37・ウサギさんは黒猫さんの強さを見る
ライン視点ですわ
時は少し遡り、ラインはグレンの行方を追っていた。その途中ラインは、ロイナスが居る詰め所に情報が無いか立ち寄ったが、情報処かグレンの事を言うと、こんな事を言われた。
『あの黒猫のガキ見つけたら、必ず俺の所に連れてこい! ふざけた真似した事を後悔させてやる!!!』
あまりのロイナスの剣幕に、ラインは押されつつも、姫様がグレンの事を気になっている事は伝えずに、とりあえず承諾をしてその場から去った。
「…一体何をやったんだ彼は、ロイナスは怒りやすいが、あそこまで怒るのは珍しいぞ…」
先程見た同僚を思い出しつつも、グレンが行きそうな所を思案する。
「姫様から得た情報では、彼は冒険者になりたがっていた…冒険者ギルドに行ってみるか…」
ラインはギルドの方へと足を進めた。
ギルドに近付くにつれて、ラインの長い耳に歓声が届いた。
「何だ?」
ラインはギルドへの足を速める。やがてギルドの前まで来ると、謎の人だかりが出来ており、その中心からは戦闘音の様な音が聞こえた。
「すまない。通してほしい」
ラインが断りを入れると、群衆はラインの存在に気付き、道を開けていく。開からせた先の光景に、ラインは目を見張った。
戦闘力が皆無である筈の猫獣人が、冒険者相手の攻撃をいとも簡単に避けていたからだ。そしてその猫獣人は自分が探していた、黒猫獣人のグレンであった。
やがて体力が尽きかけた冒険者に、グレンが言った。
「じゃあそろそろ、終わらすけど良いね」
「ッッ!!! ふっざけんなぁぁぁ!!!」
Aが武器を投げ捨てて、グレンに殴り掛かってきた。
グレンは其れを軽く避けると、拳をAの胸元に打ち込んだ。打ち込まれたAはもんどり打ちながら倒れ込んだ。
それを見たBとCが飛び掛かってくるが、グレンはそれに冷静に対処した。
Bに対しては、後ろに下がって攻撃を避けて、回り蹴りをBの首に叩き込み気絶させ、Cに対しては攻撃を避けた後、Cの背後に回り込んで抱え込み、そして…
「おらぁ!!!」
そのまま後ろにブリッジをして、頭から地面に叩き込んだ。
「……」
グレンの立ち回りに、ラインは言葉を失った。
「あらら…スケ○ヨみたい」
上半身が埋もれ、Vの字に足を開いているCに対して、グレンは謎の感想を述べた。
「じゃあ約束どおり、あんた達の武器は頂いてくね」
グレンは気絶した三人の返事を待たずに、落ちている武器を手に取った。すると、グレンの手にあった武器が、一瞬の内に消えてしまい、辺りは騒然となった。
『何だ? 何処に消えたんだ!? 確かロイナスも、彼が持っている細長い剣が、突然消えたと言っていたが…』
そう考えている内に、グレンは武器を全て消してしまった。
「さてと、登録にも行こうか…な…」
何気に群衆の周りを見回した時…ラインとグレンは目が合った。
「あっ…やべぇ…詰んだ?…」
ポツリと言ったグレンだった。
今回ラストの方、前話の文章をコピペしたので、同じ様な文章になってますわ。ホンマ堪忍…あ、でも一部は変えましたわ。




