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黒猫の騎士  作者: 黒猫キッド
第一部・クーデター編
27/77

27・グレンの拘り衣装 2

 店主が下取りをしている間、グレンは店内を見て回る事にした。

『と言っても、僕には夜月があるから、武器は要らないんだけどね…』

 そう思いながらも、辺りを見回していると…

「おっ…」

 グレンは壁際の棚に置かれた、一つのゴーグルに目を止めた。グレンは棚に歩み寄り、そのゴーグルを手に取った。

「カッコいいな…」

 素直にそう思うグレンであった。

『マスター、そういうの好きなんですか?』

 リアが尋ねてきた。

「まあね…1500リルスかぁ…」

 付けられた値札を見て、グレンはゴーグルを持ったまま、カウンターへと向かった。丁度その時、店主は下取りを終えた様だ。

「お待ちどう。思いの外剣の状態が良かった上に、一本だけ良いのがあったから、20000リルスでどうかな?」

 店主が『良い』と言った剣は、ホブゴブリンが持っていた剣であった。グレンは店主から買い取り金額を聞き、満足そうに頷くと、手に持っていたゴーグルを差し出した。


※         ※


「まいど~」

 店主の言葉を聞きながら、ホクホク顔のグレンが店から出て来た。その額には先程のゴーグルが飾られていた。

『宜しかったんですか、マスター? 店の人も言っていましたが、それ『鳥人用』の飛行眼鏡みたいですが』

「まあ良いでしょ、アクセサリーみたいなモンだから」

 リアの疑問に答えると、グレンは店主から残りの代金を渡される際に、言われた事を考えていた。

『そういえばアンタ、剣みたいな武器持っているから剣士みたいだけど、猫獣人だから錬成精製師じゃないのかい?』

 店主に言われ、グレンはマイルスにも同じ事を言われていた事を思い出した。

「…リア、錬成精製師って何なの?」

『錬成精製師とは、この世界において猫獣人が主になる職業で、マジックアイテム等の作成を行う職業です』

 リアの回答に、グレンは自身のスキルについて考える。

「確かスキルの中に、『物質物錬成精製能力』と『物質物付属能力』ってのがあったな…関係があるかもしれないから、鑑定してみるか」

 グレンは二つの能力を鑑定してみた。


 物質物錬成精製能力

『一つの物を別の物へと変える能力、またはこの世界に存在するあらゆる物質を錬成し、一つのアイテムを作成する能力、使用者の能力によって上限がある』


 物質物付属能力

『物質物付属能力によって作られた物に、様々な能力を付属する能力。使用者の能力によって上限がある』


訂正『精製師』から『錬成精製師』に変更しましたわ。

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