』持ちだとは知らずに、レジストが一瞬遅れてしまい、マスターの本名だけが明らかになってしまいました』
『黒崎 紅蓮…いやこの場合、グレン クロサキがか…まあ良いよ。問い詰められたら、お得意の捻くれ型のシラ切りをするからさ!』
「おい、ボッーとしてどうした」
リアと話をしている最中、ロイナスの不躾な声が飛び込んだ。何時の間にかロイナスとグレンは、一つの扉の前で立っていた。
「此処が客室だ。姫様が戻るまで、此処で大人しく待ってろよ!」
それだけ言うと、ロイナスは去って行ってしまった。やや投げやり気味に…。
「…職務怠慢…と言いたいけど、王様からの命令は、僕を此処に送るだけ…とりあえず待たせてもらうか」
グレンは扉を開けて、部屋へと入った。
「うわぁ…」
部屋の中はかなり広さがあり、高級そうな家具が備え付けられており、部屋の奥には大きなベッドが鎮座していた。
グレンはベッドに近寄り、履いていた靴を紐を緩めた。そして…
「えいっ!」
ベッドへと背中からダイブした。
「宿屋のベッドとは、感触が違うな…」
ベッドの感触を感じながら、グレンはアイテムボックスから、一冊の手帳を取り出した。それは小さなアルバムであり、中には複数の写真が入っていた。
その内の一枚に、人間だった頃のグレンと、琉季と遥人が写った写真があり、抜き出して見つめた。
「入学式で撮った奴か…自分で言うのもなんだけど、捻くれた目つきだな…女顔だし…」
グレンは自虐的に言った。グレン‐厳密に言えば、人間の頃の黒崎 紅蓮‐の顔立ちは中性的…どちらかと言えば、女の子の様な顔立ちであり、それはグレンのコンプレックスでもあった。因みに、捻くれた目つきは開き直っている。
写真を見つめていると、グレンは欠伸をした。
「そういえば…昨日は全然…寝てなかった…な…」
グレンの言葉は途切れ途切れになり、数分後には部屋の中にグレンの寝息が響くのであった。
今回ホンマ、文字化け表記の作成が大変でしたわ。最終的には全て『Unknоwn』で済ましてしまいましたわ。感想あったらホンマにどうぞ。ほな!




