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黒猫の騎士  作者: 黒猫キッド
第一部・クーデター編
34/77

34・決闘

『はい、テンプレ来たー…』

 そんなツッコミをしながらも、グレンは男達を無視する様に、再び受付嬢の方を向いた。

「だから、登録をお願いします」

「オイオイ、無視するんじゃねえよ!」

 無視するグレンに因縁をつけようとした冒険者(冒険者A)の男は、グレンの腰の裏に差してある、夜月に目を止めた。

「へへっ! 猫獣人にしては、なかなかの上物を提げてるじゃねえか! 見たことが無い剣だが…」

 そう言って冒険者Aは、夜月に触れようとした。その手が黒い何かに掴まれる。

「痛っててててて!!!!!」

「…汚い手で、夜月に触れるな!」

 冒険者Aの手を掴んだグレンが、冷たい眼差しで冒険者Aを睨みつけた。グレンは振り払う様に、冒険者Aを投げ捨てた。投げ捨てられた冒険者に、仲間の冒険者(BとC)が駆け寄る。

「何だこのガキ! 猫獣人のくせに凄ぇ力だ!?」

 喚く様に叫ぶ冒険者Aに対して、グレンは心底面倒くさそうな表情を向ける。

「もういい加減にしてくれない? 僕は喧嘩しに来たわけじゃないんだ。冒険者の登録にきただけなんだから」

 そう言うとグレンは、目の前の騒ぎで固まっている受付嬢の方を向き、手続きを進めようとする。しかし…

「ふざけんな!!! 何かインチキしている様な奴を認められるか!」

 しつこく喚き散らす冒険者Aに、再び目を向けるグレン。別にグレン的には、冒険者Aの言葉など無視しても構わなかった。ギルドマスターなら兎も角、一介の冒険者である冒険者Aに、グレンが冒険者になる事を止める権限など無いのだから。

 しかしグレンは、このまま放っておくと、後々面倒な事になると判断したのであった。

「じゃあどうするんだ?」

「決闘だ! 俺が勝ったら冒険者になるのを止めて、インチキだと認めろ! あとその剣も俺に危害を加えた賠償金として、俺に寄越せ!」

「……」

 あまりにも無茶苦茶な要求に、グレンは言葉を失う。

『勝手に因縁つけてきた癖に、冒険者諦める+夜月を渡せって…』

 そう内心思うグレンであったが、それを口には出さずに、別の言葉を言った。

「良いよ。但し僕が勝ったら、謝罪としてアンタらの武器を貰うから。僕だけ賭けたらアンフェアだろ?」

 グレンが了承と条件を述べる、冒険者Aは仲間の冒険者BとCに顔を向けると、グレンに対して了承した。



 7000PV越え、ホンマにおおきに! 感想があったらどうぞな

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