34・決闘
『はい、テンプレ来たー…』
そんなツッコミをしながらも、グレンは男達を無視する様に、再び受付嬢の方を向いた。
「だから、登録をお願いします」
「オイオイ、無視するんじゃねえよ!」
無視するグレンに因縁をつけようとした冒険者(冒険者A)の男は、グレンの腰の裏に差してある、夜月に目を止めた。
「へへっ! 猫獣人にしては、なかなかの上物を提げてるじゃねえか! 見たことが無い剣だが…」
そう言って冒険者Aは、夜月に触れようとした。その手が黒い何かに掴まれる。
「痛っててててて!!!!!」
「…汚い手で、夜月に触れるな!」
冒険者Aの手を掴んだグレンが、冷たい眼差しで冒険者Aを睨みつけた。グレンは振り払う様に、冒険者Aを投げ捨てた。投げ捨てられた冒険者に、仲間の冒険者(BとC)が駆け寄る。
「何だこのガキ! 猫獣人のくせに凄ぇ力だ!?」
喚く様に叫ぶ冒険者Aに対して、グレンは心底面倒くさそうな表情を向ける。
「もういい加減にしてくれない? 僕は喧嘩しに来たわけじゃないんだ。冒険者の登録にきただけなんだから」
そう言うとグレンは、目の前の騒ぎで固まっている受付嬢の方を向き、手続きを進めようとする。しかし…
「ふざけんな!!! 何かインチキしている様な奴を認められるか!」
しつこく喚き散らす冒険者Aに、再び目を向けるグレン。別にグレン的には、冒険者Aの言葉など無視しても構わなかった。ギルドマスターなら兎も角、一介の冒険者である冒険者Aに、グレンが冒険者になる事を止める権限など無いのだから。
しかしグレンは、このまま放っておくと、後々面倒な事になると判断したのであった。
「じゃあどうするんだ?」
「決闘だ! 俺が勝ったら冒険者になるのを止めて、インチキだと認めろ! あとその剣も俺に危害を加えた賠償金として、俺に寄越せ!」
「……」
あまりにも無茶苦茶な要求に、グレンは言葉を失う。
『勝手に因縁つけてきた癖に、冒険者諦める+夜月を渡せって…』
そう内心思うグレンであったが、それを口には出さずに、別の言葉を言った。
「良いよ。但し僕が勝ったら、謝罪としてアンタらの武器を貰うから。僕だけ賭けたらアンフェアだろ?」
グレンが了承と条件を述べる、冒険者Aは仲間の冒険者BとCに顔を向けると、グレンに対して了承した。
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