23・聴取と報酬と捻くれ行為 2
「おい! あの武器どこやった!?」
「知らない」
ロイナスに問い詰められるが、グレンは速攻でシラを切った。
「第一、あんなデカい武器、簡単に隠せるわけないでしょう」
グレンに淡々とした口調で言われ、ロイナスは反論出来なかったが、それでも一応部下の兵士に部屋中を探させたが、当然ながらアイテムボックスにある夜月を見つける事は出来なかった。
「安心して下さいよ。その内出て来るでしょう」
「くそ、分かったよ…けど、そっちのカバンは見せてもらうぞ!」
ロイナスはグレンの通学カバンを示した。特に問題は無かった為、グレンはカバンをアイテムボックスに入れずに、ロイナスに手渡した。
ロイナスはカバンの中身を取り出して、中身を確認し始めた。
「…? 何だこの文字? 見たことがないぞ」
ロイナスはグレンのカバンにあった、現文の教科書を見て呟いた。
『?…! ああ、なるほど…この人達には、僕の世界の文字…つまり、地球の文字が読めないんだ…』
ロイナスの言葉を聞いて、グレンはそう理解した。
「この文字も、何て書いてあるんだ?」
ロイナスはグレンに、一冊のノートの表紙に書かれた文字を示した。それは、『3‐2 黒崎 紅蓮』と、グレンの本名が書かれた文字であった。
「…さあ? その書物は全て僕が暮らしてた山にあった物で、僕も読めないんだ」
グレンは読める事が分かったら、間違いなくややこしい事になると判断し、マイルスにも使った『山に住んでいた』という設定を再利用した。
「普通、読めない書物なんか持ってくるか? 変なガキだな」
「ええ、まあね…(変なガキで悪かったな! バカヤロー!)」
内心怒りながらも、表面上は平然と取り繕ったグレンだった。
「これは何だ?」
次に取り出したのは、グレン愛用のMPプレーヤーとヘッドフォンだった。
「さあ、それも山にあったので…(そういえば、この耳でどうやって使うんだろう、あれ…)」
再び山で誤魔化しながらも、そんな風に疑問に思ってしまった。
やがてカバンの検査は終わり、今度はボディチェックをし始めたが、ブレザーのポケットのスマホと首輪を気になられたが、それも山で誤魔化した。
「よし、何も問題ないな…あの武器が消えたのは、気になるけどな…」
どうやらロイナスは、まだ気になっている様だった。
「じゃあ聴取を始めるから、其処に座れ」
「分かった」
グレンは素直に応じるのであった。
捻くれグレンの聴取続きますわ。何かコメントあったらどうぞ~




