21・マイルスの正体 4
「……」
グレンは言葉が出なかった。それは自分と比較して、レベルとステータス値が違い過ぎるというのではなく、マイルスが本当に王女だったからだ。
グレンは無言で跪いた。
「今までの御無礼、大変失礼致しました。王女様」
グレンのあまりの変わり様に、マイルスは戸惑う。
「ちょっとグレン、止めてよ! 今まで通りに接してよ!」
悲痛な叫びでマイルスは言うが、グレンは首を横に振る。
「いいえ…王族と分かった以上、今までの様には接せません…」
「グレン…」
最早グレンの説得は不可能と感じたマイルスは、ロイナスの方へと顔を向ける。
「ロイナス。彼はグレン。魔物の奇襲にあった時に、助けてくれたんだ」
「!? この黒猫獣人が、姫様を!?」
マイルスの言葉に、ロイナスや他の騎士達に動揺が走る。
「しかし姫様。お言葉ですが猫獣人は、戦闘力が低い一族の筈では…?」
「普通ならね…でもこのグレンは戦闘力があって、ボクは助けてもらった」
凛としたマイルスの証言に、ロイナスは嘘を感じられなかった。
「兎に角王都へとお戻りください。陛下もお待ちしていますから」
「分かったよ」
マイルスは承諾すると、視線をグレンへと向けた。ロイナスはグレンへと近づいた。
「先程は済まなかった。悪いが君も一緒に来てもらいたい。二・三事聞きたい事がある」
「…分かった」
グレンが承諾する時、既にマイルスは乗り手の居なかった馬に乗っており、グレンは最初は馬に乗る事に慣れていない為遠慮したが、ゆっくり行くというマイルスの提案により、馬に乗って王都へと向かう事になった。
コメントあったら、構わず寄越してな。ほな




